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ミラージュパークへようこそ
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●立山連峰を超えて
車窓を流れる青空。整列した新幹線の車内で、駅への到着を知らせるアラート音が流れた。
新幹線のシートにとっくりと背中を預け、
恵御納 夏朝
はウトウトの目を開けた。
「……もう、富山……?」
「いや、まだ妙高だ」
隣でお茶のペットボトルを閉じながら
八神 修
が言った。
「遠いね、富山」
「地味に日本列島を横断しているからなあ。太平洋側から日本海側だ。しかし、これでも早い方だぞ」
北陸新幹線の開通によって東京富山間を三時間で移動できるようになった。
それまでは上野発の新幹線で越後湯沢という山岳地帯まで行って特急はくたか号に乗り換えてからの富山駅である。最低でも六時間を要し、とてもではないが日帰りツアーを組める場所ではなかった。
例外として、かつて存在した特急能登号という夜間用寝台特急に乗って上野から富山までを一本で行けたりもしたが、随分前に運行が終了した。終了当時は全国の電車マニアたちがプロかなってくらいの撮影装置を持って駅に集まり車内音声を録音しだすほどの惜しみっぷりだった。
「ちなみに、特急能登にはバーカウンター車両というものがあって、その名の通りカウンター席とソファ席だけで構成された車両がある。これは深夜帯にはただの自由席と化すんだが、バーでしんみり過ごしている気分になれるのに場所は電車というとても不思議な気持ちになれる……そうだぞ」
本を読みながら語る修。
「男子の憧れ、かもしれないな。バーカウンター車両」
「そこに、食いつくんだね……」
「そういうわけではないが」
「シュー君も男の子ですもんね!」
後ろの座席からひょっこりと顔を出す
椿 美咲紀
。
修と夏朝はびくりとして振り返った。
「……つ、椿さん」
「美咲紀……」
美咲紀はにやりと笑ってご祝儀袋みたいなヤツを取り出した。
「ふふ、遊園地のチケットを旅費つきで貰ったのですっ。福引きで当てた人がいたけど、一枚いらないからって。もしかしてシュー君も?」
「いや」
首を傾げる修。
「恵御納から誘われた。この前の石川は満喫できたからな。隣の富山にも興味がある」
「だよね!」
美咲紀は手帳を取り出し、修は瞑目してデジカメを取り出した。
「おー、新聞部」
小さく手でぱちぱちやる夏朝。
美咲紀はうっとりして袋にほおずりした。
「日本海側は食べ物が美味しいって聞いたのです。たしかめねば」
「さてはそれが目的か」
小さく笑う修。
夏朝は到着が待ち遠しいのか、窓の外を眺めた。
「富山、初めて……」
富山県の視覚的な魅力は何かと言えば、やはり立山連峰だろう。
県内のどこにいても見えるという広大な山々だ。
青く晴れた日の山は圧倒的なまでに美しく、それだけでちょっぴり来て良かった感が生まれる程である。
「うおー! 見ろよ椎井! 山すごい! 山やばいぞ!」
窓に張り付いてすごいとやばいを連呼する
北里 雅樹
。
イヤホンから音楽を聴いていた
椎井 莉鳥
はうっとうしそうに片目を開いた。
「見れば分かるわよ」
「見てないだろ」
「もう見たの」
莉鳥ではないが、富山県民にとってこの山はあって当たり前の空や海の一環なので、別になんとも思っていないそうだ。綺麗は綺麗だがことさら改めてみるものでもない、と言う。
まあ毎日こんな絶景を見て育ったら心もおおらかになろうというものだ。
再び目を閉じる莉鳥。
「まったく、なんであんたとはるばる富山まで来てるんだか」
「誘ったのお前じゃん。学食でラーメン食いながら誘ってきたじゃん」
「ラーメン食べてたのは雅樹でしょ」
「あ、そっか」
ぽんと手を叩く雅樹。
雅樹と莉鳥の関係を一言で表わすのは難しい。
かつては幼なじみで、やがて恋人同士となり、今は友人に落ち着いている二人だ。
これを無理矢理詰め込んで、腐れ縁と呼ぶ。
「しっかし暇で死にそうな所を助けてくれた上に牛の丸焼きでバーベキューとは……」
「感謝してよね」
「してます! 神様仏様椎井様! いただきます!」
「『ありがとうございます』でしょ」
と、そんな彼らの数席後ろで『いただきます』していた男女がいた。
水守 流
と
本居 陽毬
である。
「新幹線と言えば!」
「駅弁だよね!」
お箸をぱきんと割る陽毬。
旅費つきの遊園地チケットが当たったと言うことではるばるやってきたわけだが、だからといって新幹線に乗ったというのに駅弁を食べないというのはもったいない。
