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授業風景 ~1年7組の場合~
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【楽器選びスタート】
「それでは各自、好きな楽器を選びましょう」
授業の内容を語った弥生は、生徒たちをうながした。
好きな楽器を演奏できると言われて、生徒たちが相談を始める。
「じゃ、僕は尺八~♪ なんてねっ」
音楽室に置かれた尺八を目にとめて、タルトが駆け寄った。
「おわー、しっぶいねー!」
竹のすとんとしたフォルムがシンプルで趣深い。
「響さん、尺八に興味があるの?」
「うん、でも難しそう……。あっ、そうだ先生、これ吹ける?」
「専門ではないけれど、音を出すくらいならね」
そう言って弥生は音を鳴らした。
「うわぁ、すっごいねー!」
タルトは目を輝かせて拍手をした。
「ありがと先生。それじゃあ僕、野菜のとこに行くねっ」
音楽室の隅に置かれた野菜の前で、すでに楚良が待っている。
「楽しみね。怪我のないように気をつけるのよ」
「はーい!」
「……や、やはり、管弦楽は素敵、ですね」
尺八の音色に、音花は勇気づけられた。
音楽は好きだけれど、楽器にはあまり馴染みがない。
最初は無難なところで、打楽器を選ぼうかと思った音花だが、興味があるのは木管楽器だ。
「そ、そうですよね、この先、音楽を専攻するなら、せ、積極的に楽器に触れておかないと……」
たしか、音花の調べたところによると、管楽器の中でも初心者に扱いやすいものがいくつかあるとのことだ。
「え、ええと、フルートか、クラリネット。……それに、リコーダー、でしょうか」
管楽器が並ぶ一角に立ち尽くす音花に、弥生が気づいた。
「クラリネットの音色って素敵よね」
「あ、は、はい……! 素敵、です」
「フルートも華があっていいけれど、笛吹さんはどちらが好き?」
落ち着いた音色のクラリネットも、澄んだ音色のフルートも、どちらも素敵だ。
「え、え、ええと……、どちらも、好き、です。ただ、その、難しそうで……」
クラリネットはリードが必要だし、リードが不要なフルートは馴染みのない横笛だ。
どちらも一度も触ったことがないし、楽譜を読むのにも慣れてはいない。
「笛吹さん、管楽器は初めて?」
「は、はい。あ、いいえ。小学校のときに、その、リコーダーを……」
「小学校で習うのは、こっちのソプラノリコーダーね」
弥生は音花にも見覚えのある、白と黒に色分けされたリコーダを指さした。
「は、はい。それ……です。……あっ」
音花の目にとまったのは、隣に並ぶアルトリコーダーだ。
「こ、これ、好き……です」
「アルトリコーダーね。ルネサンスからバロックにかけて、人気のあった楽器だわ」
「あ、あの、バロック時代の花形……だった、って……」
弥生はにっこり笑顔を浮かべた。
「よく知っているわね。現在はより表情をもたせやすい楽器がもてはやされているけれど、リコーダーは人々が音楽に親しむ上で、とても重要な楽器だと思っているの」
「わ、私も……、テナーとか、低めの音は、と、特に好きです」
単調だと思われがちなリコーダーも、アンサンブルともなればうっとりするほどきれいなハーモニーをみせる。
「す、少し、練習して、みましょうか……」
アルトリコーダーを手にとって、音花はつぶやいた。
「ええ、そうね。いろいろと試してみるといいわ」
励ますように、弥生は音花の肩に手を添えた。
「アンプと、チューナーと、あとこれは何だろう?」
軽音楽部
に所属している千鶴は、始めたばかりのベースを演奏しようと、部室からあれこれ機材を持ち込んでいた。
何やらスイッチのたくさんついている四角い機材を前に首をかしげつつ、まあいいかとセッティングする。
練習中は皆の邪魔になるので、アンプ等のそれらの機材に電源は入れず、千鶴はベースのチューニングを始めた。
まだ覚えたてで手つきはつたないが、意欲はある。
「ふむ、ふむ。こんなものかな?」
スクリーンに表示される楽譜を見ながら、メロディラインの練習を始める。
