シャンシャンシャンのその前に｜リアクション

シャンシャンシャンのその前に

　最後の後始末をして、ミルカは店内を見渡す。
　めぼしい商品は、あらかた売れてしまった。
　綺麗に包装されたそれらは、きっと鞄の中や棚の上に大切にしまわれているのだろう。
　クリスマスの日に、大事な人に手渡されるために。
　その時、手渡す人はきっと、サンタクロースになるのだろう。
　プレゼントを受け取る人だけの、特別なサンタクロース。
　今日のみんなみたいに。

「うん！」
　一人でミルカは頷く。
　Joulupukkiにあるものは、どれも素敵な最高のグッズ。
　それに加えて、今年は一段とクリスマスの魔法がかけられたみたいだ。
　――何しろ、来てくれた人を、みんなサンタに変えてしまうのだから。

　さあ、今度は自分の番だ。
　今年は、誰のサンタになれるだろう？
　まだまだ修行中の身、一生懸命頑張らなくては。

　その時、玄関にノックの音。
　――今、帰ったぞ！

　出かけていた、おじいちゃんが帰ってきた。
　――長引いて、悪かったな！
「それよりおじいちゃん、大丈夫？！」
　――元気だ！　いつにもまして、元気いっぱい！　
　慌てて玄関のロックを外すミルカ。確かにおじいちゃんの声は、とても元気そうだ。
　最高のクリスマスが待っている。
　ときめきの熱い予感に、ミルカの心が燃えた。
　
　――今年のクリスマスは、いいクリスマスになるぞ！

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あとがき

担当マスター：ぱーすぺ
ファンレターはマスターページから！

ありがとうございました！
様々に思いの詰まったアクションをいただき、その重さに焦りながら、リアクションを書かせて頂きました。
Joulupukkiというお店が、人それぞれの思いがあり、イメージがあるようで、そのあたりに力を注がせて頂きました。

いろいろなクリスマスグッズの名前を列挙しようかと思ったのですが、思い切ってええいと消してしまいました。
どう書いても、ぴったり来なくて……やはりjoulupukkiは、皆さんの心のなかにあるお店なのだと思いました。

多様な人との交流というものが出せたので、よかったと思います。
大変に難しい、やりがいのある内容になりました。
皆様の心に叶う内容なら、幸いです。

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