猫様ゲーム！｜リアクション

猫様ゲーム！

【第５ゲーム】

　親猫の順番が回ってきたというのに、ロベルト・エメリヤノフときたらもう、早くも涙目です。
「うっうっ、ひどいよぉ……元マタ工のヤンキーに連行された上に、わけもなく罵倒されまくるなんて……」
「おーい何してんだ燃えカス頭ー、みんな待ってるんだぞー？　そんなだからお前の人生待ちぼうけなんだぞ、早く始めろなー」
「地味に傷つく！　礼儀を知らないのかなこの子……」
　しくしく。口を開けば飛び出す罵声ラッシュに打ちのめされて、少々ヨワっております。
　とはいえ、
「ああ、どうせ侮蔑の言葉をぶつけられるなら、美少年に冷たい目で見下ろされながらがいいなぁ……踏みつけられながらこき下ろされるとか最高だなぁ」
　とか言ってるあたり、これで案外楽しんでるのかも。
「まぁ、このゲームは楽しそうだしね……僕は、ヨエコさんを許そう。でも、こいつ（命令）が許すかなっ！？」

親猫：ロベルト・エメリヤノフの命令

『美少年になって宝石店と服飾店で服とアクセサリーをたくさん買って身に付ける』
２０万円くらいでね！

【マッチングダイス！】５回目
※サイコロの結果はこちら

子猫Ａ：嘉月兔ネヴィア「ほほう。俺様に無理難題をふっかけようとは、良い度胸だな……バッチコイ！！」
子猫Ｂ：真境名アリサ「何でもこーいっ、おねーさん張り切っちゃう！」

　ネヴィアは貴族然とした麗しい空気を纏いながら、不敵に笑います。
「ふん。高貴な俺が、庶民の遊びに付き合ってやろうと言うんだ、ありがたく思えよ？　宝石や服を買って身につければ良いんだな、よし行こうさあ行こう」
　ふんぞり返って偉そうに、でもなんかノリノリ！
「でも、『美少年になって』って言われてもなー。彼はともかく、あたし女よ？　男の子っぽいコスプレしろってことかしら……」
　とアリサは思案。
　けれどご安心を！　ここ『猫様ゲーム空間』においては、あらゆる命令が現実のものとなるのです、ハタメーワクなことに。

ネヴィア（美少年）「俺は問題無いな、元からだし。ちなみに、お前は違うだろ！　というツッコミ、待ってます」
アリサ（美少年）「さすがに性転換するわけにはいかないもんねー、よし！　ここはあたしのメイクテクを駆使して……あれっ」

ネヴィア（美少年）＆アリサ（美少年）「Σ美少年なってるーーーーーー！！」

「ああああああっ、いい！　すごくイイよふたりともー！　ナイス美少年ッ！！」
　ロベルトくん、大興奮です。
　ふたりとも面影は残しつつ、ネヴィアは切れ長の瞳が魅力的なクールそうな美少年に。アリサはすらりとして爽やかなイケメン美少年に、大変身！　マジに変わってます、猫様ゲーム恐るべしです。
「さあさあ！　次は服とかアクセサリーを見繕いに行こうか♪」
　といったわけで、彼らは寝子島シーサイドアウトレットへ移動しまして、お着替えタイムです。

ネヴィア（美少年）「ふっ、良かろう。貴族のセンスを見せつけてやろうではないか！　ああすみません店員さん、鼻眼鏡はどちらの売り場に？」
アリサ（美少年）「面白そうね、あたしも負けないわよ！　じゃなかった、俺だって負けないぜー！　なんてねっ♪」

【猫様ダイス！】12

○美少年度

←のサイコロ：子猫Ａ
→のサイコロ：子猫Ｂ

１：フツウの美少年
２：気になる美少年
３：クラスで一番美少年
４：アイドル級美少年
５：絶世の美少年
６：傾国の美少年

ネヴィア：１　アリサ：５

ロベルト「う、うわあああああああああ！　アリサくん、なんて素晴らしいんだ……！！　すごいよこの完璧な美少年っぷり、女の人だなんて思えないよッ！！　ふあああああああああ！！　き、き、キスしてもいいかなっ！？」
アリサ（絶世の美少年）「いやぁ、それはちょっと……でも、こうして褒められるのは悪くないね♪」

ネヴィア（フツウの美少年）「あのぅ……僕は？　僕はどうですぅ？　多分期待ハズレだったと思うんですけど、ご感想は……ほら、侮蔑の視線とか、フツウじゃねーか！　みたいな罵倒とか」
ロベルト「あ、うん……美少年だよね、悪くは無いんじゃないかな……？　でもアリサくんと比べるとちょっとね、あっでもホント、そんなに悪くは無いんだよ？　悪くは……」
ネヴィア（フツウの美少年）「中途半端！！」

ヨエコ「まー、ブサイクは何着てもブサイクだってことだなー。そんでお前たちー、そのゴミ箱の中身ひっくり返したみたいなコーディネート、いくらするんだー？　とーぜん自腹で払ってもらうからなー」

【猫様ダイス！】13

○おいくらくらい？

１：５万円くらい
２：１０万円くらい
３：きっちり２０万円
４：５０万円くらい
５：１００万円くらい
６：１０００万円くらい

ネヴィア：２　アリサ：５

アリサ（絶世の美少年）「これは散財じゃない。なぜなら、自分磨きに妥協したその瞬間から、人は老い始めるんだぜ……！」
ロベルト「！！　その覚悟があってこその美少年っぷりなんだね……最高だよ！！　最高だよアリサくんーーーーーー！！」
ネヴィア（フツウの美少年）「あの、僕は……その、フツウじゃん、とか何かそういう……」
ロベルト「ん？　うん、特に言うことは無いかな？」
ネヴィア（フツウの美少年）「…………この冷ややかな視線！　悪くないッ！」

嘉月兔ネヴィアと真境名アリサは、
ロベルト・エメリヤノフの命令『美少年になって服とアクセサリーをたくさん買って身に付ける』
を達成しました。

ネヴィア（フツウの美少年）「ふっ、なかなか楽しいじゃないか。次の責め、じゃないゲームも期待しているぞ？」
アリサ（絶世の美少年）「美少年は、金で作られるわけじゃない。美少年であり続けること、その覚悟と信念こそが作り上げていくものなのさ！」

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シナリオ

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