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ミラージュパークへようこそ
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●丸焼きをくえ!
ミラージュパークのバーベキュー広場は一年として何らかのイベントの場として開かれている。
細かいところじゃコスプレイベントの会場になったり、大きな所じゃ肉祭りという地元のフードショップが集結して目玉商品の出店を出し合うというイベントまで行なわれている。
そんな場所で今回行なわれたのが、丸焼きバーベキュー大会である。
「人生で一度でも、動物の丸焼きを食べられるなんて思わなかった……」
神に感謝する感じのポーズでお星様……ではなくクルクル回るお肉を見つめる陽毬。
「焼き魚とかじゃダメなのか」
「お肉とお魚は別だよ、水守君」
「だよな」
ちゃっとお皿とお箸を構えて並ぶと、スタッフががんがん焼きたてのお肉を皿にのっけてきた。
いっそ相手が心配になるくらいに肉を積み上げられた二人は、それぞれ肉を掴んで『いただきます』した。
「本居」
右手にチキン、左手にソーセージを構える流。
「水守君」
マンガ肉かなってくらい大胆に骨がくっついた牛肉を両手で掴んで掲げる陽毬。
「きてよかったね!」
「おう!」
若さとは、振り返らないことだ。
主にカロリーとか、恥じらいとか、そういうもんに振り返らずに突き進むものだ。
それが青春というものである。
年頃の男女が二人並んでるってーのに、肉だけ見つめてガツガツいってるこの光景もまた、青春なのだ。
そんな青春のお裾分けみたく串焼きをむしゃむしゃやるムーン。
「人に用意された食事ってのも、久しぶりだな。普段あんまりがっつりしたもん食べないけど、これは行ける気がする……」
焼きたての、それもさっぱりとした牛肉である。
普通に肉って聞くと油っぽくてなんなら硬そうなイメージがあるが、ムーンの食べている肉はどこかさらさらと身体にしみこんでいく雰囲気があった。それにおそろしく柔らかい。
いっそ歯を使わなくても食いちぎれるんじゃないかってくらいの柔らかさだ。
そのくせ噛んだそばから肉汁があふれ、舌に乗った油はさらりと溶けて喉を流れ落ちていく。
「これは、他の肉も期待できるな……」
ムーンたちががっつくのも無理は無い。
何を隠そう……。
「富山はご飯がおいしいのですっ!」
美咲紀が肉と野菜の串焼きとおにぎりを両手に握って叫んだ。
「新潟のコシヒカリが有名な一方、同じ山から同じ水が富山にも流れ込んでるんです。それが富山の名水どころ黒部市で、その広大すぎる牧場で作られたのが黒部名水ポーク……つまりブランド豚なのですっ!」
「それで、おにぎりも……」
小さなおにぎりをはむはむしてからお肉を頬張る夏朝。
鶏のもも肉から繰り出される柔らかい食感と、その直後にやってくるお米のふんわりとした風味。
「……わぁ、おいしい……」
なんかもうこれだけでも来たかいがあったというものだ。
「八神君も、たべてる?」
「しっかりと。野外で食べるのは格別だな」
とってきたお肉や野菜を配りつつ、修は椅子に腰掛けた。
遊園地を楽しんでそれなりにお腹がすいているのか、修も随分と食べている様子だった。
写真をとりながら牛肉を箸でつまむ。
「水が美味しいっていうのは、何事にも通じるんだな。ところで……」
修は前に読んだ本の内容を思い出した。
「このミラージュパーク、創業が何年か知ってるか?」
「えっと……10年くらい?」
「それがだな」
ちらりと南東の方角を見る。
「舞浜のテーマパークとほぼ同年だ」
「舞浜のテーマパークと同じ年に作って……なんで生きてるんですか……?」
「……たふねす……」
肉をお食べと言われて喜ばない十代はいない、と言われている。
例に漏れずというか、雅樹と莉鳥も今をおいて他に無しとばかりに焼きたてのお肉を頬張っていた。
欧米に比べて体質が魚や米向きな日本人は肉ばかり食べていられないとされているが、それはアメリカンなビーフやポークの話である。
日本人には日本人に向けた肉というものがある。その代表が和牛である。
ちなみに牛を一頭まるごと買おうとすると大体ひゃくまんえんするそうな。
和牛と国産牛の違いとか場所によっての値段とかの話をすると長くなるので省くが、十代のうちから知るにはちょっとヤバい牛であることはおわかり頂けると思う。
「なあ」
「なに」
そんな牛をがつがつやりながら、雅樹はちらりと莉鳥の横顔を見た。
「そんなに喰って大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。明日、朝練あるから」
「……あ、日帰りなんだこれ」
「泊まる費用があるとでも?」
数秒顔を見合わせ、そして二人はお肉におぼれる作業に戻った。
いっぽう。
十代の(食欲的な意味での)青春を目の当たりにしつつ、水樹はヒューのお皿に自分の肉をガンガンにシフトしていた。
「これがメインイベントじゃあなかったのか?」
「いくらなんでも食べ過ぎはダメなのよ」
当たり前の話として、良い肉は身体を良くする。
いい水、いい肉、いい野菜。ついでにいい米。栄養学的に見ればこれらで美容の大半は整うとさえ言われている。
とはいえ食べまくっては余計な肉になってしまう。人より細く美しくが求められるモデル業界でそれは御免被りたい。恐らく水樹もそうだろう。
「と言うわけで、私の分までくえ!」
「それほど大食いってわけじゃないんだけど……」
ヒューは苦笑して、大盛りの皿に箸をつけた。
盛況のうちにバーベキュー大会は幕を閉じ、太陽が日本海へ沈んでいくのを眺めながら皆ミラージュパークをあとにした。
ある者はホテルの一室で、ある者は帰りの電車の中で、今日の出来事を思い返すだろう。
そして願わくば、幸せな時間の記憶として長らく残りますように。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
お疲れ様でした。
遊園地はお楽しみ頂けたでしょうか。
またのおこしを心よりお待ち申し上げます。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月31日
参加申し込みの期限
2016年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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