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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【お三夜】にゃんと奉納猫レース！
その頃、橙と白の猫、夏朝はようやく神社境内に入ってきました。
（ふう。車って大きくて速くて、怖いね……。外で生きる猫さんは、みんな大変だね）
感慨深そうに、ここまでの道のりを思い出していました。
てくてく歩いていると、隣を歩くのは、ボン・ボン。
「くっそう～。俺様がこんな目に遭うなんて、何かの間違いだ～！ やっぱり少しでも妨害してやる～！」
隣の夏朝は飛んだとばっちりですが、
「ふしゃあああああ！」
全身全霊を込めて威嚇すると、
「ひ、ひいい～」
円の猫パンチが効いてるのか、あっさり降参してたったか逃げてしまいました。
夏朝はあらためて魚をくわえると、ゆっくり本殿に向かって歩きます。
本殿では、包帯を巻いた猫たちがぞろぞろと裏へ出てきました。
どうやら一気にゴールになだれ込んだせいで、ごっちゃごちゃになったようです。一番傷だらけなのは、ボン太でした。
「やれやれ、まいったぜ。ここにいる連中は、みんな入賞者とする！」
綾花、すばる、此方、七星、渚、刀、修、葉月、円らが、どこかしら怪我したところをさすっています。元人間の猫は、人間に戻ればかすり傷程度になることでしょう。
もちろん、みんなそれぞれに奉納をきちんと済ませています。
綾花は、魚を納めて頭を下げて、ぎょっとしました。魚に歯形がくっきり残っていたのです。
すばるは、魚と一緒にちくわも奉納して、お三夜さまにウインク☆
此方は、にゃーんと鳴いて恭しく。
七星は、普段通りお淑やかに。
渚は、ドジっこらしく奉納の手順を間違えつつも気持ちを込めて。
刀も、きちんと手をパンパンとして。
修とタイガは、魚をつつつっと前に押して「お納めください～」。
葉月は、落ち着いてきちんと。
円はにゃーくんとともに、「どうぞー」と。
「魚はどれも立派で、優劣はつけられない。写真判定で一番だった者を優勝とする！」
そしてその写真には……やや長い薄茶の毛をした前足と黒い前足の二匹分が、わずかながら先に所定の位置に着いている様子が映っていました。
黒猫の方は、ずずずっと画像を解析すると、赤い目がちらり。
十朱 此方と綾辻 綾花、二匹の優勝です！
「やったわ～♪」
此方は尻尾を犬のように振って、喜んでいます。
「にゃにゃ、にゃんとー？」
綾花は目をぱちくりしながら嬉しそうに、にっこり。
「おめでとうにゃー！」
他の猫たちは、みんな此方と綾花の健闘を称えて、拍手喝采！
といっても、肉球がぷにぷになので無音ですが。
ボン太はまず、入賞者全員に賞品を配っていきます。
受け取った猫たちは、すっかりとろーんとした目つきになっています。
「あへえ～」
「うぃ～」
「もっと～」
賞品は、またたびの枝１ダースでした。
配ってるボン太も、怪我を忘れてすっかりご機嫌です。
そして、優勝した此方と綾花には、どどーんと。
「またたびの枝と実、１年分にゃー！ ２人で仲良く割ってくれい」
というわけで、３６５本の枝と３６５コの実が授与されました。
「わ、わ～い」
気持ちよく喜びつつ、こんなにいっぱいどうしよ～と頭を悩ませる此方と綾花でした。
その頃、夏朝はようやくお三夜さまの前にやってきて、こっそり奉納です。
（この猫さんが、お三夜さま……かわいい！）
お三夜さまに魅了された夏朝は、しっかり自己紹介。
「僕は……えみな、かーさ、です」
えみなは『恵御納』と書き、『恩恵を敬意をもって納める』意味らしい、と父親などから聞いたという話を訥々と話していく。
（神様といえば、その恩恵とも言えるのが、僕のろっこん……いつか返す日が来るのかな？）
そんなことを考えていると、どこからともなく声が聞こえてきました。
『それ、ボクじゃないにゃ！』
（え？ お三夜さま？）
『そうにゃ！ みんなお魚ありがとうにゃ！』
（わ、わわわ。えっとえっと……みんな、フツウを死守して頑張ってるから、見守っててもらえますか！）
『そのフツウってボクは関係ないと思うけど……でも、うん、見守ってるにゃ！』
（ありがとうございますー）
夏朝は深々と礼をして、神社を後にしました。
その後、それぞれは人間に戻ってお三夜祭りを改めて楽しむのでした。
（ふう。車って大きくて速くて、怖いね……。外で生きる猫さんは、みんな大変だね）
感慨深そうに、ここまでの道のりを思い出していました。
てくてく歩いていると、隣を歩くのは、ボン・ボン。
「くっそう～。俺様がこんな目に遭うなんて、何かの間違いだ～！ やっぱり少しでも妨害してやる～！」
隣の夏朝は飛んだとばっちりですが、
「ふしゃあああああ！」
全身全霊を込めて威嚇すると、
「ひ、ひいい～」
円の猫パンチが効いてるのか、あっさり降参してたったか逃げてしまいました。
