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夜のひとときを…… 第二夜
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【
ピーター・ビアズリー
と
フィーリクス・C・柚瀬
かみさん談義】
「ウイスキーを」
ピーター・ビアズリー
が頼んだのはウイスキー。
香りの良いウイスキーが置かれ、香りにすっと目を細めた。
「フィンランド系があれば……おう、アレがあるのか」
フィーリクス・C・柚瀬
が偶然その隣に座る。
24時頃、カウンターに二人の男が座っていた。
フィーリクスには、日本でも売っており、あるところで紹介されたフィンランドのウォッカが置かれる。
(まさか、置いてあるとは)
少し驚きつつも、まずは一杯。
「……かみさんはいいのかい?」
「そっちこそ」
酒を味わっていたのだが、ピーターがぽつりと聞く。
にやりと笑って、フィーリクスが言う。
時間が時間だ、きっとそれぞれの家庭があるのだろう。
だが、それがあるにも関わらず今日はここで飲んでいる。
これも何かの縁だろう、少なくとも二人はそう思った。
「素敵なかみさんなんだな」
そう言うピーターに、フィーリクスが語る。
「そうさな、俺があいつと出会ったのは初めてこの島に来た時だわな。あの時、あいつぼんやりしててな、危なっかしくて。見てられなかったってのを覚えてる」
じっと何かを思い出すように目を細めつつ、語るフィーリクス。
「何かを壊したのかい?」
興味深そうに聞くピーター。
「話を聞いたら、なんでも、売り物パーツを壊したんだとよ。高いものらしくて、赤字が……赤字が……って繰り返してたわ。俺はつい放っておけなくてな、見せてみろって言っちまったわけよ」
「機械に詳しいのかい?」
「いや、俺ももともとそういうものは知識がいくつかあったからな、見せてもらったわけよ。幸い、部分部分が外れただけだったみたいで、丁寧にはめ直したらOKだったのさ。どうやらあいつは、そういう細かい作業は苦手だったみたいだな」
そう言って、当時を思い出したのか懐かしそうに笑うフィーリクス。
目をつむれば思い出せるのだろう、きっとそのときの会話も鮮明に覚えてるだろう。
色あせない写真を見せられたように、そのことは頭の中で再生される。
「いいじゃない? 足りない部分は補い合う……それが夫婦ってものだろうし」
「だけど、あいつ客にサービスすると怒るんだよ」
良い案だと思ったのになぁと、愚痴るフィーリクス。
「そりゃ、かみさんにしてみりゃ、注文通りになってるのが理想だからじゃないのかい? まぁ、怒るだけで終わるなら愛されてるよねぇ」
やれやれと、ピーターは言う。
手にしたグラスは既に空で、二人とも簡単なつまみと追加をオーダーした。
フィーリクスは言う。
「まぁ、助けてから……そっから、なし崩しに住み込みはじめて、そしていつの間にか……この状態だ。笑えるだろ?」
「はっはっは!」
「あ、ほんとに笑いやがったな!」
わざとらしく面白そうに笑うピーターに、こいつめとフィーリクスは威嚇するふりをする。
しばらくしてつまみと酒が置かれた。
「そういうあんたはどうなんだよ?」
「私? 私がかみさんと初めて会ったのは南の島だったねえ……。そのあと色々あって、結婚してから世界のあちこちを旅してまわったもんだよ。私が、この寝子島を気に入って何度も訪れるたびに、一緒に行きたがったりするんだけれど、なかなかタイミングが悪かったりしてねえ……」
「つまり、置いてけぼりってことか、たまにはかまってやれよ」
冷やかすようにして言うフィーリクスにしれっとピーターは返す。
「帰ったら熱々だからねぇ、問題ないんだよねぇ」
「ほほう?」
「その証拠に、家にたくさんあるカメラの中から特にかみさんがデザインを気に入っているこの古いカメラを持ってきてね。自分の代わりにこのカメラを連れて行って欲しい、でも写真は撮らないでいい、ってフィルムを抜いてしまってねえ」
そう言って、自分の持っていたカメラをゆっくりとなでるピーター。
「その心は?」
興味深そうに続きを促すフィーリクス。
「なんでも、私の土産話を聞いて、自分の中で想像を膨らませておいて、どういう所なのかは実際に見るまで楽しみに取っておきたいんだ、って」
そう言って、その妻の姿を思い出すかのように目を閉じるピーター。
「なかなか、素敵なかみさんじゃねぇか」
「それでこないだ電話したときは……」
そう言って、とりとめの無い話題が続いていく。
そのとき、不意に曲が替わる。
その曲は、確かあの頃ラジオで流れていたどこかで聞いた曲だった。
うろ覚えだが、ピーターはそう思った。
(あれは、どこで聞いた曲だったかな)
「どうした?」
何かを思い出すように目を閉じたピーターにフィーリクスが声をかける。
「――ちょっと、曲がね」
「――あぁ、懐かしいな。いつの曲だったか」
確か、15年よりも前か? 後か?
覚えてないが、その曲があったことを覚えている。
初めてのデートの場所で流れていたのだろうか? 街角できいたのだろうか? 旅行先のホテルだろうか? あれ、これと二人とも色々と思い出していくが、曲はどこで聞いたかさっぱり覚えていない。
「「あとで、かみさんに聞いてみるか(なぁ)」」
二人が同時にそう言って、お互いを見合わせた。
しばらく、沈黙した後で、ふいにフィーリクスが吹き出す。
やがで、ピーターも吹き出し、大笑いをするのであった。
こうして、夜は更けていった。
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担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月16日
参加申し込みの期限
2015年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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