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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
推理ゲーム『ねこじま人狼』3rd
【ねこじま人狼】三度目の悲劇
● ゲームのあとはお茶を
「ぬあぁあああああああ！ すんませんでしたあぁあああ！！！」
ゲーム終了の声と同時にお口チャックの禁を解き、神速スライディング土下座をかましたのは武道。
「よほどの何かがないかぎりって言い残したが、よほどの何かが発生しまくりじゃないですかぁああああ！！」
額をぐりぐり床に擦り付ける。そりゃあもう、本体さんたる眼鏡が割れんばかりの勢いだ。
「俺、ものまね師なんです……天懸くん真騎士だったんだね……ごめん！！ こんだけ殴り合った結果、俺が真っぽくみえたまま吊られたのはいいけど、いいけど……ナンダコノテンカイ！！ 二日目になっても他騎士が名乗りなしだった時点で青ざめながら様子見てたよ……梢ちゃん人狼もありえるって……」
「志波さん、顔上げてくださいって」
天懸が宥める。だが武道はひたすら土下座のまま、どんどん床を叩いて臍を噛む。
「ほんと……してやられたよ！ くそう悔しい！！」
「それは俺もっす」
天懸も武道に深々と頭を下げる。
「よりにもよって一番苦手な騎士が回って来て……しんどかったです。次はマジで島民になりたい」
「タケミチ、テンケン、そんなときはケーキ食べるといいデス」
口の中にケーキをぱんぱんに頬張ったトワが、天使の笑みでふたりにケーキを差し出した。甘い香りと、トワの声の、なんと優しいことだろう。殴り愛をした二人の騎士は、それでようやく顔を上げたのだった。
エムアが皆に温かい紅茶を淹れなおした。
緊迫した雰囲気が和み、皆の表情が開かれてゆく。
「それにしても」
と流が梢を見る。
「卯木は来島に白出しした時点で正直黒だろって思ってたけど、屋敷野はわからなかった」
「いやー私も自分たち以外はわからなかったですよ。でも、こうなってみると、水守君噛んでてよかったなーって思いました。私から見ても誰がモノマネかさっぱりわからなかったし、あのどん詰まりの時にカウンターされてたらヤバいところまでもっていってたかもしれませんねー、こわこわ」
実際はものまね師は武道だったので、梢は運を掴んでいたのであろう。
「俺を噛んだのも悪手だとばかり思ってたよ」
流が言うと、衛が答えた。
「噛んでごめんよ流君。なんで流君にしたかというと……真ものまねみたいにも見えたし、一番カオスで面白そうだったからだ！」
「カオスかよ」
流は苦笑する。
「騎士吊りきり完遂だけじゃ議論がもりあがんねーし。ってわけでハラハラドキドキの殴り愛を楽しみたかったからあえて危険をおかした。楽しんだやつが一番勝ちだろう？」
堂々と言い切る衛。そのつややかな額を、ほっぺたを膨らませたアカリがデコピンで弾く。
「『楽しんだやつが一番勝ち』――ったく、そういうやつだよな、卯木は」
その様子がほほえましくて、一同は思わず笑ってしまった。
最後に、春彦が五郎八に水を向ける。
「一番大立ち回りをした八重崎先輩の話を聞きたいッス」
「そうだね。割と無茶な戦法で無茶やらせて貰ったけど、この勝利はうん、無茶な私の戦法を生かして勝ち筋……占い噛みからの私吊りに持って行ったご主人様……狼の機転の勝利ってとこかな？」
「やーそれは、少年漫画的に言えば、『俺たちみんなの勝利だぜ！』ってやつでしょう」
梢がにやりと笑う。すると五郎八もにやりと笑った。
「……あ、ちなみに初手狂人カミングアウト、私が仮に狂人じゃなくて人狼でも同じ事やったかもしんない、などと白状してしまおうかな」
「おや。それは次回へのブラフですかー？」
「さあ、どうかな？」
さまざまな思惑を押しのけて、トワが元気にバンザイする。
「ゲームはfinish！ 皆で楽しくcake食べるマス！ おーつーかーれーさーま、デス！」
＜了＞
「ぬあぁあああああああ！ すんませんでしたあぁあああ！！！」
ゲーム終了の声と同時にお口チャックの禁を解き、神速スライディング土下座をかましたのは武道。
「よほどの何かがないかぎりって言い残したが、よほどの何かが発生しまくりじゃないですかぁああああ！！」
額をぐりぐり床に擦り付ける。そりゃあもう、本体さんたる眼鏡が割れんばかりの勢いだ。
「俺、ものまね師なんです……天懸くん真騎士だったんだね……ごめん！！ こんだけ殴り合った結果、俺が真っぽくみえたまま吊られたのはいいけど、いいけど……ナンダコノテンカイ！！ 二日目になっても他騎士が名乗りなしだった時点で青ざめながら様子見てたよ……梢ちゃん人狼もありえるって……」
「志波さん、顔上げてくださいって」
天懸が宥める。だが武道はひたすら土下座のまま、どんどん床を叩いて臍を噛む。
「ほんと……してやられたよ！ くそう悔しい！！」
「それは俺もっす」
天懸も武道に深々と頭を下げる。
「よりにもよって一番苦手な騎士が回って来て……しんどかったです。次はマジで島民になりたい」
「タケミチ、テンケン、そんなときはケーキ食べるといいデス」