と、思ったかどうかは定かでないが。
陽毬は目の前に置かれた平たい箱を開いた。
富山名物ます寿司。
全国のコンビニで当たり前のようにます寿司おにぎりが置かれるようになってメジャー化した印象があるが、富山県で最も有名かつ特徴的な駅弁がこのますのお寿司である。
有名すぎて数社から同種の商品が出ているが、お勧めはコレ。パッケージに思いっきりお魚の絵が描かれている正方形に近いパッケージで一人用食べきりサイズとなっている。明治32年開業の超老舗ということもあって味も格別だ。
文字通り魚のマスを使った押し寿司で、容器にも特徴がある。
わっぱと呼ばれる曲げ木の容器に入っており、寿司部分は熊笹で花弁の如く丁寧に包まれている。
これを開いていく過程で既にお寿司と草木の香りでちょっと満足できてしまうという旅情あふれる作りになっているのだ。
ちなみに中身はぎっしります寿司。円形の寿司をピザみたく切り分けたものが詰まっている。他には何も無いという大胆さもこの弁当の魅力である。
「いいよね、おすし……」
「わかる」
とはいえ、流が開いたお弁当はステーキだ。
ステーキと言っても肉ではない。それは夕ご飯にとっておく。
では何かと聞かれれば、魚。ブリのステーキである。こちらも先程のますのすしと同じ会社のものだ。
ぶりかまステーキ弁当というこの商品は日本海で水揚げされるたっぷり脂の乗ったブリを大胆にも三きれどかんとご飯に乗っけたお弁当である。
しかし驚くべきはその調理法である。こういう大きなお魚は冷めれば硬くなりがちという印象を裏切って、箸を通せばほくっとほぐれる。口に頬張れば今すぐご飯が欲しくなる濃いめの味付け。そしてご飯を頬張ればやんわ~りと酢飯になっていてブリの味わいをきわめてすっきりとさせてくれる。流石は老舗の味である。
ちなみにぶりかまはブリの中でもエグい部位で本来なら臭みや妙な苦みがあるのだが、この弁当には魔法かなってくらいそれらが消され、きわめて美味しいお魚ステーキと化しているのだ。
以上、突然のメシテロである。
流はお弁当をかっ込んでから、陽毬の顔を見た。
「腹ごしらえしたら遊園地。その後はバーベキューだ! 今日はめいっぱい楽しんでいこうぜ!」
「うん、お腹いっぱい食べようね! まるやき!」
「まるやき、か……」
車窓に肘を突いたまま、
ヒュー・ヒューバート
はぽつりと呟いた。
「肉、大丈夫なのか?」
「食べ過ぎなきゃね。むしろ肌つやとか考えるなら食べた方がいいのよ、お肉」
観光案内をぱらぱらとめくりながら言う
城山 水樹
。
モデルというだけあってボディラインの整っている水樹だが、勿論それだけの彼女ではない。
彼女の知識かはさておいて。ボディラインを大きく崩すのは主に炭水化物である。そりゃ鶏一羽分食べればボディラインどころか身体そのものを壊しそうだが、肉は筋肉や内臓をはじめ人間を構成する重要な要素である。これを怠るとかなり不自然で恐い身体になってしまうので、モデルを志望するなら適度にお肉は食べておく方が良い、らしい。肉にしろ野菜にしろなんでも適度にとっておいた方がいいよという話である。
「しかし、富山県の遊園地とはユニークなお誘いだね。この前のお誘いといい、さ」
「この前のは例外よ。急なことだったもの」
冬の空に海が生まれた時のことをふと思いだし、水樹は肩をすくめた。
あれが夢のお遊びだとすれば、今日は現実のお遊びである。遊園地で彼と遊んで過ごすのだ。
「いい週末になりそうね」
さて、友達や恋人や腐れ縁といった様々なグループが居る中で、
ムーン・ウィリアムズ
は一人静かに列車に揺られていた。
福引きでペアチケットを当てた彼ではあるが、彼はあえての一人旅を選択した。
旅というのはおもしろいもので、誰かと一緒に行く旅と一人だけで行く旅ではその感じ方が変わってくるのだ。
人が誰しも持っているリズムのようなものを、旅のリズムに合わせて動く。そうすることで世界を正しいリズムで見つめ直すことが出来る……なんて言う人もいるくらいだ。
「旅費までついた招待券なんて、行かないテはないよな。一人で自由に遊ぶっていうのも、悪くないし」
やがて車内に到着のアナウンスが流れ始める。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月31日
参加申し込みの期限
2016年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月07日 11時00分
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