『向日葵』、秋のお誘い｜リアクション

『向日葵』、秋のお誘い

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試食会が終わる頃には、すっかり日が暮れ始めていた。
「皆さん、今日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください」
店の前で、ぺこりと日向は頭を下げる。
そんな彼女に、唯がこちらこそと笑いかけた。
「えへへへ、今日はすごく充実した、幸せな日になりました。日向さん、本当に、ありがとうございました。きっとまた、来ますね」
そしてぺこっと頭を下げて、その場を辞した。

「美味しかったです、ご馳走様でした」
と刀。しっかりと全部試食して、しっかりと全部感想を告げた彼は、今回の試食会を一番楽しんでいたかもしれない。
「今度は友達を誘ってこのメニューを食べにきますね」
一人でいろいろ考えながら食べても美味しかったけど、友達とわいわいしながら食べるのもまたきっと最高だろう。
それじゃ――と軽く手を上げ会釈して、刀が『向日葵』を後にする。

「はい。またのお越しを、お待ちしています」
見送る日向の目元が、緩やかな曲線を描いた。
『向日葵』、秋の新作試食会――これにて、お仕舞い。

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あとがき

担当マスター：風雅宿
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はい、どうも風雅です。
皆様秋の試食会はいかがでしたでしょうか。
お楽しみ頂けたなら幸いです。
前回はホワシナでドタバタしておりましたので、その分今回はゆるりとした時間を過ごして頂けたとしたら嬉しい限りです。

折角作った新作メニュー、できればもう一度くらいは登場させたいところでありますが……はてさて、どうなるやら。
それでは、また機会がありましたら。

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