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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●試験当日1日目~数学
試験初日の朝。
都府楼 暦
は春風に長い黒髪を靡かせながら、試験会場である講堂へ向かう。
(夕べは遅くまで起きてたので、ぼーっとしてたのか、
通学中に同じクラスの多喜さんとぶつかってしまいました
。ちゃんと周りをみないといけませんね)
それから誰にも聞かれていないのに、質問に答える。
(何してたかって? お勉強しようと思って参考書探してたら、キノコの図鑑が出てきたり美少年同士のベーコンレタス的な薄い本が出てきたりして、ついついそちらに見入ってました。まあ、しょうがないですよね!)
うん。たぶんしょうがない!
ぼーっとしているのは暦だけではなかった。
「はぁ……はぁ……お、はよございますぅ」
日暮 ねむる
はぼーっとを通り越して、瀕死の様相であった。眠たそうな目と目の下の隈がトレードマークな彼だが、今朝はいつも以上に猫背で、いつも以上に目の下の隈がどす黒く、瞳からも光が失われ、虚ろになっている。
(一夜漬けで30点ぶん、試験範囲内で解きやすい箇所を頭に詰め込んできた。あとは眠りさえしなければ……最大の山場を……乗り越えたも同然……)
自らに言い聞かせながら、ふらつく足取りで席につこうとし、クラスメイトの
桃川 圭花
にぶつかる。
「あ……おはよ……う?」
「01000101010100」
圭花もヤバかった。
目の下の隈や、光が失われた虚ろな瞳はだいたいねむると同じレベル。
しかし圭花の場合、さらに人間の言葉が失われていた。
「も、桃川さん……?」
「1110010001010101001010」
夕べ、まだ圭花が人間だったころ(語弊)。
圭花はとてつもなく焦っていた。
「りゅ、留年………! まさかこの言葉が現実味を持って迫ってくる日がやってくるなんて……!」
いや、いつか進級するべき時がやってくるのは、分かりきってたことだ。
分かってはいたが、遠いこととして見ないふりをしてきた。
だが、こうなっては腹をくくるしかない。
「もしも留年なんかしちゃったら、同じ学年の友達と距離ができちゃったりするのは間違いないし。1学期・2学期と補習も受けつつでやってきたけど、今回は特に、赤点だけは絶対! 回避するわ!」
そうなると、最大のネックは数学である。
「いまだに31点を超えたことがない……でも今回は、自分の限界を超える覚悟よ!」
――そして、圭花は限界を超えた。人としての限界を。
「桃川さん……」
ねむるは涙が出てきた。
限界が来た脳が出す信号のせいか、単に眠気から来るものかわからない謎の涙が。
0と1しか口にしない虚ろな圭花の手を引いて席に着かせ、自らも席に着く。
まもなく試験監督の
富士山 権蔵
先生と
泉 竜次
先生が入って来て、試験用紙が配られた。
「はじめッ」の声で数学の試験が始まる。
試験用紙を裏返す。ねむるはペンを握りしめた震える右手でゆっくりと、解答欄を埋めてゆく。
こっくりこっくり頭を時々上下しながら。
「えっくす、わい、えっくすわい……」
と、時折ぼそぼそ呟きながら。
圭花は、眼球を尋常じゃない速さで動かし、ガリガリと手を動かしている。
限界を超えた結果、人としての有り様を誤差と断じ、演算装置と化してしまったかのようだ。
暦は問題を前に開き直っていた。
(……うん、よくわかんない)
こういう時こそ考え方を変えるのだ。そう――
(これを数字じゃなくて、同じクラスの美少年や隣のクラスの美少年に置き換えるんだ!)
突然に、問題の意味が分かるような気になってきた。
(その関係性を紐解くと思えば……こうかな? そう、美少年×美少年。どちらの美少年が先に来るかも、大きなポイント。だって、どちらが責めd……げふんげふん)
暦が問題より妄想の方に比重を置きつつあった頃、ねむるは思っていた。
(あと3つ埋めれば全正解で40点相当、このテストは頂いた)と。
だが、それが落とし穴だった。
ねむるの瞼がくっついた。その僅か一瞬の気持ちの緩みのために、深い眠りについてしまったのだ。
「――残り10分。みんな、頑張って」
富士山先生のねばっこい声で、ねむるはハッと目を覚ます。
残り10分!? 何が起こったのだろう? そう思って、解答用紙に目をやれば、埋まっているのは途中までで、後半は全然解けておらず、その上よだれまみれになっている。
(ね、寝落ちるかぁ……よりによって今日このタイミングで)
落ち着いて問題を解いている場合じゃない。
何でもいいから空欄を埋め、選択問題の記号を神頼みで次々と埋めていく。
(ぎ、ぎりいけるかな……これで……はっ!?)
気づいてよかった。肝心の名前を書き忘れていた。
残り1分、急いで名前を書き入れて。
「そこまで。後ろから集めるぞ」
――完全燃焼。
ねむるは燃え尽き、真っ白な灰になっていた。
そして圭花は。
「ハッ。私はいったい何を……って、いつになく問題が解けたような!」
最大の難関であった数学を終えて、無事人間の言葉を取り戻したのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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