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<体育科1年10組>
体育科1年10組は忍び笑いに包まれていた。
教壇には童顔ちみっこの担任
浅井 幸太
。その隣には大柄な男子生徒が並んで立つ。その身長差20センチ以上。幸太が半ばうんざりした顔で口を開いた。
「お前らが何考えてるかだいたいわかるぞー。でもそれは胸の中に仕舞っとけ……と言うかほっとけ!」
ガウ! と幸太が吠える。忍び笑いが爆笑になり、それが少し落ち着くと幸太は苦笑しながら隣を見上げた。
「本日は転科生を紹介する。
七峯 亨
だ」
幸太に促され、今まで若干気を遣ってやや背を丸めていた亨がピシリと背筋を伸ばした。その堂々たる体躯にあちこちから感嘆の声が起こる。
ほんの、ほんの一瞬だけ亨は逡巡した。
別に普通科が悪かったとか、何かあったとかではない。
ただ、それでもやりたいことを考えたら、もっとスポーツや武道をやりながら高校生活を送りたい、と思ったのだ。
こう、競うのと自分の技を見せる―――あわよくば魅せるってのが楽しくて、それをしやすいのが体育競技や武道だった、って事なのかもしれない。
体育科の新しいクラスメイトの前で思いが胸をよぎる。亨はそれを自分の心に畳み込むと、心機一転、晴れの初日を飾るべく口を開いた。
「普通科から転科の七峯亨です。『亨(とおる)』と書いて『りょう』と読んで貰えれば。やってるスポーツはサーフィンが主軸、その鍛錬の一環で水泳や、地元にいた頃からの武道なんかもちょいちょいと。地元は鹿児島、なんですが」
そこで亨はおどけて笑ってみせる。
「この通り、向こうの言葉はまず喋りません。昔にゃ暗号に使われたくらいの方言ですからね? 茶化しても怒っても何言ってるか分かりゃしませんから」
その砕けた様子に生徒達がくすくす笑う。亨もニッと笑って言葉を続けた。
「……とまぁこんなんですがどうぞよろしく。あ、高い所の物はお任せあれ」
最後の言葉は勿論クラスメイトに向けたものだったが、誰かが声を上げた。
「浅井先生、よかったなー! これで色々楽になるじゃん!」
ギョッとしたのは亨だ。
「いや、そんなつもりじゃなかったんだけど……」
妙な立場に立たされた亨は困り切った表情で首の後ろをさする。幸太が苦笑いで助け船を出した。
「お前ら俺をイジるのは結構だが、七峯を巻き込むなよ。……すまんな、七峯。ちょっとやんちゃだが気のいい奴らばかりだ。仲良くしてやってくれ」
「あ、はい!」
弾かれたように頷く亨に、パチパチと盛大な歓迎の拍手が起こった。亨がペコリとお辞儀をすると、「よろしくなー!」と声がかかった。
―――亨の新しい日々が、今始まった。
新しい転科生の紹介も終わり、HRは進んで行く。そんな10組の教室に
羽生 碧南
の姿もあった。
去年自宅が隣家の貰い火で全焼した彼女。その時は「何この不幸のどん底は?」と愕然としたが、かえって桜花寮で暮らす、という貴重な経験を得ていると今は思っていた。
家が焼けて一時経済的にどうなるのかな、と心配もしたが、幸いこの苦境を脱するめどはついた。が、しかしあちらを立てればこちらが立たず。
別な問題
が新たに浮上し、また碧南の心配のタネとなっている。
とは言え箸が転んでもおかしい現役女子高校生。しっかりと毎日を楽しく過ごしているのだ。
(今年の年末年始はそれなりに充実したなー)
幸太の冬休みの雑談を聞きながら、
羽生 碧南
は自身の冬休みを思い返す。
クリスマス、大晦日。そうそう、
ネコミケにも行って
同人誌とか買いまくったし。……昨年の夏はどうしても法事があって夏のネコミケには行けなかったのよね。
と、楽しく思い出していた碧南の周囲が、いつの間にかガヤガヤと騒がしくなった。どうやら知らぬ内に宿題提出の時間になっていたようだ。碧南も慌てて準備をし、教卓に提出に行く。幸太がお、と声をかけた。
「羽生は宿題やって来たようだな。感心感心」
「もちろんちゃんとやりましたよー。余裕で楽勝!」
碧南は茶目っ気たっぷりにウインクをしたが、内心はあははと冷や汗を掻きまくっていた。実際には宿題にかなり追い込まれ、終わったのも冬休み終了間際だったのである。
(……でも丸2日くらい乙女ゲーム封印で頑張ったんだから!)
席に戻りながらうんうんと碧南は自分に相づちを打つ。趣味と言うにはどっぷりはまりすぎているくらい大好きな乙女ゲーム。これを封印するほどの頑張った証が他にあろうか―――いやない!
1人で納得しながら席に着こうとする時、碧南の視界に新しい転科生の亨の姿が入った。
(すごく体格のいい人よね……)
自分も女子の中ではだいぶ大きいが、それでも彼より10センチは小さいであろう。なかなか自分より大きい人に出会えない碧南は、ついつい亨を見てしまう。
顔も整っており、体も引き締まっている。鍛え上げられた肉体であろう事は、制服の上からでも容易に伺えた。
(えーと、誰かに似てるわ。確か戦争物の乙女ゲーだったはず……)
碧南は自分の脳内スチルコレクションの中を探し出す。そしてパッと、傷だらけになりながらもヒロインを庇う軍人のスチルが映し出された。
(そうだ、彼だ、少尉だったわ! 田舎から出てきた朴訥な軍人が、姫である私を守ってくれるのよね……)
ぐふぐふと碧南は亨の背中を見ながら少尉の妄想を膨らます。その
邪悪
熱い視線に思わず知らず、ぞわわと鳥肌が立ってしまった亨だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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