口の中にケーキをぱんぱんに頬張ったトワが、天使の笑みでふたりにケーキを差し出した。甘い香りと、トワの声の、なんと優しいことだろう。殴り愛をした二人の騎士は、それでようやく顔を上げたのだった。
エムアが皆に温かい紅茶を淹れなおした。
緊迫した雰囲気が和み、皆の表情が開かれてゆく。
「それにしても」
と流が梢を見る。
「卯木は来島に白出しした時点で正直黒だろって思ってたけど、屋敷野はわからなかった」
「いやー私も自分たち以外はわからなかったですよ。でも、こうなってみると、水守君噛んでてよかったなーって思いました。私から見ても誰がモノマネかさっぱりわからなかったし、あのどん詰まりの時にカウンターされてたらヤバいところまでもっていってたかもしれませんねー、こわこわ」
実際はものまね師は武道だったので、梢は運を掴んでいたのであろう。
「俺を噛んだのも悪手だとばかり思ってたよ」
流が言うと、衛が答えた。
「噛んでごめんよ流君。なんで流君にしたかというと……真ものまねみたいにも見えたし、一番カオスで面白そうだったからだ！」
「カオスかよ」
流は苦笑する。
「騎士吊りきり完遂だけじゃ議論がもりあがんねーし。ってわけでハラハラドキドキの殴り愛を楽しみたかったからあえて危険をおかした。楽しんだやつが一番勝ちだろう？」
堂々と言い切る衛。そのつややかな額を、ほっぺたを膨らませたアカリがデコピンで弾く。
「『楽しんだやつが一番勝ち』――ったく、そういうやつだよな、卯木は」
その様子がほほえましくて、一同は思わず笑ってしまった。
最後に、春彦が五郎八に水を向ける。
「一番大立ち回りをした八重崎先輩の話を聞きたいッス」
「そうだね。割と無茶な戦法で無茶やらせて貰ったけど、この勝利はうん、無茶な私の戦法を生かして勝ち筋……占い噛みからの私吊りに持って行ったご主人様……狼の機転の勝利ってとこかな？」
「やーそれは、少年漫画的に言えば、『俺たちみんなの勝利だぜ！』ってやつでしょう」
梢がにやりと笑う。すると五郎八もにやりと笑った。
「……あ、ちなみに初手狂人カミングアウト、私が仮に狂人じゃなくて人狼でも同じ事やったかもしんない、などと白状してしまおうかな」
「おや。それは次回へのブラフですかー？」
「さあ、どうかな？」
さまざまな思惑を押しのけて、トワが元気にバンザイする。
「ゲームはfinish！ 皆で楽しくcake食べるマス！ おーつーかーれーさーま、デス！」
あとがき
担当マスター：
笈地 行
ファンレターはマスターページから！
みなさま、大変お疲れ様でした！ 笈地です。
今回も面白かったですね～～～。
いや～～真相を知って見守っている身としましては、こうなるとは！ な展開でした。
らっかみが欠けて、島民チーム一歩リードかと思ったのですが
八重崎さんが初手狂人カミングアウトという奇手。
それに人狼さんが……いえいえ、私が語ってしまっては面白くないですね。
ぜひぜひゲーム後のコメントページでみなさまで語り合ってくださいませ！
配役ですが、配役札を作って引くという古典的な方法で決めています。
偶然にも人狼が同じ人になっていないので、神の采配に私もびっくりしています。
次回はそろそろ２度目の人狼が回ってくる人がいるでしょうか？
配役もまた変えてみます。恋人？ 王様？ 狐？ あたりが今までコメントページで出て、まだ入れたことがない配役でしょうか。それとも、変な職業がない……たとえば、島民5、騎士1、占い師1、人狼2、らっかみ1 みたいなのもやってみたいでしょうか？ そのあたりもご意見あればお待ちしてまーす。
それではお疲れ様でした。どうぞよい年末をお迎えください！
来年も何卒よろしくお願いいたします。
今回も面白かったですね～～～。
いや～～真相を知って見守っている身としましては、こうなるとは！ な展開でした。
らっかみが欠けて、島民チーム一歩リードかと思ったのですが
八重崎さんが初手狂人カミングアウトという奇手。
それに人狼さんが……いえいえ、私が語ってしまっては面白くないですね。
ぜひぜひゲーム後のコメントページでみなさまで語り合ってくださいませ！
配役ですが、配役札を作って引くという古典的な方法で決めています。
偶然にも人狼が同じ人になっていないので、神の采配に私もびっくりしています。
次回はそろそろ２度目の人狼が回ってくる人がいるでしょうか？
配役もまた変えてみます。恋人？ 王様？ 狐？ あたりが今までコメントページで出て、まだ入れたことがない配役でしょうか。それとも、変な職業がない……たとえば、島民5、騎士1、占い師1、人狼2、らっかみ1 みたいなのもやってみたいでしょうか？ そのあたりもご意見あればお待ちしてまーす。
それではお疲れ様でした。どうぞよい年末をお迎えください！
来年も何卒よろしくお願いいたします。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月05日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月12日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年12月12日 11時00分
