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天界よりの試練 ――花咲く風のコズエル――
「俺様に任せろ！」
ネヴィアが翼の前に出、強烈な一撃を喰らう。こちらはうっかり快楽を優先させた（？）のか、ＨＰ以上のダメージが彼を襲う！ だがそれよりも早くアカリの全体回復がネヴィアを癒した。
「ホント、ハラハラさせる……」
アカリの呟きに璃音がうんうん、と頷く。だが、そうしている間にもコズエルが手を翻す。今度は紅と黄色の蝶……『かき乱される紅』と『芳しき黄』が同時に解き放たれたのだ。
都があわてて『鋼鉄のバルカロール』へと魔曲を変える。だが、今度は璃音に【怒り】がついてしまい、翼を振るうコズエルへと向かおうとする。これは危ない、と薄野 九月が立ちふさがる。
「落ち着いてください、おりおん先輩！」
「ごめん、どいて！ そいつ殴れない……って何言ってるんだウチ～！」
わけもわからぬ怒りで火照る身体のまま叫ぶ璃音。だが、次の瞬間にはそれが音も無く落ち着いていく。振り返れば、アカリが状態異常回復のスキルを放っていた。
【魅了】が付いてしまい庚へ殴りかかっていた真白もそれで我に帰り、改めてコズエルへと向き直る。
だが、コズエルは庚へと執拗に翼での殴打や蹴りをしかけ、庚は『土遁』で身を守るので精一杯だ。
「おい、待て！ なんで俺を重点的に狙うんだてめぇ！」
思わず叫ぶ庚だが、コズエルはただ微笑むだけ。彼女はその上で庚の至近距離で花を散らす。『静寂なる緑』を放つつもりだ。
庚を始めとする前衛組はそのエフェクトを見て下がり、そこへ衛が詠唱を完了する。
「蝶ごと燃やしてやるぜ！」
『鳳凰乱舞』が緑の蝶ごとコズエルを飲み込み、音を立てて燃やしていく。その白い手足が、頬が紅蓮に包まれ、僅かに傷を作る。
緑の蝶の嵐を耐えた羽生 碧南が手をぎゅっ、と握り締め、前衛へと蹴りを見舞おうとするコズエルと目が合った。
（もしかして狙われてる？！）
それでも碧南は慌てず、深呼吸。炭田に気を貯めてコズエルを見据えると思いっきり拳を振るう。高速連続突きで自分の闘気を流星のごとく飛ばしたのだ！
「いけっ！ 『流星斬拳（ミーティア・ナックル）』！！」
銀に輝く気の塊が、コズエルを打ち据える。それに続けとばかりにサキリがコズエルへと突貫！ 蹴りを放つコズエルの足に爪を引っ掛け、体をよじ登ったのだ。
「こいつで、終わらせる！」
心臓へと至近距離からの全身全力をかけた一撃。だが、翼が唸りを上げてサキリを飛ばし、着ぐるみさんと九月が協力してキャッチする。
だが、それが隙を生んだ。ねむるが修、天才が楓をカバーしている為、アカリをカバーする者がいなかった。そこを逃さず青白い蝶の十字架で狙いをつける。
（しまった！）
アカリは逃げるも、十字架は追いかける。だめだ、と思った瞬間、アカリは一瞬息を詰まらせた。そして、冷気が頬を撫でる。よく目を凝らすと、さっきまでいた場所にエスカルゴがいた。
「！ 臼井！？」
「ははっ、この世界じゃあ、僕が先輩だからね？」
既に２発目の『尊き蒼』が迫り、エスカルゴは尚も耐える。元から防御力は低い拳闘士だが、状態異常には強めだから、と彼は笑顔で叫ぶ。
「ユーには役目があるんだ！ 僕にかまわずやるんだ！」
「あぁ、もう！」
アカリは瞬時に全体回復スキルを放ち、楓と修もまた状態異常回復やらＨＰ自動回復やらを周囲にめぐらせる。だが、それらをもってしても、３発目の『尊き蒼』に、エスカルゴは耐えられなかった。
「あと少しだ。任せた！」
その言葉を残し、エスカルゴの身体は七色のシャボン玉となって虚空へ消える。アカリはぐっ、と杖を握り締め、戦場に向き直ると無言でレジストを放ち、エスカルゴの献身を無駄にしまい、と顔を上げた。
前衛組でも、脱落者が出ていた。快楽と勝利、どっちも得るべく動いていたネヴィアの体にも、ついに限界が訪れたのだ。心臓を狙うサキリが再び地面へ落ち、そこへと蹴りを放つコズエルの前に立ちはだかったネヴィアはくすっ、と笑った。
「これが最後の、とっておきだ！」
同時に放たれる『雷遁』が、コズエルの足を伝わり全身を痺れさせる。だが、彼女の蹴りはネヴィアの脳天を揺らし、残っていたＨＰを飛ばしていた。ネヴィアは至極満足した笑顔でシャボン玉となって消えた。
「ネヴィア……ッ！」
「デイジーカッター、感傷に浸ってる場合じゃないぞ！」
刀が硬直したコズエルへと切りかかり、サキリは鋭い眼差しでコズエルを見据える。再びキックを放つコズエルへ飛び上がり、その心臓を貫かんと爪を振るった！
「落ちろ、コズエル！」
「！ 援護します！」
サキリの一撃は浅く、胸元を軽く抉るのみに留まる。翼が跳ね、同じ場所をナイフで切りつける！
跳ね飛ばされたサキリは、着ぐるみさんが受け止め、前衛組の援護射撃。その使い込まれた弩で何度もコズエルを狙う。
ネヴィアが翼の前に出、強烈な一撃を喰らう。こちらはうっかり快楽を優先させた（？）のか、ＨＰ以上のダメージが彼を襲う！ だがそれよりも早くアカリの全体回復がネヴィアを癒した。
