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キャベツ畑でつかまえて(物理)
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一方、先ほど猫鳴館に取って返した真央ちゃん。
鉈、薪、寸胴鍋、鉄板等調理器具、調味料、ポリバケツ、焼きそばの麺等を猫車に山と積んで戻って来た。
女の子が一人で運ぶには、考えられない量。
ふらふらと蛇行しながら進む真央を見かねて、蓮も後ろから押して手を貸している。
だが蓮は蓮で、先回の竹事件の際に有効だった松明や、風呂敷を準備して持参したので、相当な大荷物だ。
「あっつ……! でも、すごくいい運動になった気がするのだー。蓮ちゃん、だいじょぶなのだー?」
「は、はい。体も鍛えられますし、このくらい、お安い御用です~」
真央に笑顔を向けながらも、蓮の額は汗びっしょりだ。
やはりかなり重いらしい。
ようやく畑に到着すると、ふうと息をついて、肩を回した。
ポリバケツから、真央が呼び出していた、ふてぶt……いや、福福しい三毛猫がのっそり顔を覗かせた。
真央曰く、その愛らしい姿がきつい労働の癒しなのだとか。
彼女のせいで、余計に重みが増していたという事実もあるのだが。看板などの大荷物を抱えた天野は、憮然としていた表情を少し緩めた。
『熊出没注意』などの看板を、設置するのを手伝いながら、先ほど落ち合った
御剣 刀
は肩を竦めた。
刀は畑で作業をしやすいよう、軽装で来ている。手を痛めないよう軍手と、収穫用の刃物と愛用の木刀も持参した。
「キャベツから、蔦か……え、触手? ま、まあ、ともかく。収穫されそうになると生えてくるのか……確かに、キャベツだって死にたくないよな。そう思うと、少し考える……」
「そうだよね、人間だって同じ立場になったら抵抗するもの」
答える天野の手には、じょうろや肥料。
猫鳴館は代々の先輩達の遺産が、随分眠っているらしい。
「うーん……しかしな。収穫しようとすると、襲ってくるキャベツは、普通に考えたら野放しには出来ないんじゃないか? 後でちゃんと無駄なく、美味しく頂くから……かわいそうだが、全力で収穫するぞ」
言ってはみたものの、この一ヶ月、何度となく行動を共にする機会に恵まれ。言い出すと聞かない天野の性分を、刀も何となく把握していた。
「機嫌が悪いから、暴れてるんだよ」
水と肥料をまき、キャベツの機嫌を取り始めた天野の姿に、仕方なくしばらく見守ることに決めた。
「観察か? 逆巻、気をつけろよ」
キャベツの表面を、なでなでしている天野。刀は何が起こっても、すぐに対応出来るよう間合いを計りながら傍に立つ。
「うわぁー、キャベツカワイイよキャベツ。ねぇ農夫さん、キャベツ頂戴。寮で育てる。お金払うから。彼が」
天野が指差した先は、木陰の下。むしろに転がって、ぐったりしている米太郎。
たっぷり割ったガラス代の請求書の束に、こっそりまぎれこませれば、きっとわかるまい。
……誰か、あらこめの不幸の連鎖を止めてあげて。
「で、さっきから何でキャベツ攻撃してる人居るの? そんなの許さないよ」
「すみません、この一画はもう触手を焼き払った後だそうです」
修と情報交換した蓮が、申し訳なさそうに頭を垂れる。
ちなみに修はと言えば、興奮していた十一に野菜などの興味をそそる話題を持ちかけ、落ち着かせながら、一緒に触手を失ったキャベツの収穫中だった。
「無事収穫が終わったら、家からも少し野菜持ってきて何か作ってもらおうかな? キャベツ以外にも、春にはおいしい野菜があるしね! 味噌つけるだけでも、新鮮な野菜はおいしいんだよ!」
「それは楽しみだな。素朴なのも、いいものだ」
「うん。春はいいよねー、植物がみんな元気になるし! 忙しいけど、毎日、成長を見るのがホント楽しいんだ」
「そうか。さて、時間のかかるのもあるし、そっちの潰れたのは先に持っていって、料理に取り掛かってもらうか」
「そうだね。おれも他の野菜取ってくるよ、うちは規模は小さいけど、耕作さんところに負けないくらいおいしいんだよ!」
「一人で大丈夫か? 俺も体力には……まだちょっと自信はないが、手伝ってもいいぞ?」
「ありがとう! 大丈夫、コメ兄ちゃん叩き起こして手伝わせるから。さっきから、サボって寝てばかりなんだもんなー」
あんなに頑張ったのに、かわいそうな米太郎。
今度は十一に連行されて、野菜運びをするハメに。
「あ、そうだ。納!」
「えー、なぁに?」
修に呼び止められ、米太郎を追い立てていた十一が振り返る。
「最近、カラスにやられて怪我をしていた
猫
を飼い始めたんだ。ミルクっていうんだが、猫が好む野菜というのは、どういったものなんだろうか?」
「うーん……芋とかは、ふかしてあげると好きでよく食べると思うよ? あと、お刺身の下に敷いてある大根のつまとか? ついでに、持ってくるね!」
「ああ、すまん。恩に着る」
「まかせて! ホラ、行くよー。コメ兄ちゃん!」
ちなみにキャベツはリンが含まれているので、腎臓が弱った猫には良くないそうです。
