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授業風景 ~1年7組の場合~
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【野菜と音楽】
「美術部から道具も借りてきたから、好きに使ってね~」
タルトがナイフや彫刻刀を並べて言った。
「ニンジン、ピーマン、キュウリで笛が作れるんだよ♪」
「ありがたく借りるとするよ」
美術専攻の楚良は、手先が器用だ。
音楽にはいまいち自信がないが、楽器作りなら良いものが作れそうだった。
「俺は……、ニンジンで作ってみようかな」
片手サイズで固さも申し分ない。
おそらく、穴の開け方ひとつで音も変わってくるのだろう。
「どんなのができるか、楽しみだな」
「だっよね~!」
ナイフを構える楚良の対面に腰かけて、タルトはカボチャの種をくりぬき始めた。
「カボチャも笛になるのか?」
「ううんっとね、カボチャで太鼓を作ろうと思うの。簡単そうでしょ?」
さささっと手を動かし、かぼちゃを伏せて机に置く。
「ほら、でーきたっと♪」
カボチャを叩くと、ポコポコ鈍い音がした。
「ん~、素朴な味わいの音だねぇ~♪」
「面白そうなことやっているな。私も混ぜろ」
仄が野菜コーナーにやって来た。
タルトの隣に座ると、ニンジンを手に取る。
「これで笛を作るのか。ふふん、楽勝だな」
「構造さえわかれば、さほど難しくはないよ」
楚良の手がなめらかに動くのを見て、仄ももくもくと手を動かした。
ニンジンの内部に筒状の穴を開け、音階用の小さな穴も見よう見まねで開けていく。
「よし、こんなものかな。もっと装飾をつけてもよかったけど、あまり削ると食べるところがなくなるからな」
楚良がお手製のニンジンの笛を口につける。
「私だって作ったぞ! ニンジンの笛、完成だ!」
仄も誇らしげにニンジンを掲げて、吹いてみた。
澄んだ音を放つ楚良の笛に負けないよう、思い切り息を吹き込んでみる。
「うっ……」
「……穴の位置がずれてるんじゃないか?」
どの穴を押さえても似たような低音しか出ない。
「ま、また作ればいいだけだろう!」
渋面を作って、仄はふたたび笛作りに挑戦した。
「できた! 今度こそ作ったぞ!」
もう一度吹いてみた。
さきほどとは異なり、高温がふたつばかり鳴るようになった。
「さっき作ったのはアルト。これはソプラノだ。……っく、もう一度だ」
ニンジンをつかみ、真剣な面持ちでナイフをふるう。
「出来た! 昇り龍型の笛だ!」
「なにそれ、おっもしろ~い!」
天を目指す竜の形の笛だった。
「よし、吹いてみるぞ!」
仄が竜の頭頂部に口をつけると、竜の首がごろんともげた。
「……因みに、耐久性には難有り、だな。もう一度だ……」
次々にニンジンを消費していく仄を、タルトはにこにこして眺めていた。
楚良もせっかくだからと、ピーマンやキュウリも加工していく。
「これはいい出来だと思わないか。人参で作った豪華客船模型!」
「うわあ、すごいねっ。音鳴るの?」
「……鳴らない」
「ミニチュア版も作ろうか」
仄の大型船の隣に、楚良はニンジンの切れ端で小型ボートを作って置いた。
「なんだか食べちゃうのがもったいないね~!」
「食べないほうがもったいないんじゃないか?」
楽器を作り終えた楚良は、笛を吹く練習を始めた。
「音の出し方はまさに笛だな」
小学校でリコーダーは習っているから、音を出すことはできる。
「低いほうのドの音が難しいんだよな……」
「あっ、わかる-! ピー♪ ってなっちゃうんだよね」
「そうそう、ピーって……」
ピー――――――…………!
言ったそばから、甲高い音が鳴る。
「ピーって、……なるよな」
練習あるのみだ。
そうこうするうち、机の上にはニンジンの切れ端が山となり、仄が喜びの声をあげた。
「よし、よしよしよっし! ニンジンフルートの完成だっ!」
見た目はシンプルだが、かわいらしい音の鳴る笛がようやくここに誕生した。
「おめでとう」
「ふふふん」
仄は誇らしげに胸を反らせた。
「ピーマンで笛を覆うと、音が変わって面白いよ~」
タルトが笛にピーマンの靴下をはかせる。
「アレンジ自在か。音楽もけっこう面白いな」
楚良も工夫をこらし、様々な音を楽しんだ。
【練習は順調です】
「英語の歌詞かぁ。綺麗だよねぇ」
ピアノを弾きながら歌を歌おうと決めた瑠奈は、歌詞を見ながらゆっくりと韻を踏んでいった。
「とぅぃんくる、とぅぃんくる、りぃるすたー……♪」
音楽室内には、様々な音が踊っているようだ。
木琴の音、アルトリコーダーの音、トライアングルの音に、ベースの音。
時折、少し離れたところからニンジンの笛の音も流れてくる。
「さっき、八十八旗くんが元は恋の歌なんだって言ってたよね」
木琴を叩く日菜が、手を止めて瑠奈に話しかけた。
「うん、歌詞もフランス語だったっていうけど、……ちょっと内容までは思い出せないなぁ」
「先生だったらわかるかな?」
そこで二人は弥生を呼んで訊ねてみた。
「まあ、そうなのよ。元は十八世紀に流行したシャンソンなのよね」
「え、じ、十八世紀……ですか……」
弥生の言葉に、音花も驚いて手を止める。
「ちょうどモーツァルトが活躍していた時代ね」
「なるほど、そっかぁ」
「きちんとした歌詞までは覚えていないけれど、初々しくも情熱的な歌詞だったわ、たしか」
「情熱的なきらきら星……。お星様が恋をするの? 七夕ってこと?」
瑠奈が首をかしげる。
「元々は、星は関係がないのよ。母親にむけて娘が情熱的な心情を打ちあける歌だもの」
「ふうん、そっかぁ」
「それが今も形を変えて親しまれているなんて、すごいよね」
「アルファベットの歌とかも、このメロディだもんね」
日菜と瑠奈がうなずきあうと、音花もひかえめにこくりと顎を引いた。
「す、すごいこと……、です、ね」
「やっぱり歌ってすごいなあ!」
瑠奈はこの感動を皆と分かち合えることが嬉しくて、周囲の女子生徒に一緒に練習をしないかともちかけた。
「ね、もうすぐ時間になっちゃうし、みんなで音合わせしてみない?」
「……そうだな。いいかもしれない」
「うん、指使いにもだいぶ慣れてきたところだ」
月と千鶴もそれぞれ楽器を手にして集まってきた。
「じゃあいっくよー! ワン、ツー、ワンツースリー♪」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月27日
参加申し込みの期限
2013年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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