「ホント、ハラハラさせる……」
アカリの呟きに璃音がうんうん、と頷く。だが、そうしている間にもコズエルが手を翻す。今度は紅と黄色の蝶……『かき乱される紅』と『芳しき黄』が同時に解き放たれたのだ。
都があわてて『鋼鉄のバルカロール』へと魔曲を変える。だが、今度は璃音に【怒り】がついてしまい、翼を振るうコズエルへと向かおうとする。これは危ない、と薄野 九月が立ちふさがる。
「落ち着いてください、おりおん先輩！」
「ごめん、どいて！ そいつ殴れない……って何言ってるんだウチ～！」
わけもわからぬ怒りで火照る身体のまま叫ぶ璃音。だが、次の瞬間にはそれが音も無く落ち着いていく。振り返れば、アカリが状態異常回復のスキルを放っていた。
【魅了】が付いてしまい庚へ殴りかかっていた真白もそれで我に帰り、改めてコズエルへと向き直る。
だが、コズエルは庚へと執拗に翼での殴打や蹴りをしかけ、庚は『土遁』で身を守るので精一杯だ。
「おい、待て！ なんで俺を重点的に狙うんだてめぇ！」
思わず叫ぶ庚だが、コズエルはただ微笑むだけ。彼女はその上で庚の至近距離で花を散らす。『静寂なる緑』を放つつもりだ。
庚を始めとする前衛組はそのエフェクトを見て下がり、そこへ衛が詠唱を完了する。
「蝶ごと燃やしてやるぜ！」
『鳳凰乱舞』が緑の蝶ごとコズエルを飲み込み、音を立てて燃やしていく。その白い手足が、頬が紅蓮に包まれ、僅かに傷を作る。
緑の蝶の嵐を耐えた羽生 碧南が手をぎゅっ、と握り締め、前衛へと蹴りを見舞おうとするコズエルと目が合った。
（もしかして狙われてる？！）
それでも碧南は慌てず、深呼吸。炭田に気を貯めてコズエルを見据えると思いっきり拳を振るう。高速連続突きで自分の闘気を流星のごとく飛ばしたのだ！
「いけっ！ 『流星斬拳（ミーティア・ナックル）』！！」
銀に輝く気の塊が、コズエルを打ち据える。それに続けとばかりにサキリがコズエルへと突貫！ 蹴りを放つコズエルの足に爪を引っ掛け、体をよじ登ったのだ。
「こいつで、終わらせる！」
心臓へと至近距離からの全身全力をかけた一撃。だが、翼が唸りを上げてサキリを飛ばし、着ぐるみさんと九月が協力してキャッチする。
だが、それが隙を生んだ。ねむるが修、天才が楓をカバーしている為、アカリをカバーする者がいなかった。そこを逃さず青白い蝶の十字架で狙いをつける。
（しまった！）
アカリは逃げるも、十字架は追いかける。だめだ、と思った瞬間、アカリは一瞬息を詰まらせた。そして、冷気が頬を撫でる。よく目を凝らすと、さっきまでいた場所にエスカルゴがいた。
「！ 臼井！？」
「ははっ、この世界じゃあ、僕が先輩だからね？」
既に２発目の『尊き蒼』が迫り、エスカルゴは尚も耐える。元から防御力は低い拳闘士だが、状態異常には強めだから、と彼は笑顔で叫ぶ。
「ユーには役目があるんだ！ 僕にかまわずやるんだ！」
「あぁ、もう！」
アカリは瞬時に全体回復スキルを放ち、楓と修もまた状態異常回復やらＨＰ自動回復やらを周囲にめぐらせる。だが、それらをもってしても、３発目の『尊き蒼』に、エスカルゴは耐えられなかった。
「あと少しだ。任せた！」
その言葉を残し、エスカルゴの身体は七色のシャボン玉となって虚空へ消える。アカリはぐっ、と杖を握り締め、戦場に向き直ると無言でレジストを放ち、エスカルゴの献身を無駄にしまい、と顔を上げた。
前衛組でも、脱落者が出ていた。快楽と勝利、どっちも得るべく動いていたネヴィアの体にも、ついに限界が訪れたのだ。心臓を狙うサキリが再び地面へ落ち、そこへと蹴りを放つコズエルの前に立ちはだかったネヴィアはくすっ、と笑った。
「これが最後の、とっておきだ！」
同時に放たれる『雷遁』が、コズエルの足を伝わり全身を痺れさせる。だが、彼女の蹴りはネヴィアの脳天を揺らし、残っていたＨＰを飛ばしていた。ネヴィアは至極満足した笑顔でシャボン玉となって消えた。
「ネヴィア……ッ！」
「デイジーカッター、感傷に浸ってる場合じゃないぞ！」
刀が硬直したコズエルへと切りかかり、サキリは鋭い眼差しでコズエルを見据える。再びキックを放つコズエルへ飛び上がり、その心臓を貫かんと爪を振るった！
「落ちろ、コズエル！」
「！ 援護します！」
サキリの一撃は浅く、胸元を軽く抉るのみに留まる。翼が跳ね、同じ場所をナイフで切りつける！
跳ね飛ばされたサキリは、着ぐるみさんが受け止め、前衛組の援護射撃。その使い込まれた弩で何度もコズエルを狙う。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年07月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年07月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年07月08日 11時00分
