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寝子島高校
殺人鬼ジャックの怪談
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「シュー君はどう思います?」
椿 美咲紀
は隣にいる
八神 修
を見上げて問いかける。
「もうちょっとだけネタを練らないと、新鮮味がないかな。美咲紀」
「やっぱり、そうですか。難しいですね」
二人の目の前には出来上がったばかりの校内新聞が貼りだされている。
『怪奇! 殺人鬼ジャックの謎に迫る!』
新聞部で今月の新聞にする記事を話し合った結果、誰が言いだしたのかわからないがジャックの怪談が持ちあがった。
寝子高校の学生なら誰だって知っているので今更感はあるが、新聞部として不思議な事件は何だって調査して真相を書くことは義務だ。
「ちゃんと事件を扱うなら図書館で調べて」
修の言葉が、止まるのを不思議そうに美咲紀は伺い、その視線のあとを追い掛けて、はっと息を飲んだ。
「シュー君、あれ、誰ですか」
★
毒島 虹子
の大きな目が、見開かれる。その足元には急ぎ足で歩いていく青年にぶつかった少女が力なく倒れ込んでいた。
「大丈夫ですの?」
人の好い笑みを浮かべて、かがみこんで手を伸ばす。倒れていた儚げな少女は無言で顔をあげると、底冷えする瞳で虹子を見たあと、ふっと目を細めた。
「立てまして? 不運ですわね。殿方も、ぶつかったなら、ぶつかったで、ちゃんと足をとめて謝罪すべきですわ、あなたもそう思いません?」
小首を傾げて、虹子は笑う。人に、どう思われるかを計算尽くした微笑みだ。
その視線を避けるように
葉利沢 倫理子
は目を伏せる。
「お体が悪いのかしら? よかったら、ここで会ったのも何かの縁、保健室に付き添いますわ」
「いえ、それは」
「そうおっしゃらないで! あの黒い服の方、失礼ですよね、ぶつかって何も言わないなんて」
「……そうですね」
「ふふ」
嬉しげに虹子は微笑む。
「さぁ、早く保健室行きましょう」
とろり、と蜜が零れるように虹子は素敵な予感に笑った。
★
呉井 陽太
と
志波 武道
は学科こそ違うが、同じ二年生。なんだかんだとあって今では心の許せる親友と呼べる間柄だ。
同じ移動授業に、自然と声をかけあって廊下を歩いていた二人は壁に貼られた学校新聞の前で足を止めた。
今月のネタは「殺人鬼ジャックの怪談」
「この記事、美咲紀ちゃんだねぃ」
「じゃないかなー。春に怪談ってところがまたセンスあるよねー☆」
目を細めて顎を撫でる陽太の横で武道はにこにこと笑う。
「怪談のジャックって、あんなかんじで……あれ?」
視界にはいったそれを武道が見つめるのに陽太がひょいと首を動かして覗き込んだ。
「あそこにいるのは美弥子ちゃんだよねぃ。あれって、コスプレかぃ? 武道君」
「……そんな楽しいイベントがあるなんて聞いてないけどぉ☆ そもそも、あれってコスプレ?」
串田が青年に声をかけると、彼は青白い顔をして速足に去っていく。運悪くぶつかった少女が倒れたのに青年は一瞬躊躇ったが、結局何もせずに去って行った。その背後にいた黒い衣服の男は武道と陽太に気が付くと小首を傾げて、にちゃぁと唇を釣り上げて笑った。
「ぞくぞくっとしたー、これは、風邪じゃないと思う☆」
「そうだねぃ。なんとかは風邪をひかないって言うもんねぃ」
「いい男は風邪をひかないってあったけ☆」
「どうだったねぃ。それより、あれってジャックにそっくりだわぁ」
軽い応酬をしながら陽太はぽつりと呟く。
「さっきの様子からして美弥子ちゃんに目をつけたかもしれないねぃ」
「それってやばいんじゃ」
「ん~。ごめん、武道君。オレ、ちょっと行くねぃ」
手をひらひらと振って先に歩き出す陽太に武道は手を伸ばしたが、それは届くことはなかった。陽太の、どこか人好きにする、それでいて触れたらするりっと逃げてしまう猫のような微笑みとともに美弥子の元に行ってしまった。
「……先の男子って同じ二年だよねー」
追いつめられた顔をした青年の顔が、武道の心にひっかかった。
拾った手帳を見つめて、きょとんとしている美弥子にひらひらと手を振って陽太は近づいた。
「なんか先あったみたいだけどぉ、平気かぃ?」
「はい。けど手帳、どうしようかな」
美弥子は拾ってしまった手帳に困ったように頭をかく。
「名前を見ても平気だよぉ」
「そうだよね。えーっと、山田くん?」
生徒手帳には二年生の山田達也。学科は普通科――残念なことに武道と陽太は関わらない学科でクラスだ。
「さっきの黒い人、見えた? オレも見えたわー」
「あの子の保護者じゃないのかな?」
美弥子の言葉に陽太は、肩を竦めた。もれいびとしてこの一年で不思議なことは慣れてしまった美弥子はやや危機感に欠けていた。
「多分アレ、噂に聞くジャックだと思うんだよねぃ」
「ジャックって、美咲紀ちゃんが作った新聞にあったやつですよね。あれってただの怪談じゃ」
「もしもの事があったら危ないし、一緒にいよー」
陽太の言葉に美弥子は目をぱちぱちさせる。
「けど、学年が違うし、この後移動教室で」
「なら移動のときだけねぃ。オレが勝手にすることだから、今日一日限定の彼氏とか護衛とか思ってくれたらいいねぃ」
「ぷぷ。わかりました! 今日一日はお嬢様気分でいます。あと心配してくださってありがとうございます」
「うんうん、素直なのはいいことだよねぃ~。じゃあ、次の教室まで送るよぉ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北野東眞
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月24日
参加申し込みの期限
2016年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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