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猫鳴館、自治会長選任戦
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●土曜日の邪衣さん
大田原 いいな
が、曲がり角で壁に身を貼り付け、きょろきょろしている。
挙動不審。これ以上にいまの彼女にピッタリな言葉はあるまい。
士は一寸前からいいなの姿を発見していたが、妙に人を避ける様子なのでしばし見守ることにする。
いいなは腰をかがめた蜘蛛のような格好のまま、カサコソと新館の階段下に近づいてゆく。
「うんむ、『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』とはよう言うたものじゃ! 敵を知らねば儂が己を知っても負けるからの」
呟きながら先日の
ご神体事件
を思い出す。返す返すも仇敵・龍八め!
「聞き込みの結果、あじとはここの様じゃ! 中に入って調査……うぬ?」
「大田原捕獲」
振り向けば、士がいいなの首根っこを掴み、ぷらーんと吊し上げていた。
「あ、士殿、久しいの……何か用かの?」
「あまりに挙動不審だったからな。君はいつも寮に出入りしてるじゃないか。今更何をそんなにこそこそする必要がある」
「う、それはじゃの……」
言葉に詰まるいいな。まさかご神体の恨みで、ともいえない。
「君は少し暴れすぎるところがある、この前もそうだ」
士は過去のあれやこれやを思い出しぶつぶつ言い掛けたが、すぐに気持ちを切り替える。ここはいいなの協力が必要だ。
「ところで、話は変わるが少し手伝ってくれないか? 俺の陣営として、寮費を回収して欲しいんだ」
「つ、士殿の頼みなら」
「あまり暴れるなよ……わかっているな?」
微笑み、なんだけれど……怖い。いいなはこくこくと首を振るのであった。
◇
「えー、寮費~寮費~寮費は邪衣士まで~……って、儂は仇敵草薙のあじとを探しに来たはずなのじゃが、何故じゃ!」
士といいなは、回収した寮費を入れるためのクッキーの缶を持って、部屋の扉をノックして回る。
「邪衣士の使いじゃ、会費を支払うのじゃ!」
しかし、なかなか投票してくれそうな人に行きあたらない。皆、逃げてしまったのだろうか。
「……何故儂がこんな事に……」
弱音を吐くと、隣から冷たい視線を感じる。
「ああ、わかったのじゃ士殿! 寮費~寮費~! ほぉれ、払わねば食用油を背中に流し込むのじゃ! あっ、そこを行くは美桜殿ではござらんか」
いいなが呼び止めたのは、ペットのスネコスリ(本人うさぎだと思っているがモルモット)を連れた
鬼久保 美桜
だった。
「……油は、嫌……」
「いやそれはじゃの、言葉のあやと言うやつじゃ。ところで、美桜殿はもう投票先は決めたかの?」
「……まだ、決めてない。はっきり意見を言える人が、いいな……」
「よし! 士殿、出番じゃ! びしっと言ってやるのじゃ!」
「もし自治会長になれるのならやれることは進んでやるつもりだ」
士がまっすぐな目でそう告げると、美桜は心を決めたようだ。
「はっきりとした筋をもってて、最後まで責任持ってくれそうな人。……その中で、最初に出会った人に、渡そうと思ってた」
美桜は、士に6ヶ月分5400円を差し出した。
「ん。あげる。60ヶ月分でもいいよ……私いないけど」
「ありがとう」
この先輩も冗談を言ったりするんだなあと微笑んで受け取った士に、美桜も微笑みを返す。
「……いろいろ、大変だと思う。私も、猫鳴館好き。がんばって」
「おや。みなさん、こんにちは」
士、いいな、美桜の三人に声を掛けたのは外出から帰宅した
森 蓮
だった。
蓮はヴィオラのケースを抱えている。
「ちょうどよかった。士さんにお渡ししたいと思っていたんです」
そういって、蓮は几帳面な字で「寮費1ヶ月分900円也」と書かれた袋を取り出す。
「自治会長の立候補者はみなさん立派な方々ですが、『仕事を頼むなら忙しい人に頼め』という言葉もあります。私の票、同じクラスで学級委員の士さんに預けます」
「ありがとう。……ヴィオラ、弾いて来たのか?」
「ええ。私は奨学金以外、無収入なので、許可を得て路上演奏してきました」
士も、寮で蓮がヴィオラの練習をしているのを聴いたことがあった。
たしか、ここに来たころは初心者だったと記憶しているが、きっと練習の賜物だろう、最近は心地よい音が寮に響いている。
「なら、この900円、大事にしないとな。手間をかけた」
「いいえ。投票権の金銭売買は政治的腐敗ですが、投票を棄権するのも無責任ですからね。でも、次の選任戦では貧者の声も反映するよう、みなさんにお願いしたいです」
「会長になれたら善処しよう」
そう言って士が笑うと、美桜がそっと蓮にそば猪口を差し出した。
「……あげる。焼き物」
「そんな……いただけません」
「……あげる」
「しかし……このそば猪口、値打ちものとお見受けしますが」
「いいの。君みたいな苦学生に、あげたいの……」
そこまで言われては断るのも失礼かと、蓮はそば猪口を受け取る。
「では有難く頂戴させていただきます」
「……ん。行こう、スネコスリ」
のちに蓮が調べたところによると、このそば猪口、江戸時代は元禄期の骨董品だったという。
美桜の真意はわからなかったが、今回の選任戦のために真面目に頑張ったご褒美を神さまがくれたのだ、と蓮は考えることにした。
◇
一方、いいな、美桜、蓮と一旦別れた士は考える。
「警戒するべきは骨削。アイツとはここに来た時から色々とやってたわけだ。考えそうなことには先手を打たないとな……」
といってもさて、どうしようか。士が立ち止まったのは一瞬。またすぐに歩き出す。
「ひとまず明日の準備の打ち合わせと集金もかねて初島と雨崎に会いに行くか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月17日
参加申し込みの期限
2013年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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