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『向日葵』、秋のお誘い
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◆
美味しいお菓子の試食会がある、と。
そう聞いて、試食会にやってきた
鵙海 甫
。食べる気満々だったのが――。
クラスメイトの
千堂 結
を見つけ、声をかける。
「お、千堂じゃん」
「鵙海君、来てたんだ」
「お菓子が試食できるって聞いてさ。千堂も?」
うん、と頷く結。きれいな黄色の目は、秋の味覚への期待に輝いていた。
「だって秋の新作お菓子って、絶対美味しいよ……! あ、でも、」
「うん?」
「試食するだけだと勿体ないから……お手伝いも、したいなっ」
きゅっと小さく拳を握る結。
こうやって働くことで、気弱な性格も少しは克服できる、かもしれないし。
そんな結の内心は知る由もないが、甫は彼女の様子にふと閃く。
普段は面倒に感じる台所仕事でも、学校の友達と一緒なら楽しくやれるかも知れない。
「俺にも手伝いやらせろよ」
「えっ?」
「大丈夫だって、邪魔しねえから」
そんなわけでも、二人もまた手伝いに加わることになったのであった。
◆
「……あの、日向さん」
おずおずと、小さく手を挙げて
桐生 唯
は日向に声をかけた。
「はい、なんでしょう?」
「えっと……あの、よかったら、お手伝いさせてください。お役に立てるかは、分からないけど……お菓子はよく、自分でも作りますし、飲み物くらいなら、運べると思いますし……」
甘味処の裏側が、すごく気になっているのだ。どうやって作っているのかとか、その辺り。
こんな機会は、めったにないから。
そうですねえ、と日向はほんの少しだけ考えて。それから、唯に微笑んだ。
「でしたら、お願いしてもいいですか?」
ぱぁっ、と唯が顔をほころばせる。
「は、はい!」
ということで、唯は試食会のお手伝いをすることになった。
――ということで、厨房。
お手伝いとしてエプロンを装着した唯は、日向の作業の観察に精を出していた。
ちなみに今、日向はサツマイモのわらびもちを作っている所である。
弱火にかけながら、絶えずかき混ぜ続けている。休みなく、よどみなく。
「おおーーーおおー……」
目を輝かせ、その様子を眺める唯。見ているだけで、とてもお腹が空いてくる。
そんな彼女の様子に気づいて、日向はくすりと笑みを漏らす。
「唯さん、そちらのお皿を取って頂いてもいいですか?」
はっ、と視線を上げる唯。少し照れた様子で頷いて、言われたものを日向に渡す。
◆
「分量はしっかり守って、ひとつひとつの作業を丁寧に……」
花厳 望春
の言葉に、
篠崎 響也
はしっかりと耳を傾ける。
「さすがに手馴れてるよな」
素早く、丁寧に、そして正確に。望春の作業はなんというか、見ていて安心できる安定感があった。
「望春さんは慣れてらっしゃるんですね」
と、二人の様子を見に来た日向が、感心したように言う。それに望春は自信ありげな笑みを浮かべる。
「普段からやってるから得意なんですよ!」
「どうりで手慣れてらっしゃるわけですね」
対して、響也はお菓子作りの経験はほとんどない。
従兄弟とルームシェアしている都合上、自炊くらいはやるけども。自炊とお菓子作りでは、大分違うのだ。
基本的に忙しく厨房を動き回ったり作業をしたりな日向には聞けないので、望春に聞きつつゆっくり丁寧に。
慣れないものだから、分量を図ったりする時に手が震えそうになる。無事に砂糖の量を図り終え、
「お菓子作りで一番大事なのって何だ?」
「一番大事なのは誰に食べてもらいたいか、かな」
「誰に食べてもらいたいか?」
うん、と頷く望春。
「家族とか友達とか、あとは好きな人とか。まあこういうところは普段の料理と同じだな」
「なるほど……」
誰に、誰に――か。今この場に限った話で言えば、試食会に来ている連中なのだろうけど。
あるいはそうでなく、普段だとしたら――ルームシェアしている従兄弟が最有力となるのだろうか。
「望春は誰のことを考えて作るんだ?」
「俺は、お菓子類だと大抵姉さん達に食べてもらうために作ってるなあ。……お菓子作っておけば、ある程度は機嫌がよくなるからあの人達」
ぼそっと付け足された後半に、響也は「大変なんだな」と小さく苦笑した。望春はそれに苦笑を返し、「それにしても」と話を変える。
「『向日葵』の新作メニュー、どれも美味しそうだよね」
「ああ、それに面白いメニューが多いよな」
今まであまり聞いたことのない和菓子ばかりで、色々気になる。
「さつまいものわらびもち、なんて初めて。どんな味がするんだろ? 響也くんはどの新作メニューが気になる?」
「そうだな、俺はリンゴ羊羹を食べてみたいな。さつまいものわらびもちも食感が楽しそうだし、柚子蜜ドリンクも美味そうだし」
「響也くん、結構和菓子好き?」
「ああ」
実を言えば、洋菓子は甘すぎて若干苦手だったりする。和菓子くらいの甘さがちょうどいいのだ。
◆
既に完成し、提供されるのを待つばかりな新作お菓子の数々を、興味深げに眺める結。
「どうかしました?」と日向に問われ、少しだけ悩む素振りを見せた後、ぽそぽそと口を開く。
「あのう……レシピのメモって取ってもいいですか……? えと、勿論迷惑ならやめます……」
控えめに言い足す結に、日向はくすりと微笑んだ。
「大丈夫ですよ、メモして頂いても」
「ありがとうございます……!」
ぺこりと頭を下げ、メモを取り出す結。全部メモ、というわけにもいかないでどれにしようか少し考えて。
リンゴの洋館が、目に留まった。
(ああー……りんごのようかんおいしそう~……これがいいなぁ)
ああでも。メモは最低限にして、見て覚えた方がいいだろうか。
鵙海君はどうやって覚えるんだろう、気になる――と、甫の方に視線を向けると。
熱心にシャーペンを走らせていた。
まるで科学実験の記録か何かのように、馬鹿みたいに事細かに、日向が言ったことややったことを全て逃すまいと書き留めている。
「うわあ……すごい……」
結は感心すると同時に、そのびっしり細かく紙面を埋め尽くしたメモにほんの少し、ほんの心持ち引いた。
それほど細かいのである。
しかも同時並行で、
「刻んだ皮はどうするんだ?」
「型に流し込む時に、アクセントとして使うんですよ」
疑問点をしっかり質問していた。
どうやら、さっきから日向の説明するレシピに「少々」とか「適量」とか――甫にとって許せない単語がでてこないのが良いらしい。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月17日
参加申し込みの期限
2015年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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