夏朝はあらためて魚をくわえると、ゆっくり本殿に向かって歩きます。
本殿では、包帯を巻いた猫たちがぞろぞろと裏へ出てきました。
どうやら一気にゴールになだれ込んだせいで、ごっちゃごちゃになったようです。一番傷だらけなのは、ボン太でした。
「やれやれ、まいったぜ。ここにいる連中は、みんな入賞者とする！」
綾花、すばる、此方、七星、渚、刀、修、葉月、円らが、どこかしら怪我したところをさすっています。元人間の猫は、人間に戻ればかすり傷程度になることでしょう。
もちろん、みんなそれぞれに奉納をきちんと済ませています。
綾花は、魚を納めて頭を下げて、ぎょっとしました。魚に歯形がくっきり残っていたのです。
すばるは、魚と一緒にちくわも奉納して、お三夜さまにウインク☆
此方は、にゃーんと鳴いて恭しく。
七星は、普段通りお淑やかに。
渚は、ドジっこらしく奉納の手順を間違えつつも気持ちを込めて。
刀も、きちんと手をパンパンとして。
修とタイガは、魚をつつつっと前に押して「お納めください～」。
葉月は、落ち着いてきちんと。
円はにゃーくんとともに、「どうぞー」と。
「魚はどれも立派で、優劣はつけられない。写真判定で一番だった者を優勝とする！」
そしてその写真には……やや長い薄茶の毛をした前足と黒い前足の二匹分が、わずかながら先に所定の位置に着いている様子が映っていました。
黒猫の方は、ずずずっと画像を解析すると、赤い目がちらり。
十朱 此方と綾辻 綾花、二匹の優勝です！
「やったわ～♪」
此方は尻尾を犬のように振って、喜んでいます。
「にゃにゃ、にゃんとー？」
綾花は目をぱちくりしながら嬉しそうに、にっこり。
「おめでとうにゃー！」
他の猫たちは、みんな此方と綾花の健闘を称えて、拍手喝采！
といっても、肉球がぷにぷになので無音ですが。
ボン太はまず、入賞者全員に賞品を配っていきます。
受け取った猫たちは、すっかりとろーんとした目つきになっています。
「あへえ～」
「うぃ～」
「もっと～」
賞品は、またたびの枝１ダースでした。
配ってるボン太も、怪我を忘れてすっかりご機嫌です。
そして、優勝した此方と綾花には、どどーんと。
「またたびの枝と実、１年分にゃー！ ２人で仲良く割ってくれい」
というわけで、３６５本の枝と３６５コの実が授与されました。
「わ、わ～い」
気持ちよく喜びつつ、こんなにいっぱいどうしよ～と頭を悩ませる此方と綾花でした。
その頃、夏朝はようやくお三夜さまの前にやってきて、こっそり奉納です。
（この猫さんが、お三夜さま……かわいい！）
お三夜さまに魅了された夏朝は、しっかり自己紹介。
「僕は……えみな、かーさ、です」
えみなは『恵御納』と書き、『恩恵を敬意をもって納める』意味らしい、と父親などから聞いたという話を訥々と話していく。
（神様といえば、その恩恵とも言えるのが、僕のろっこん……いつか返す日が来るのかな？）
そんなことを考えていると、どこからともなく声が聞こえてきました。
『それ、ボクじゃないにゃ！』
（え？ お三夜さま？）
『そうにゃ！ みんなお魚ありがとうにゃ！』
（わ、わわわ。えっとえっと……みんな、フツウを死守して頑張ってるから、見守っててもらえますか！）
『そのフツウってボクは関係ないと思うけど……でも、うん、見守ってるにゃ！』
（ありがとうございますー）
夏朝は深々と礼をして、神社を後にしました。
その後、それぞれは人間に戻ってお三夜祭りを改めて楽しむのでした。
あとがき
担当マスター：
茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！
ご参加ありがとうございました。
体を壊してしまって、遅くなって申し訳ありませんでした。
猫の姿での、いつもと違った皆様の様子を見ることができて、嬉しかったです。
猫としてのリアリティはほどほどに、物語として楽しんでいただければ幸いです。
寝子島も現実も、すっかり寒くなってきました。皆様もどうかお体ご自愛ください。
それでは、またのご参加をお待ちしております。
体を壊してしまって、遅くなって申し訳ありませんでした。
猫の姿での、いつもと違った皆様の様子を見ることができて、嬉しかったです。
猫としてのリアリティはほどほどに、物語として楽しんでいただければ幸いです。
寝子島も現実も、すっかり寒くなってきました。皆様もどうかお体ご自愛ください。
それでは、またのご参加をお待ちしております。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年10月04日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年10月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年10月11日 11時00分
