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キャベツ畑でつかまえて(物理)
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●君の死は無駄にしないなんてカッコ良く言えないのは口の中がいっぱいだからだ
農家の庭先。そこはキャベツパーティの会場となっていた。
「皆さん、お疲れ様です。お怪我はありませんか?」
天女のように穏やかな
御鏡 聖
の声に出迎えられれば、そこでは炊飯器が湯気を立てていた。
「お、米のメシが食えるのか?」
不二夫のダーティアームも、今は生身の腕に戻っている。
なんだかんだで、育ち盛り。お腹にたまる白いご飯は、素直に嬉しい。
そふとは相変わらず縁側で伸びていたが、不二夫と目が合うと力なく笑んで、手を振ってくれた。
照れくさくて、不二夫は用意されたテーブルの上を、改めて確認する。
調理器具もお皿も、すでに準備が出来ている。
聖が金色のやかんからついでくれる冷たいお茶に、手を伸ばして乾いた喉を潤した。
「麦茶か……香ばしいな」
月詠がこくりと頷く。
「落ち着くな」
凛と真白(服は着ました)も、水道を借りて汚れた手を洗わせてもらい、互いに綺麗になった腕を見せ合うと笑いあった。
「後木さんもバケツやお鍋をたくさん持ってきてくださいましたけど、農家の奥様にも色々、お借りしちゃいました。お茶も奥様が作ってくださったものですよ」
聖と同じく料理を手伝いに来た
高梨 煉
も、人好きのする笑顔を見せながら、仕込みに忙しい。
「傷んだキャベツを捨てるなんて勿体無いから、感謝しつつ食べることにしようぜ」
「キャベツ達にも、感謝して頂かなくてはなりませんね」
比較的傷みの少なかったキャベツを、ロールキャベツにしやすいよう、蓮は葉を一枚一枚丁寧に剥がしている。
「わぁ、すごーい! これだけキャベツがあったら色々出来そうだね!」
目を輝かせる、凛。
「えーっと、今日は助けてもらったし、お礼に何か手伝えること無いかな? いや、料理自体は全然やったことないんだけどね……」
「それではどうぞ。何事もチャレンジです、頑張ってください、凛さん」
蓮からキャベツを手渡され、凛も緊張しながらキャベツの葉を剥がしにかかる。
「わ……、意外と難しい。ああっ、破れちゃった!」
ふにゃあとヘコむ凛に、聖は優しい笑顔を向ける。
「大丈夫ですよ、他にもたくさんお料理しますから」
「うん、ごめんね?」
おずおずと破れた葉を渡す。
「そんなに、気にしないでください。皆さん動いてお腹が空いていると思いますし、あまり時間をかけずに食べられる料理を作りましょう」
「御鏡、ロールキャベツは俺が作っていいか? 材料持って来たんだ」
「ええ、もちろんです。よろしくお願いしますね」
煉はキャベツの芯の部分をそぎ落とし、湯通しして柔らかくすると、ロールキャベツ用に作った挽肉のあんを、丁寧に包んでいく。
鍋の底に敷き詰めれば、今から完成が楽しみだ。
腕に自身はある方だが、皆は喜んでくれるだろうか?
そうであれば、とても嬉しい。
聖は、凛にキャベツの葉を千切ってもらって、ビニール袋に塩昆布と一緒に入れる。
「こうしてしんなりするまで馴染ませれば、浅漬けになりますよ」
「わあ! それだったら、私も出来るよ。せっかくだから、簡単なのをいくつか覚えて帰って、また寮で作りたいなー」
「それはいいですね。では、こんなのはいかがでしょう? 切ったキャベツと鶏のもも肉、お出汁とお醤油をお鍋に入れてたら、落とし蓋をして弱火で煮ます。煮汁が少なくなったら、溶いた卵を入れて、キャベツと鶏肉の煮物の出来上がりです」
「お、落し蓋……? って、何?」
「ふふ。これから一緒に作りながら、覚えていきましょうね?」
「うん! 嬉しいな、ありがとう」
仲の良い女の子達を見守りつつ、煉もロールキャベツを、トマトジュースとコンソメ、ケチャップとウスターソースを入れてじっくり煮込む。
青空の下、すぐにいい香りが立ちこめて。煉は目を閉じると胸いっぱいに、それを吸い込んだ。
「あら、いい匂いね~。あたしも何だか、お腹が空いてきちゃったわ」
耕作のキャベツの詰め込みの手伝いを終え、蛇那伊もやって来た。
「でも、あたしも結構食べる方だけど。いくらなんでもこの人数でコレは、多すぎじゃない?」
「大丈夫だ、問題ない!」
ぐつぐつと煮えるロールキャベツを見つめる刀の目が、据わっている。
「頼もしいのね。気持ち良く、たくさん食べる子って好きよ」
耕作は蓮に改めて聞かれ、キャベツを好きなだけ食べて欲しいと言ってくれた。
「余った分は、猫鳴館に持って帰っても構わないそうです。実はその答えを期待して、風呂敷まで持ってきちゃったんですけどね」
ぺろりと舌を出し、めずらしく蓮もおどける。
猫鳴館は苦学生の巣窟だ。きっと、お土産に皆も喜んでくれるに違いない。
「次は生姜焼き用の豚肉と、キャベツを酒と砂糖。すり下ろした生姜で作ったタレで炒めて、キャベツ入り豚の生姜焼きの出来上がりです」
「は、はわわわあ~!」
ずっと聖のレクチャーを受け、凛もそろそろテンパってきたようだ。
「うふふ。今度、レシピをメモにして渡しますね」
「ほんと!? ほんとにいいの?」
「ええ。その代わり上手に出来るようになったら、私にもこっそり味見させてくださいね?」
そっと耳打ちする聖に、凛は一も二もなく、頷いた。
