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ミラージュパークへようこそ
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●ミラージュランドへようこそ
新幹線で富山駅を下りればさあ遊園地だ、というわけではない。ここから普通の列車に乗り換えて魚津駅までとんとこゆくのだ。
あいの風とやま鉄道というなんだかファンシーな名前のこのラインは東京でもあまり見ないくらい近代的な車両が走る田舎列車である。
都会っぽいのは富山駅だけで、一駅離れた瞬間いきなり無人駅なんてこともザラで、自動改札という名の『切符用ICカードをピッてするやつ』の柱が立っているだけの場所をフツーに素通りしていく駅が延々と続いている。おおらかさがやばい。
ムーンは『関東でよく使うペンギンちゃんのICカード』をピッてやってから、駅員がほんわかした顔で立ってるだけの改札口を素通りした。
寝子島もかなりのんびりした土地だが、日本海側の風はやはり違うのだろうか。どことなく澄んだ空気が流れているように感じた。
見回してみると、『名水の里』だの『蜃気楼が見える町』だのという看板と共に、ひたっすら水が湧き続けてる岩のオブジェがあり、よく見ると『ご自由にお飲みください』とばかりにコップが据え付けられていた。
なんだこのダイレクトな名水アピールは。
まあ、目的はここではない。ムーンは水同様にわき出た好奇心をひとまず置いて、遊園地の方向を探した。
勿論遊園地を目指しているのは彼ばかりではない。
修一行が地図を広げて周囲を見回していた。
夏朝と美咲紀がそれぞれ横から地図を覗き込む。
「見て、ほたるいかミュージアムっていうのがある。水族館もっ」
「……そっちに行ってる時間は、ないよ……?」
「わかってる。わかってるけど……」
富山県でのホタルイカ漁は3月から5月が旬と言われ、3月頃には県内に初物のお刺身として出回ることが多い。これが関東のスーパーに並ぶことはまー無いので、高級料理として位置づけられている。
ちなみに富山県民はこれを割とフツーの食べ物だと思っているのでそんなに珍しがったりしていない。
もしこれが三月の出来事だったなら、美咲紀も真っ先にホタルイカへ走ったかもしれない。ちなみにその時期には、その名の通り夜の海を青白い星空のように光らせるホタルイカの群れを見ることが出来る上にその場で食べられるというなんだか贅沢なツアーも開かれる。
最近の富山は積雪量もかなり少なくなってきたので、観光を考えているならお勧めしたい時期である。
さておき。
「ミラージュパークへは駅からタクシーで10分。大体2000円くらいだが、これもしっかり旅費に入っているので安心だな」
そう言ってタクシーに乗り込み、やってきたのはミラージュパーク。
車を降りてまず、その雰囲気に圧倒された。
「かんらんしゃ……」
「かんらんしゃですね……」
青空に聳え立つはシンボルとも言うべき観覧車。
周囲を見渡せば、ひたすらに広い空。後ろには広大な山々……という光景である。
「この辺の人は、三階以上の建物をたてたらダメな決まりでもあるんですかね……」
「いや、恐らく土地が安いせいで縦方向に建物を伸ばそうという発想がないんだろう」
関東ではまず考えられないハナシだが、富山にはよくある話だ。
「……早速、行こう」
夏朝がぐっと拳を握ってゲート(周囲の光景に対してあまりに小さいので割と見失う)を指さした。
早速目指すは、観覧車。
ミラージュパークはきわめて古風な遊園地である。
都内の人々が想像する観光地のひとごみとは無縁の場所で、なんなら両手広げて走って頂いてもひとの迷惑にならないくらいの遊園地なのだ。
「けど、子供の人混みには分断されちゃうんですね、シュー君」
「景色を見ていたらつい、な」
あれやこれやと回っていたら、修が疲れてきたのか途中で分断されかかっていた。
というわけで、休憩をかねての観覧車である。勿論写真も沢山撮るためだ。
「すまん」
「大丈夫……バーベキューは、逃げない!」
とかなんとかやっている彼らの三個くらい先の観覧車ボックスにて。
