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ご奉仕あそばせっ! メイド様!
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☆旦那様?
店に足を踏み入れたクルトは、「おかえりなさいませ! ご主人様」の声に迎えられた。
(……いつもこうなのか? やけに賑やかだな。客を「主人」として迎え入れる事で、より寛いで貰おう、と言う事か)
メイドさんたちの笑顔に相好を崩すお客が多い中、目つきが鋭く真顔で辺りを見回すクルトは異色だった。
とはいえ初めてのメイドカフェに戸惑いつつ、
(雰囲気は………悪くないな)
と思う。
(店員も様々だな)
そう思いながら眺めていると、思いがけず見知った顔を見つけた。
「……ん、和穂ちゃん?」
女子大生の
嘉島 和穂
はcat napでバイトをしていた。
(ちょっぴり恥ずかしいけど、メイドさんにも慣れてきたかな?)
そんなことを思いながら、入ってきたお客さんに声をかけていたが。
「お帰りなさ……っ」
その金髪で背の高い客の姿に、和穂は猫目を大きく見開いた。
見間違えようもなかった。
「ク、クルトさん……!?」
(わっわわわ、帽子とかスカートとかリボンとかなんか変じゃないかな!?)
わたわたと帽子に手をやり、自分の服装をチェックして……
(はっ、これじゃ服装より挙動不審が問題じゃない)
我に返った和穂にクルトが言う。
「バイトか? 精が出るな」
「あっ、はい! メイドです! バイトなんですっ」
やや緊張の残る表情で、一生懸命笑ってみる。
「えへへへへ。え、えーとですね、じゃあ改めて……お帰りなさいませ、……だ、」
ここで和穂は、じわじわと赤くなった。
(旦那様……!? って……!!)
和穂の脳裏に、可愛らしいエプロンで夫を迎える新妻姿の自分が浮かんだ。
(いや、違うんだよねっ、メイドさんなんだから、そういう旦那様じゃないんだよね)
気を取り直して。
「だ……」
(違うってわかってるんだけど……! だ、だん……だんな、さま、なんて、やだ想像しても恥ずかしい!)
クルトのほうでは、和穂の様子を疑問に思いつつ、そんな葛藤に気づくはずもない。
「だんっ……」
「? どうしたんだ?」
(い、いつか呼べたらなーなんて……思わないわけじゃないけどえっと)
ここで和穂は窮地を脱する方法を思いついた。
(いやいやいや、も、もういっこあったよね、呼び名が!)
「ごっごめんなさいっ。お、お帰りなさいませ、ごひゅじんさみゃ……っ」
せっかくの妙案だったのだが、あえなく失敗した。
(うぇええ……噛んだ……恥ずかしい……)
結局赤くなり、しおしおとなる和穂。
「丁度良かった。案内を頼めるか?」
しかしクルトはそんなことは気にしていないようだ。和穂は、気持ちを切りかえることにした。
(ううん、もう、メイドさん頑張るもの……! カフェで働くクルトさんって、格好いいんだよね。あんな風に、なれたらな。リラックスして、一時を楽しんで貰えるように)
「は、はい……もちろんです、どうぞ、こちらへ」
席に案内した和穂はクルトにメニューを差し出す。
「注文は……そうだな。お勧めがあれば、それを頼めるか?」
「お勧めは、春を感じられるチェリーオムライスです」
精一杯の和穂の接客に、クルトはあちこちに視線を走らせながら答える。
「じゃあ、それで」
「かしこまりました」
チェリーオムライスを運んできた和穂が、ソースを手に尋ねる。
「お絵かきのご希望はございますか?」
「詳細は、任せるよ」
「はい、それでは失礼します」
慎重にソースで桜の花を描いて、でも散る花びらに、可愛らしくちょっとハートを混ぜたりする。
「なるほど、『桜』をモチーフにしたメニューになっているのか。桜はいいな。俺も好きな花だ。日本の花、だしな」
そう言いながらクルトはオムライスを一口食べた。
「……うん、いい味だ。使われている食材は……なるほど、アレを使って……」
食べながら分析を始めている。
(クルトさんの真剣な表情、いいなあ……)
そんなことを思っていると、急にクルトがこちらに向き直った。
「……和穂ちゃん、少しいいか」
和穂に顔を近づける。
「えっ?!」
赤くなり、心臓がドキドキするのが聞こえてしまうのではないかと焦る和穂だが。
「なるほど、こういう材質か。デザインとしても……うん……」
クールな表情を崩さず、クルトはメイド服の考察を始めるのだった。
(び、びっくりした……)
(色々と参考になった。やはり自ら確かめるのは重要だな)
会計を済ませたクルトに、和穂が近づく。
(お見送り……最後、だし、思い切って、勇気出しちゃおう)
「ご馳走様。また来るとしよう」
そう言ったクルトに、和穂は一礼する。
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ……旦那様」
(……い、言っちゃった、言っちゃったよぅ! メイドカフェなんだし、いいよね……!?)
その一言にドキドキしている和穂の心情を、クルトはまったく知る由もなかった。
ただ、去り際にさらっと言う。
「ああ、そうだ和穂ちゃん」
「えっ?」
「その服、似合っているよ。では、またな」
和穂は耳まで赤くなって、旦那様……クルトの背中を見送っていた。
去り際のクルトの眼差しが、いつもより優しかったのは気のせいだろうか、と思いつつ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月18日
参加申し込みの期限
2016年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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