this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
音色『 』色
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
己を向けられた驚愕の視線に萎縮しながら、
白浜 渚
はこの場をどう切り抜けるべきか必死に頭を働かせた。
そもそも渚はチャイムが鳴り終わるとすぐに屋上へやってきたのだ。それは今日だけに限ったことではない。渚は時折人目の付かないところへ足を運んでは、思う存分歌い耽けていたのだから。今日もその時折に過ぎず、屋上でひとり歌の練習をしていた。
軽く喉を温めて、いざ歌おう。そう意気込んで口を開いた数秒後。怪奇を理解した。
ろっこん云々神魂云々、何かしらのまずい事態になってはいないだろうかと身構えてみたが、テオ(
テオドロス・バルツァ
)からの忠告もなければ、触れてみた雪にこれといった害もない。
それなら、今の状況を楽しんでもいいかしら。と練習を続行しようとしたところで、
青山 絢
が屋上にやってきたのだ。
――今思えば、そこで身を隠さずに挨拶のひとつでもしていればよかったのかもしれない。相手は一年生で、下級生なのだから。絢の方が背が高くて、大人びた雰囲気を持っていたとしても。
と考えて、いや関係ないと渚はこっそりため息をつく。たとえ絢が気の良さそうな陽気な人であったとしても、それはそれで渚は尻込みするだろう。どれほど繕っても、逃げたのは人見知りゆえだ。
眼鏡と長い前髪を挟んで、チラリと絢の様子を窺う。ついさっきまで華やかな雰囲気で演じていた人間とは思えないほど、ひっそりと静かに佇んでいる。落ち着きのある目は物憂げに伏せられ、豊かな睫毛が目についた。拒絶するように腕を組み、今にもここを立ち去ってしまいたいという心情が見て取れる。申し訳なさでますます渚は身を縮めた。
ふたりの間に重苦しい沈黙が横たわる。
いっそ立ち去ってしまおうかとも、立ち去ってくれればいいのにとも思うが、『立ち去る』だなんて強い意思表示をするのはそう簡単なことではない。
どうしたものかと頭を悩ませていると、ふと絢の首筋に朱が差していることに気がついた。よくよく見てみると頬はほんのりと赤らんでいて、不自然に瞬きが繰り返されている。
(もしかして、相手も気まずいだけなのかも……)
そう思えば組んでいる腕も、気まずさから身を守るためとも、単に寒いだけとも解釈できた。
「……声や音が、雪の結晶になるだなんて、不思議ですよね」
寒さとは関係なしに渚の声は震える。現れた雪の結晶は、中途半端に一部が掛けていたり、変にくっついてしまって鼓のようになっていたりと不格好だ。
「そう……ですね」
戸惑いがちな返事から生まれたのは、棒人間のようにシンプルな六花。どちらの雪の結晶も小さく脆い。けれど千鳥足めいた動きはどこか愛らしくもあった。
「少し、面白いと思います」
控えめに継ぎ足された言葉は、渚の感想と同じものだ。肩からフッと無駄な力が抜けていく。
(せっかく、こんなに面白いことがあるのに……黙っているなんて……)
ふつふつと感情がこみ上げてくる。たった一言で気を許してしまうなんて、つくづく騙されやすい素直性質だ。けれど今はそれでいいのかもしれない。渚は目を閉じ、そっと無駄な空気を身体から追い出す。そのまま真新しい空気を取り込んだ。全身にひんやりとした感覚が行き渡る。空っぽにした心に、ぽつと感情が灯る。透明な声が弾けた。
♪キラキラ輝く贈り物
誰かの歌が輝いて
空に旅立ち皆を楽しませる
キラキラ輝く贈り物
誰かの調べが輝いて
空に舞って皆を楽しませる
キラキラ輝く贈り物
誰かの言葉が輝いて
形になって愛しい人に伝わるよ
大小様々な星と見まごうような雪が辺りを包む。雲の隙間から差し込んだ光が、渚と周囲の雪をそっと照らした。
渚の歌に耳を傾ける絢は唇を薄く開いた。口角はわずかに緩み、眼差しも丸みを帯びていた。
唇の隙間から花弁のように折り重なった美しい結晶が姿を現し、その花は科白に合わせ次々に咲き続ける。絢は歌うように科白を紡ぎ、そして。すべてを言い終えた瞬間、氷の華は儚く地に落ちた。
舞い踊る雪の結晶に包まれながら、落ちた結晶は緩やかに消えていった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
音色『 』色
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月07日
参加申し込みの期限
2016年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!