「ふうん、望春ちゃんも料理するのだ? 一緒にキャベツパーティの準備するのだ!」
傷んだキャベツを選別し、耕作が出してくれた大テーブルに積み上げながら真央。
その横で月詠は、黙々とキャベツを千切りにしている。
元々器用なので、リズミカルに切れているようだ。
「ロールキャベツ、お好み焼き、肉野菜炒め、キャセロール、焼きそば、キャベツと豚肉のトマト煮にラーメンetc……皆にリクエストを聞いてみたけど、結構多いな」
望春の手伝いを買って出たラッセルも、恐々と包丁を握っている。
「なあ花厳、切るのこれでOKか~?」
「ん~、もうちょっと細かく出来ないかな?」
「わ、悪い!」
「そんなことないよ、助かるよ桜井くん。こんなに大勢の分を一度に作る機会なんて、滅多にないし。俺も本音を言うと、失敗しないか緊張してるんだ」
「そ、そっか? ならいいんだけど……ん? 腹減ってるなら、良かったら食うか?」
ジト目で見ているくーに、キャベツの葉を差し出せば。くーはラッセルの手から、キャベツを奪って隅っこでもぐもぐしている。
「こ、こんなことで、懐柔しようとしても無駄ですよ、人間!」
膝を抱えたまま、ぶるぶる。それでもキャベツを食べる口は、休みなく動かし続ける。
「…………今まで、どういう生活をしていたんだろう、彼女」
「さ、さあ」
気にしても仕方ない。再び作業に戻る二人。そこへ寸胴を抱えて、真央が戻ってきた。
「ふふーん、大量にキャベツ焼きそば作成して、余ったら猫鳴館寮生に売って、耕作おじいちゃんに渡す! 真央ちゃん、寸胴でキャセロール作るねー」
「ああ、頼むよ。ベーコン、そこにあるから」
「へえ、ちゃんと農家さんの事も考えてるんだ。優しいな」
「付加価値つければ、粉砕キャベツも売れるのだ! 真央ちゃん、あったまいい!」
「うんうん」
お兄ちゃん気質のラッセル、思わず得意げな真央の頭をなでなで。
まんざらでもなさそうな真央の顔に、ラッセルも望春も笑みをこぼした。
「さあ、皆さん準備が出来ましたよ~!」
聖が呼ぶ。
かくして。戻ってきた十一と米太郎も交え、キャベツパーティは開催される。
聖の提案で、ロールキャベツは一度冷まして暖めなおされた。
「なるほど、冷める時に味が染み込みやすくなるからな」
もう待ちきれないとばかりに、しっかと箸を握り締めて、目の前の皿を凝視している刀に苦笑しつつ、煉は料理を取り分けてやる。
「お好み焼きとキャセロールも出来たよ」
望春も、刀の前に皿を追加する。
「箸休めに、浅漬けもいかがですか? 生姜焼きと、鶏肉の煮物もありますよ」
聖もお茶を出しながら、すすめてくれる。
「ありがたい、腹ペコで倒れるところだった。遠慮なくいただこう……うん、柔らかくて美味い! 良い料理人に……ゴフッ!?」
「落ち着け、料理は逃げないぞ」
修に背中をたたかれながら、刀はお茶を流し込む。
「く、苦しかった……ふうっ……助かったよ、ありがとう」
はにかむ刀に、一同の明るい笑い声が響いた。
「でも、気持ちはわかるぜ。確かに、これはうめぇな」
不二夫も様々な料理を楽しみながら、舌鼓を打っている。
「そうか、それは良かった」
煉は、テーブルを見回した。
どの皿も、とても好評のようだ。料理を作ったものとして、これほど嬉しいことはない。
皆が切望したロールキャベツは、きっと余らないだろう。
自然と笑顔がこぼれる。
「森さん、お肉の入らないものも作りましたよ? 良ければ、こちらを召し上がってくださいな」
「え? 私のために、わざわざ別に用意してくださったのですか? 感謝です、ありがたく頂きますね、聖さん」
「はい。森さんもずっと働いていらっしゃったんですから、ちゃんと食べないとですよね」
「恐れ入ります」
「コメ兄ちゃん、どう? おれの家の野菜」
「ぶっちゃけ、僕には区別なんてつかないよ、十一くん……」
「えー!? そふとはわかるよね?」
そ知らぬ顔でお好み焼きをほお張る米太郎に、頬を膨らませ、十一は一緒にテーブルについていたそふとに尋ねる。
鶏の煮たのにむしゃぶりついていたそふとも、首を横に振った。
「……修は?」
ナイフで切ったロールキャベツを、フォークで上品に口に運んでいた修の動きが止まる。
「サンプルを採取して、科学的に分析してみないと、ちゃんとした結果は出せないな」
「あーあ。十一くんが、ぶんムクレになった」
「サラダで食べてみれば、わかりやすいんじゃないか?」
月詠が「マヨネーズならあるよ」と、絵を破れば、封じられていたマヨネーズが落ちる。
「味の違いはよくわかんないけど、大勢で食べるとおいしいね」
まだ中学生。年少のそふとが言えば、先輩達は一様に頬を緩ませる。
「皆さえ良ければ、農家は収穫期はいつも忙しいから、また手伝いに来てくれると嬉しいな。バイト代なら、ジジイが払うし。なあ、ジジイ!」
話を振られた耕作は、ふんぞり返って大きく頷いた。
後片付けを終え、望春が作っていたキャベツクッキーが振舞われ。
出荷に耐えない余ったキャベツを抱えて、皆は帰路に着いた。
「「「ごちそうさまでした~!」」」
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月08日
参加申し込みの期限
2013年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月15日 11時00分
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