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冬の日。新たな始まり
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陸上部
の活動を終えた
志波 拓郎
は、ちょっとお疲れ気味で桜花寮までの道を歩いていた。
相変わらず寝子島の空は雲が覆っていたが、それでも陽が落ちていく暗さはわかるものだ。今明らかに寝子島は夕方に入り、夜に向けてゆっくり時を移そうとしていた。
冬の日の短さが身に染みる。それでもこれから徐々に昼間が長くなっていくのかな、などと思いながら拓郎は今日の1日を振り返っていた。
(宿題、何とか間に合ってよかった……)
そう、『何とか』だった。拓郎は今回は結構余裕をもってやったと思っていたのだが、結局終わったのは本日登校時間直前。
(……今日1日でどっと疲れたかもしれない)
お疲れの原因はこれだったのだ。
拓郎はふうと息をついた。
(新しい年になったし、課題ぎりぎりまでかかるのは改めていかなくちゃな……)
新年早々自己反省をする拓郎だが、その少し丸くなった背中に無邪気な声がかけられた。
「お兄さん、元気ないねぇ?」
振り向けば、小学生の男の子がにこにこしながら立っている。それは旧市街の散歩から戻ってきた瑠樹だった。瑠樹は小首を傾げた。
「お腹減ったんだなぁ?」
え、と思わず拓郎はお腹を押さえる。部活帰り。確かに腹は減ってるかもしれない。
そんな拓郎の様子に瑠樹はしたり顔で口を開いた。
「美味しいもの食べれば元気が出るよぉ。オレ、『たいふう焼き』食べて元気100倍だぁ!」
「……たいふう……焼き……?」
聞き慣れぬ単語につい聞き返す。瑠樹は元気よく頷いた。
「うさぎ屋の新メニューだよぉ! くるくるってして、ほわほわ熱くて、すっごく美味しいんだなぁ。お兄さんも食べてみなよぉ!」
ここで初めて拓郎は知った単語を聞いた。うさぎ屋? 確か
宇佐見先輩
んちだったよな……。あれ? あそこって旧市街じゃなかったか?
「君……旧市街の……子?」
拓郎は少し心配になって聞いてみる。もう夕方だ。小学生がこれから旧市街に帰るとなると、少し遅くなってしまうのではないだろうか。
瑠樹はぶんぶんと首を振った。
「ううん、オレの家はシーサイドタウン……ああっ!」
ようやく瑠樹はだいぶ帰宅が遅くなってることに気がついた。
「お兄さん、もう遅いからオレ帰るねぇ!」
瑠樹はパタパタと家に向かって走り出す。と、何か思いついたのか、突然くるりと振り向いた。
「美味しいもの食べたら元気が出るからなぁ! お腹減ってたら元気出ないよぉ!」
そう言ってぶんぶんと拓郎に向かって手を振る。拓郎も手を振り返した。
「ありが……とう……!」
瑠樹はにこっと笑うと、今度こそ家に帰っていった。
拓郎は瑠樹が去って行った先を、少し眺めていた。
(何だか、嬉しいな……)
その拓郎の視界に、ちらちらと白いものが混じり始めた。あれと空を見上げると……雪。やんでいた雪が、また降り始めたらしい。
(……ずっと降ってるな今日)
やみそうでやまない雪。
拓郎の地元
は年に数日ちらっと降ればいい方だったので、やはり少しテンションが上がる。
拓郎はそっと手のひらを差し出し、雪の結晶を掴まえる。ひらで溶けたその温度を感じているうち、拓郎は心が軽くなっていく気がしてきた。これは神魂の影響を受けた雪のせい。けれど拓郎はそれを知らない。
(ん、なんだろうこの気分の高揚。解放されたような楽しい気分だ……!)
拓郎は足取り軽やかに歩き出す。と、お腹がぐうと鳴った。
いつもは桜花寮までの道のりを、コンビニスイーツで何とか保たす拓郎なのだが、今日は彼の頭にあの男の子の言葉がよぎった。
『美味しいもの食べたら元気が出るからなぁ! お腹減ってたら元気出ないよぉ!』
拓郎は考える。久々の学校開始。何のかんの言って自分は課題提出も頑張ったではないか。
「……よし、今日はちょっと贅沢しよう……!」
いつものコンビニはやめて、ケーキ屋さんでケーキを2つ買って帰ろう。頑張った自分へのご褒美。……いいよな?
何だかわくわくしながら拓郎はケーキ屋に向かい始めた。
どんなケーキを買おうかな。美味しくて、疲れも吹き飛ぶケーキを買おう。そして元気を出して、明日も頑張ろう。
明日か。ふと拓郎は思いつく。
……明日、宇佐見先輩に『たいふう焼き』の事を訊いてみようかな。
*****
―――そして瑠樹は家に帰った。
「ただいまぁ!」
パタン。扉が閉じられる。長い長い散歩が終わった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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