夜のひとときを……　第二夜｜リアクション

夜のひとときを……　第二夜

【バーが閉じるとき】

　時間にしては些細な時間。
　このほかにも会話は交わされたかもしれない。
　だが、今日の店はこれにて閉店。
今日は、満足した様子のピアノ弾きの男がたたずんでいた。
　マスターは無愛想に片付けをしている。
　給仕さんはもう帰ってしまっていて店内には二人だけだ。
　寝子島の夜は暗い。
　無理に明るい必要は無いとマスターは思う。
　暗いこともまた、風情なのだから……。

　大事なひとときだったのか？
　言いたい放題言ったのか？
　どういう事になるにせよ……。
　逃げ場所が必要だ。
　吐き出す場所が必要だ。
　忘れることや、言えること。
　大事なのは生きてることを喜ぶと言うこと。

　明日もまた、あなたのために。
　マスターは戸締まりを確認すると、朝の寝子島へと消えていった。
　ピアノ弾きの男もまた、どこかへと消えていくのであった。
　昼には彼らの日常はないのだから。

　
　おわり

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：じんの
ファンレターはマスターページから！

今回の参加ありがとうございました。
少人数での執筆ですが、少人数難しいですね。
丁寧にやれる分、丁寧にこだわりすぎると字数が（げふん）

さて、前回と同じ結果にはならない……というよりも
全く違う内容になっていましたね
今回は少ない人数でしたけど、大宴会とかもやれればなぁと思っています

ただ、静かに飲みたい人もいるかもしれないので
要望があれば、またお酒のシナリオ出しましょう

なお、じんのは日本酒が大好きです

↑ページトップに戻る