「これぞキャベツの友釣りなのだ! ボウリングじゃなくなったけど、気にしないのだ!」
真央は鉈を手に、端からキャベツにヒット&アウェイを繰り返している。
一つ獲ったら即座に離れ、やはり端のキャベツに、獲ったばかりのキャベツを投げつけ、触手が同胞をキャッチした瞬間に、そのキャベツの根元を刈り取る見事な一人時間差攻撃。
発想もすごいが、それを可能にする運動神経がもっとすごい。
さすがにその他のキャベツの反撃にあったが、見かねた蓮が松明で牽制を、火を見て寄ってきた触手に刀が木刀で、それらを受け流してくれたので、真央は触手に捕らえられる事無く、順調に収穫を進めていた。
「収穫されそうになると触手が出てくるみたいだけど、それに反応して対象になっていないキャベツからも触手が出てくるのか? おっと!」
横合いから伸びてくる触手をかわすため、刀はろっこん『加速』を使う。
傷めないように、足捌きには細心の注意を払い、収穫前のキャベツを避けながら、身を翻す。
刀も、食べ物を粗末にはしたくないため、かなり慎重になっていた。
「こ、これは、なかなか神経遣うな……」
天野はキャベツを守るために応戦しようと、急ぎ陣を敷く。
「待ちなよ、ここのキャベツは、僕が買うんだ! 生きようとしているものに、無闇に手を下すな」
「なあ、逆巻? 捕まってる連中だけでも、先に降ろしてやらないか? 逆巻がやらないなら、俺がやるぞ?」
裏切りテリトリーを発動させようとした天野だが、噛んで含ませるように刀に言われ、黙って吊り下がっている銀河太郎と実々を、触手の締め付ける力を反転させて解放していく。
その間にも、真央は目標としていたキャベツ20個の収穫を終え、猫車に乗せると、料理のセッティングに向かってしまった。
ものすごいマイペース。
「わはははは! よくやったな小僧、後はこの俺様に任せろ。生意気なキャベツどもめ、今度こそ灰燼に帰すがいい」
「そんな事は、僕がさせない!」
「ほほう? 小僧、この俺様に楯突く気か。ならばまずてめえを先に片付けてやる! 食らえ、セブンスシンフォニー、バージョンツー、ダークフレイム!!」
銀河太郎が手を翳し、天野は発生した幻覚へと睨みを利かせるが、
「――ッ!?」
裏切りテリトリーは、そもそも幻覚であるセブンスシンフォニー、バージョンツー、ダークフレイムを跳ね返すことに失敗する。
勿論、幻覚なのだから、外傷などあるはずがない。互いに意味がわからず、狼狽する二人。
「な、なぜ立っていられる……!?」
「僕に聞かれても……」
そして天野と銀河太郎以外には視認不可能だったため、実々と蓮、そして刀には、何が起こったのかさっぱりわからなかった。
「な、何? もー、わけわかんないよ」
「私もです……」
「ま、まあ、色々事情があるんだろう」
目を上げれば、ギリギリまで人の姿で触手をひきつけていたラッセルが、カナリヤに変身し宙を舞う。
そのままぐるぐると飛び回った彼は、触手をうまいこと同士討ちからの蝶々結びにして、動きを封じていた。
「うおっ!? やった! これ、一度してみたかったんだー! リアルでできるなんてすっげーファンタジー! ……漫画で憧れてたんだよなー。まあ、今が漫画みてーな日常になりつつあるけど」
「私も、負けてらんないね! 止まりなさーい!」
実々も加勢に入り、触手の動きを封じる。
「逆巻、悪く思うな。俺はやはり、ここのキャベツを見過ごす事は出来ない」
頭の中で撃鉄の落ちるイメージ。刀の時は、再び加速する。
天野は止めようとするが、フツウを守るための刀を押し留めるには、圧倒的に力不足となった。
全てのキャベツが収穫されるのに、あとそれ程時間はかからないだろう。
悔しさをにじませる天野に、声を掛けたのは月詠。
「触手のキャベツが欲しいのか?」
「生きる権利が、人間だけにあるわけじゃないだろう? キャベツだって、生きようとしているんだ。それを……」
「なるほど?」
桜色の唇をなぞりながら、彼女は目を細めた。
「キャベツの日数では、花が咲いて枯れるまで、もう数ヶ月とないかもしれないけど。面白そうだから、君にあげるよ」
数枚を端から切り離したスケッチブック。絵を内側にして折りたたみ、月詠は天野に手渡す。
「これは?」
「帰ってから、その絵を破ってご覧。ほんの一部に過ぎないけど、君の望むものが手に入るはずだ」
「……ありがとう?」
立ち去る天野の背中を見送りながら、月詠はかわいらしい声を抑える事もなく、ただおかしそうにくつくつと笑った。
(しかし、最近こうした事件が増えてるが。
怪盗セブン
もそうだが、
ののこ
や
テオ
以外に落神がいるのかな?)
月詠の疑問に答えるものは、ない。
それはまさに、神のみぞ知る。と言った所か。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月08日
参加申し込みの期限
2013年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月15日 11時00分
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