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授業風景 ~1年7組の場合~
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【いよいよ本番】
四時限目も終わりが近づき、そろそろ本格的にお腹もすいてきた。
各自で練習をつんだ後は、いよいよ全員そろっての合奏の時間だ。
「ピアノは連弾にしようか」
ピアノを弾くことを選んだ仄と瑠奈が並んで腰を下ろす。
「うん、仄ちゃん、よろしくね!」
「低いドだ。ド。そこは特に注意、だな」
楚良は自分に言い聞かせるようにつぶやいている。
なにも失敗することを恥じているわけではなく、自らのミスで皆の演奏をストップさせてしまうことが心苦しいのだ。
「いや、音楽は皆と楽しむのが一番、一番……」
そんな楚良以上に、音花は緊張しているようだった。
「ど、ど、どきどきします……。けど、楽しみ……です」
アルトリコーダーをなでる音花の手つきは優しかった。
「皆さん、それではここにいる全員で、ひとつの音楽を作り上げましょう」
弥生が皆の前に立ち、指揮棒を掲げた。
「クラスメイトの音をよく聞いてね。いきますよ……」
本番のスタートに際し、千鶴は今まで使用していなかった機材の電源を入れた。
アンプにチューナー、それにスイッチのたくさんついている謎の機械。
何に使うのかはわかっていないが、とりあえずないよりあったほうがいいはずだ。
弥生の指揮にあわせて、前奏が始まった。
いよいよメロディラインに差しかかるというとき、千鶴は思いきり機材のスイッチを踏み込み、ベースをかき鳴らした。
ギュイイィィィィ――――ン…………!
「わっ」
誰もが手を止め、耳をふさいだ。
ノイズがわんわんと耳の奥で反響している。
「な、な、なんでしょう、今の……」
「びっくりしたぁ」
楚良も驚いたひょうしに手元が狂い、甲高い音を発してしまったが、誰も気づきはしなかった。
千鶴は何か間違えたのだろうかと思い、慌てて機材のスイッチを切った。
そうして、今度は別のスイッチをオンにする――。
「うん、今度こそ」
意気込んで、再びベースを鳴らしてみせた。
グーングーン、ギュルルルー……! グォングォン、グォォォーン!
再度、音楽室で悲鳴があがる。
騒音でしかなかった一度目に比べると幾分マシだが、暴れ回るようなおかしな音に、誰もが驚いた。
決して、『きらきら星変奏曲』で耳にするような音ではない。
「あら、あら、あらあらあら。エフェクターじゃないの」
原因に気がついて、弥生が千鶴の元へやって来た。
「エフェクター?」
どうやら謎の機材は、エフェクターと呼ばれるものだったらしい。
「そうよ。これは音響効果を付与するための機械なの。待って、調整してあげるわ」
弥生は最初にボリュームを調節してから、スイッチをあれこれいじった。
弥生の説明によると、最初のノイズだらけのはファズ、二番目のヒュンヒュン音が跳ねる効果をエンベロープフィルターというのだそうだ。
「これでどうかしら。面白い音楽になりそうね」
【仕切り直して】
「では、気を取り直して最初から……」
弥生の合図で、合奏が始まった。
ピアノを弾きながら、瑠奈は歌い、仄も声をハモらせていく。
千鶴も、今度は大人しく、――それでもかなりファンキーなベースを後方でかきならしている。
月も楽譜を目で追いながら、トライアングルを叩いていた。
皆の音楽にしっかりと耳を傾けて、リズムを合わせて叩いている。
教わったように、左手でリズミカルに音の強弱をつけていた。
タルトがご機嫌な様子でカボチャを叩きながら、時折キュウリの笛を吹いている。
それを見て、瑠奈は思った。
(お野菜って、すごいなぁ)
色はきれいで、栄養があって、味も様々な食卓のパートナーだ。
それなのに、音楽にも一役買うだなんて、驚きだった。
(連弾も楽しいし、一緒に歌うのもとても嬉しい)
仄と並んで声を合わせながら、あたりを見回す。
同じクラスの人とのセッションは、誰が欠けても成り立たないものだ。
(みんながいるからこそ、だよね)
人の輪の大切さを、しみじみと感じるのであった。
一方、日菜も、不思議な気分を味わっていた。
(歌も演奏も、いろんな音が混じり合ってひとつになってる……)
たしかによく知る『きらきら星変奏曲』のメロディなのだけれど、ここでしか奏でられないオリジナルな音楽であるようにも思える。
音楽の波の中には、日菜の木琴の音もきれいに混ざり合っている。
(なんだかいいな。楽しいな)
音楽が、いっそう好きになれた気がした。
個々の技巧が全て優れていたわけではなかったかもしれないが、一体感は抜群だった。
アルトリコーダーの乾いた素直な音が響く。
トライアングルが軽やかに鳴り、木琴の音に心が浮き立つ。
野菜オーケストラの、素朴だが味わい深い音が跳ねる。
ベースだけがなぜかロック調で色を添え、歌声はかろやかに響いた。
「はい、ここまで。皆さん素晴らしかったわ!」
弥生が指揮を終え、皆が楽器を下におろした。
どの顔も、興奮と満足にいろどられている。
「いい演奏だったな」
楚良もこぼれる笑顔をみせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月27日
参加申し込みの期限
2013年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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