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オーブラジャー! 久保田美和、人生最大のピンチ
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(えっと、ここは……?)
突然、
緋紅朱 赫乃
の目の前に見慣れない街が広がっていた。
寮で、自分の薔薇園から摘んだ花のアレンジをしていたはずなのに……。
現に、その手の中には制作途中の薔薇が握られている。
(それに、ここに来たとき、に、見えた、あのビジョン……)
わからないことだらけだが、けれど、彼女の心は落ち着いていた。
理由はわからないけれど、無事に元の世界に戻れる、そんな気がするのだ。
ただ、気になるのは、あのぎくしゃくしているカップルのことだった。
(あのふたりが、離ればなれに、なるのは、いけない、と思う……)
気がつけば、彼女の足は和代の向かった神社のほうに。
神社の境内に着くと、すぐに和代を見つけることができた。
恥ずかしがり屋で、普段なら自分から知らない人に話しかけることなんてできない赫乃。
けれど、勇気を出して、今日は話しかけてみる。
「あの……」
「? ええと、わたしに何か……?」
「はい、えっと……」
と言いかけて、赫乃は言葉を飲み込んだ。
(わぁ、本当に、先生に、そっくり……。ビジョン、で、見たのは、やっぱり本当のこと……)
「……? あの、わたしの顔に何か付いてる……?」
「あ、ついてない、です。ただ、その、すごい、ですね……」
(和代さんと誰かがいる……。あの子もタイムスリップしてきた子なのかな……?)
鳥居の影から、和代たちの様子を窺う女の子がいた。
こっちの寝子島にタイムスリップした人間のひとり、
桜庭 円
だ。
彼女もまた、こちらに来るときに頭の中に流れたビジョンで大体の事情を把握している。
盛大な間抜けで、和代に愛想を尽かされた一美の失恋の一部始終。
しかし、彼女に言わせれば、その原因は一目瞭然。
(きっと大きな胸がいけないんだ、あのブラジャーが!)
なんだか、個人的なルサンチマンがあるようなないような……。
ともあれ、円も恋の修復に力を貸そうと、和代を追ってここまできた。
問題はどうやって、彼女の心を再び一美に向けるか。
いや、まず初めに一美に対するガッカリ感を如何にしてなくしてもらうかである。
(……でも、公衆の面前でブラで顔を拭く男の残念さを帳消しにするのはハードル高いな……)
円なりに考えてみる。
(! あの方法、試してみる価値はあるかも……!)
物陰で、こそこそと自分のスポーツブラを外した円。
和代に見えるように、ブラで顔を拭きながら、5往復ほど彼女の前を通り過ぎてみる。
「大丈夫かなぁ? 今日の拭きブラ、二ャネルのだけど流行に乗り遅れてないかなぁ?」
不自然なほどの声の大きさで、和代にアピールしてみせる。
拭きブラが流行ってることにすれば、あるいは……!
「……って、無理がある!!」
「ママー、あのおねーちゃん、何してるのー?」
「しっ! 見ちゃいけません!」
神社にいる他の寝子島の皆さんから、突き刺さるような視線が飛んでくる。
(!!! 完全に腫れ物状態……!!!)
涙目になって、ブラをびたーんと地面に叩き付けようと思ったそのとき。
「ブラをハンカチ代わりにするの、本当に流行ってるんだ……!」
「!!?」
予想外の反応に、円は目を丸くした。
円も、自分の他に同じようなことを考えた人間がいるとは、思いもしなかっただろう。
まぁ、記士郎のほうも、そんなことは予想してなかったと思うけれど。
「まさかの結果オーライ!?」
円は、和代に話しかけてみることにした。
おせっかいかもしれないけど、ケンカしてるのを見てたら、放っておけなくて……
と話すと、和代は「ああ、そういうことだったんだ」と納得した。
「さっきから、知らない人に声をかけられると思ったら、皆見てたのね」
和代がチラリと見ると、赫乃はコクリと頷いた。
「それでね、実は気になってる点が二つあるんだ」
「気になる点……?」
「うん。初めて会ったわけじゃなさそうだし、一美さんがああいう人ってことは知ってるでしょ?」
「それはまぁ。会ったときから、あいいう人だし……」
「なのに、どうして一美さんの欠点を知った上でデートしようと思ったのかなって」
「ええと、それは……」
少しだけ眉を曲げて、困った様子の和代。
その様子を見て、円はなんとなく感じていたことが、真実なのだと悟った。
「和代さんは、欠点込みで一美さんのことを気に入ってるんだよね?」
「好き、なら……彼の、いいところ、も、わるい、ところも……全部、うけとめて、あげるもの」
赫乃がそう言うと、和代はポッと赤くなった。
「私も、……好きな人、いたから、わかる、つもり」
「一美さんだけじゃなく、和代さん、貴女が後悔しないためにも考えてみてほしいな」
だって、と円は続ける。
「こんなことで終わるの悲しいじゃん? たくさんいいことがあって、デートまできたんだし!」
「……ありがとう、ふたりとも」
ふたりの言葉が響いたのか、和代は小さく微笑んだ。
「もう一度、一美くんと話してみるよ。わたしもこのまま終わっちゃうのは嫌だもの」
どこか晴れ晴れとしたような和代に、円も赫乃も微笑んだ。
「あ、そうだ……これを、どうぞ」
ふと、赫乃はアレンジ途中だった薔薇をブーケにして、和代に渡す。
「男の子から、思いを、告げるのも、いいけど……女の子から、伝えるのも、いいんじゃない、かな?」
「わぁ、綺麗……くれるの? ありがとう!」
「ううん、がんばって、ね」
それから、和代はポケベルをぎゅっと握りしめ、電話ボックスに向かった。
そう、一美からのメッセージに、返事をするために。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月22日
参加申し込みの期限
2015年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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