雅樹と莉鳥が向かい合わせに座っていた。
「た、高っ……海しか見えない景色とか……こわっ……」
かたや海、かたや山。とんでもなくダイナミックな景色に雅樹はやられていた。
「高いところ苦手なくせに。なんで観覧車?」
「いや……あったし」
「あったし、って」
こつんと頭を窓にくっつける莉鳥。
「変わってないね、全然」
「お前もなあ」
観覧車の天井だけをじっと見つめながら、雅樹は椅子にもたれかかった。
「こんな俺に、最後まで付き合う変わり者だろ」
「……」
莉鳥は、微笑以下の笑みを浮かべた。
観覧車から降りた雅樹は、安堵の息をついてからすぐさま顔を上げた。
「椎井、次あれの乗ろう」
「あれって……」
椅子が無数にくっついたブランコがひたっすら回転するアトラクションがあった。
「あれ、えーと、名前なんていうの?」
「わからん。とにかくワイヤーでくるくる振り回されるやつだ」
『あんたはまだ恐怖が足りないのか』という顔をしたが、雅樹は乗り気だ。
莉鳥は彼に連れられる形で、アトラクションに乗り込んだ。
その一分後。形容しがたい叫び声をあげる雅樹からそっと目をそらし続けることになるのは言うまでも無かった。
一足遅れる形で、水樹とヒューもミラージュパークへと足を踏み入れた。
「うわ、遊園地だわ……」
水樹、20歳。
空に海が生まれた時ほどでないにしろ、彼女にとってここまで遊園地じみた遊園地はかえって斬新な空間らしかった。
観覧車にティーカップコースター。メリーゴーランドにミニ機関車。百円入れたら動くパンダのやつに、やけくそにデカい立体迷路(木造)というなんともレトロな空間である。
昨今の遊園地がジェットコースターやお化け屋敷でギネス記録を出したり毎日花火打ち上げたりしている中で、生きた化石のような有様だった。
「どうする? 座ってお茶でも……」
「ヒュー」
水樹は腕まくりのような仕草をすると、にっこり笑って振り返った。
「折角の遊園地だもの、遊ぶわよ!」
水樹の中の九歳児が目を覚ました。
その後二人はミニトレインにのって出発進行しーの足こぎで空中レールを疾走しーのパンダまたがりーの迷路をバク進しーのと少女の限りを尽くした。
「ま、まだ乗るのか……」
心なしかよろめいたヒューに、水樹はびしりとティーカップコースターを指さした。
「次はあれ! 確かぐるぐる回るのよね?」
「……ああ」
その時ヒューは、数分先の未来を予知した。
ヒューの予知は当たった。水樹はきゃーきゃー言いながらカップを高速回転させ。案の定に軽酔いした彼女はヒューに支えられる形でカップを下りるのだった。
そんな二人をよそに、ふらつきながらもカップから下りるムーン。
ふらつく足を休めるためにすとんとベンチに腰掛けた。
「思ったより回ったな。ミルクや砂糖が混ぜ合わされる紅茶って……こんな気分だったりするのか……」
暫く休憩だ。
自分に言い聞かせ、息をつく。
そんなムーンを横目に見ながら流と陽毬はティーカップコースターの前で立ち止まった。
「意外とスリルのある乗り物があるんだね」
「ひたすら振り回される回転ブランコと、ひたすら振り回されるパラソルベンチだったけどな。まあスリルって意味じゃあ観覧車の『ひたすら海』感もやばかったけど……やっぱシメはこれだろ」
「これだよね」
二人そろってティーカップコースターへと入っていく。
「古き良きお子様アトラクションだなこりゃ。一休みするのに丁度いいぜ」
「ひとやすみ?」
陽毬は首をかくんと傾げ。
「逆だよ、今から死ぬほど回すね!」
満面の笑み。と共に、スタッフによってカップの扉が閉められた。
動作ブザーが鳴り響く。
この数分後、流はムーンや水樹同様ベンチにだらーんとなった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月31日
参加申し込みの期限
2016年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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