しかも千鶴はなぜかスラップ奏法だ。
親指で弦を叩きつけ、ブンブンと単発的な音を奏でていく。
弦を押さえる左手で強弱をつけ、伸びる音と区切る音を区別する。
「ばん、ばん、ばん、ばん、ばん、ばん、ばーん……っと」
低く震える音に、千鶴はしきりとうなずいた。
「高い音に低い音、響く音に鈍い音、楽器にもいろいろあるんだな」
音楽室に響く音色に耳を傾けながら、月は簡単そうな楽器はないかと、あれこれ見て回っていた。
「えっと、ああ、トライアングルか。これは簡単そうだな」
合奏の経験はないが、叩くだけならどうにかなりそうだと考えて、ひとまず音を鳴らしてみる。
ビーターと呼ばれる金属の棒で叩くと、硬質な音があたりに響いた。
「けっこう音が響くんだな。演奏に合わせて、叩いていけばいいのかな?」
楽譜を見ながら、リズムをとって鳴らしてみるが、これがなかなか難しい。
「む、む……」
だんだん難しい顔になっていく月に、日菜が話しかけた。
「あ、トライアングル。形も音もかわいいよね」
「ん? ああ、しかしこれがけっこうな難物でな……」
そこへ瑠奈もやって来た。
「トライアングルって、いろんな叩きかたがあるんだって。貸してみて?」
「いや、一人でだいじょ……ではなかった。よかったら教えてくれないか?」
一度断ろうとした月だったが、クラスメイトとの交流をないがしろにすると祖父母に叱られてしまいそうだと、考え直した。
(おそらく、これがお祖父さまたちが望んでいた事柄のひとつなのだろう)
ひきこもりがちだった月を、祖父母が案じていたことは知っている。
ひととの交流を大事にしようという意識が、月の中に芽生え始めていた。
「トライアングルはね、にぎっている左手でボリュームを調節するんだよ」
月の手をとり、瑠奈が加減を教えてくれる。
「ん、なるほど……」
「わあ、本当だね。音の強弱がつくようになったよ」
日菜も感心して、月の手元を見つめる。
「それでね、ビーターを三角の内側でくるくる回す鳴らしかたもあるんだよ?」
カチカチと金属の棒を当てながら回すと、一風変わったリズムとなる。
「ほう……」
面白いが、難しい。
「トライアングルは奥が深いな」
「そのぶん面白いよね!」
瑠奈の笑顔に励まされ、月は地道に練習を続けた。
「私はどうしようかなぁ」
日菜は木琴を見比べて、近くを通りかかった弥生を呼び止めた。
「樋口先生、このマリンバとシロフォンっていう木琴、どこが違うんですか?」
木琴は、中学のころに少し触ったことがある。
柔らかくてかわいらしい音色が、好きだと思った。
「そうね、少し音を鳴らしてみましょうか」
マレットと呼ばれるバチを手にとって、弥生が木琴の音を比べてみせた。
「あ、本当だ、違いますね」
「シロフォンのほうが乾いた音がするでしょう。マリンバのほうが、響くのがわかるかしら」
同じ木琴でも、マリンバとシロフォンでは形も音も異なっている。
「マリンバは、音が柔らかいですね。合奏するなら、こっちのほうがいいのかなぁ」
マリンバはころころと響くのに対し、シロフォンはカンカンといった素朴な音がする。
「そうね、好きな音を選ぶのが一番だけれど、マリンバならトライアングルにも合うと思うわ」
「うんっと、それじゃあマリンバの練習をしようっと」
少しの間弥生に見てもらって、マレットで鍵盤を叩いた。
「かわいい音だね~」
瑠奈がうっとりとしてつぶやいた。
「うう~、難しいけど、楽しいよ!」
ひたむきに練習をしながら、日菜は言った。
「音楽って、絵を描くのと似てる気がする。いろんな表情があるところが、特にね」
「なるほど、そういう見方もあるのか」
美術には馴染みの深い月が、日菜の言葉を反芻してうなずいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月27日
参加申し込みの期限
2013年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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