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春色季節! 新作スイーツお披露目会開催中です!
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「甘い香りに誘われて来てみれば、なんて素敵な催しを……!」
感動か喜びか「はーはっはっは!」とご機嫌に
花椿 涼太郎
は今日の偶然に感謝した。
『新作スイーツお披露目会』
そのイベント名を眺めて思うのは、引っ越してからこっちスイーツ店巡りをまだしていないということ。
引っ越してきてから、島の素敵なお店はいくつかは発見した。発見しただけで島中をそれ目的で巡った事がない。更に素敵なお店を開拓したい。その欲を今満たせるのではないか?
なので、可愛いものや甘いものを親近感をもって好ましく感じる涼太郎はこのような催事は大歓迎であった。しかも寝子島の各地で営業しているお店がそれぞれ集結するように参加しているとなればこの機会を逃す手はないだろう。
「時間もあるし覗いて行こうかなっ」
涼太郎は、実家が駄菓子屋ということもあり昔からお菓子は大好き。
洋菓子は華やかで煌びやか、見目麗しいところは「まさに僕にピッタリ☆」と思うし、それはそれは緻密に洗練され完成されたひとつの芸術品だと評価している。
しかも美味しければ言う事なし! だ。
と。見事に揃った三拍子。はてさて並ぶスイーツ達は自分の期待にきっと応えてくれるだろう。
…※…
やはりと言うべきかそれが当然だと言うべきか、新作と謳われ並べられているそれらはベリー系、特に苺がメインとして扱われ、ここぞとばかりに大量に整然と並べられている。
「なんだかんだで嫌いな子は少ないからね」
「そうですね。苺は品種の個性がそれぞれ強いので、甘味が強かったり酸味が強かったりで、工夫のし甲斐があります」
「あぁ、なんて美味しいんだ……!」とオーソドックスなショートケーキを試食する涼太郎は、直球勝負のその味に店の自信を感じ悦に浸った。それを見て店員が「甘いのお好きなんですね。こちらもいかがでしょう」とベリーソースのパンナコッタを差し出し、涼太郎は「ありがとう☆」とキラキラスマイルで返した。
寄こされたカップに収まる白と赤の色彩に涼太郎はうっとりとした。
「あぁ、僕に見合うなんて素敵なスイーツ! 美の神への献上品かな?」
台詞も身振りも普通では見かけないオーバーリアクション。
それは涼太郎の常である。平常運転中である。
そんな彼に、正面で対面している店員はくすくすと好意の笑みを浮かべた。
店員は多くのお客と接しているがこんなにストレートな表現をしてくれるお客さんは稀だ。涼太郎に美味しく食べてもらえたこと、涼太郎が全身で「美味しかった」と感じてくれたことに、却って「ありがとうございます」と頭を下げたくなる。冥利に尽きるというやつだ。
…※…
無論和菓子も大好きである。
練りきりや、日本の四季の表現、素材が混ざり合う絶妙感はハーモニーと言っても過言ではないグラデーション、職人が手がける細工は繊細で優雅で無言で佇む姿は多くを魅せる。
そういう所は、上品さを兼ね備えた自分に「ピッタリ☆」だと涼太郎は思うのだ。声を張り上げて笑い誇れるほどにも確信する。
一皿の作品に出会える度に涼太郎の所在は知れた。愛らしさが目に入ればそちらに赴き、香りに誘われて爪先を変え、PRに耳を傾けて興味をそそられる。
心ゆく迄堪能し、吐息すら充足感に満ち足りていた。
「へぇ、薔薇のジャムか……」
ふと涼太郎の足が止まる。二秒ほど思案に黙し、「うん」と頷いた。
「まさにこれは僕にピッタリだね!」
会場入り口で貰ったパンフレットを折りたたみ涼太郎は近寄る。
ふふ、素敵なお店を知れたし美味しいものは食べれたし幸せだね!
