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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●つむじと膝枕
「解せぬ。真に解せぬ!!!」
小犬丸 信乃
は小柄な体をぷるぷる震わせて
鴉取 荘助
の答案用紙をみつめていた。
二人は幼馴染で同学年であるが、年は荘助の方が二つ上だ。
黒髪に紅い瞳の荘助は、柔和で整った面差しをしていたが、見た目の穏やかさに反して胸の内は信乃への愛と打算でいっぱいであった。
ぷるぷる震える信乃のつむじを見つめる。
(あ~今日も俺の幼なじみはかわいい)
すると心の声が聞こえたわけでもなかろうが、信乃は答案を潰す勢いで握りしめ、
「うぐぐっ。悔しいことにどう見ても俺が負けているではないか!」
と荘助を見上げて睨む。
それも可愛くて、荘助はへらりと笑った。
「いや~今回のテストはちょっと本気で頑張っちゃいましたからね~」
「2年留年した前科はどこに忘れてきた」
噛みつくような問いかけに、齢19になる高校2年生の荘助はへらへら質問をかわすだけだ。
試験の数日前のことであったか。荘助は、試験の点数で負けたほうが勝った方のいう事を1つ聞くという勝負を信乃に持ち掛けた。信乃が二つ返事で受けたのは、彼がとってもまっすぐな少年で、かつ、2年も留年している荘助に負けるなんて事態を予期していなかったからだ。実のところ荘助が2年も留年したのは、決して勉強ができなかったからではなく、幼馴染である信乃が入学してくるのを待っていたのだということを、信乃は知らない。
(信乃さんが折角一緒の学年なんですから、留年するなんて意味の無いことするわけないでしょう)
「ずるいぞお主……」
信乃の恨み言に、勝てば相手に1つ命令できるなんて美味しい賭けをしているのに手を抜くわけないじゃないですか、と荘助は胸の内で返事をする。
(何の裏もなしに持ちかける訳がないのに何にも疑わずにのっちゃうんだもんなぁ信乃さん)
くだんの信乃さん、黒に近い銀の髪をぐしゃぐしゃと掻きむしると、もいちど荘助を睨みつける。
「ええい! 悔しいが勝負は勝負。俺も男だ!! 潔く命令をこなしてやろうではないか!」
顔に書かれた「解せぬ」の字は消えぬものの、男に二言はないと腹を括ったようである。
「望みを申せ荘助!」
(信乃さん無駄に男前なんだから……そこが堪らないんですけどね)
荘助の笑みがさらに深くなる。
「じゃあさっそく望みを叶えてもらいましょうか」
しばらくののち。
「……???」
信乃の可愛らしいつむじは、荘助の正座した膝の上にあり、当の荘助はといえば至福という顔をしている。
そして信乃は、本日2度目の「解せぬ」の顔をしていた。
「何故俺が膝枕をされているのだろうか?」
「いや~信乃さんの頭を膝にのせてみたかったもので」
荘助が信乃にお願いしたのは、「膝枕をされてもらう事」。
太ももに感じる重さと子供体温のなんと幸せな事だろう!
信乃の世話を焼くのが生きがいな荘助にとって、何だかんだでお世話されきってくれない信乃を存分に甘やかせる膝枕は、この上ないご褒美である。万歳! ビバ! ハラショー! ってなもんだ。
「これが命令で本当によいのか?」
荘助の顔を真下から見上げると、つんつんとほっぺたを突かれた。
さらに彼は五本の指で信乃の黒銀の髪を梳き、流れのままにひと房長く伸ばしてある後ろ髪を持ち上げる。
「さらさらだー。一房のびた尻尾かわいーなー」
その頬は、まるでフルーツパフェを前にした女子高生みたいに、ほんのり染まって緩んでいる。
信乃はぼんやりと彼を見上げながら思案した。
(さてはて、どのような難題を吹っかけられるかっと思っていたのだが……荘助、締まりのない顔をしておるなあ。……よく知ってはいるが時々わからぬ幼馴染だ)
荘助は幸せだった。
信乃も、解せぬながらも幸せだった。
暖かい日差しにあくびが零れる。
瞼がだんだん下りてくる。
言葉はない。
春のひだまりのなかで、優しい手と呼吸だけが、穏やかなリズムを作っている。
信乃はとうとう瞼を閉じた。
(ずいぶん寝心地の悪い枕ではあるが髪を梳く手が心地よいからよしとしてやろう)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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