せっかくなので今日の日を帰宅後も続けるのも一興かと土産の購入を視野に入れた。
紙コップに紅茶とジャムがのったプラスチックスプーンを入れてもらい、涼太郎はゆっくりとそれをかき混ぜる。立ち昇る香りは独特な気品さを揺らめかせ涼太郎に深呼吸を促した。
「良い香りだし、見た目も美しい……!」
これなら、きっと家族も喜んでくれるはず☆
…※…※…※…
控えめな性格がその物憂げな表情を作り上げているのだろうか。
春先だというのに
葉利沢 倫理子
の歩調はどことなく精彩さを欠いている。
否、この時期だからこそ後ろ髪を引かれる思い出のひとつもあるのかもしれない。
どちらにしろすれ違うだけの通行人には彼女の心情など露ほどにも汲み取れなどできはしないのだ。
シーサイドタウンでの用事を終わらせ、あとはただ帰宅するだけの倫理子は、ここまで足を運んだのだからと目の前のターミナルビルに気づき、適当に買い物をしようと思い立ち建物内へと入って行った。
時間が時間帯だったせいか買い物客で賑わっているmiao内は、正直に言えば倫理子には少し歩き難い状況だった。
誰が悪いわけではなく心理的に繊細だからとは違い、強いて言うなら慣れの問題だった。
普段の日常や校内ではそれとなく人混みを避けている生活を送っていて、この様に肩をぶつけるのではないか、買い物袋を引っ掛けてしまうのではないかと気疲れに倫理子は自分のペースを取り戻せんが如く吐息を零した。
『新作スイーツお披露目会』
だから、見上げたそのイベント名と着ぐるみの宣伝に興味を惹かれつつも躊躇いを覚えたのは致し方なかったのかもしれない。会場内の人口密度は通路の倍近かったし。
帰ろうかと考えが脳裏に過りつつも、倫理子は案内されるがままパンフレットを受け取り試食の列に自ら並んだ。
無理をしたわけではない。そんな気がしただけだ。
甘いものを食べたら少しはこの物憂げな気分が晴れるような、そんな気がしただけだ。
そして、その間だけは、何も考えずに済む。不思議なことにそう感じ、また確信していた。
しかしながら甘いお菓子で気分転換をしようという思考回路は女の子そのもので、目的が一緒なせいか彼女が周囲から浮かぶということはなかった。反対に馴染んでいるようにも見えて、まさかフルーツタルトにしようか隣のガトーショコラにしようか真剣に選ぶ倫理子が、三学期の始業式のあった夜以来、奇妙な形で記憶や意識が喪失する現象に悩まされているなんて欠片も感じさせない。
砂糖の甘い香りにスポンジやクッキーの香ばしい匂いに囲まれ、見た目もカラフルで優しい色合いの可愛らしいお菓子達に心を和ませ、倫理子はフルーツタルト一切れとアイシングクッキーを試食にと店員に願い出た。
ハートをあしらったアイシングクッキーはプレーンな分、共にもらった紅茶との相性はばっちりだった。ハート柄のどこから口をつければいいか悩むのも自分の性格が試されているようで何となく楽しかった。少なくとも食べるのが勿体ないなと眺めている時間は倫理子から憂いは消えていた。
フルーツタルトと紙コップを器用に片手で持ち、透明なプラスチックフォークをタルトに刺して一口含んだ倫理子は店員へと視線を転じた。店員は接客に忙しく彼女の視線には気づいていないようだ。弾みでそちらを見てしまったが、見続ける理由はないのでタルトに視線を戻す。
(……美味しい)
果物の甘みとタルト生地のバランスが取れていて美味しかった。
色艶も瑞々しく噛めば果汁が口の中で広がる程よい刺激が堪らない。
他にも適当につまんでいたが、このタルトが一番だと倫理子は無意識に頷いた。
おいしいものは単純にもう一度食べたくなる。
シーサイドタウンに来てそのまま帰るのは惜しいと思っていた倫理子だ。お土産の購入は自然の流れだったのかもしれない。
新作の試食は新発見の連続で大きな驚きを与えてくれた。
それに。
家に帰る楽しみができたのは喜ばしい事だ。物憂げに大人びた、帰路へとつくその足取りは心なしか軽くなっているだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月23日
参加申し込みの期限
2017年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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