シナリオ「職業体験学習でお仕事しよう！」

職業体験学習でお仕事しよう！

　蕎麦屋にうどん屋、ラーメン屋。
　古書店、眼鏡屋、雑貨屋さん。
　カラオケ屋さんに探偵事務所に牧場に。
　この島は、さまざまなお仕事に溢れている。

「三宅はどの仕事を体験してみるか、もう決めたか？」
　塩坂秋生は、配られた冊子を捲るクラスメイトの三宅ゆりの肩を叩いた。

　とある９月の土曜日だった。
　寝子島駅前には、ちょっと緊張した顔つきの小中学生が集まっていた。
　今日は島内のさまざまなお店の協力を得て、小中学生を対象にした職業体験学習が行われるのである。

　これは町をあげての寝子島恒例イベントだ。
　小学校では保護者会で推薦行事として説明されている。
　中学校では社会科の授業の一環とされている。
　そのため、参加者も少なくなく、なかなかの賑わいだ。

　ゆりが手にしている薄緑色の冊子には、職業体験できる企業やお店の簡単な紹介が一覧で載っている。
　そこから自分でやってみたいお仕事を選んで、お店や職場にお邪魔させてもらうのだ。
　臙脂色した体験学習ワッペンが参加者の証。これさえあれば仕事中でも快く受け入れてもらうことができる。

　ゆりは秋生の屈託ない笑顔を斜めに見上げた。
「まだ決めてないわ。あんたは？」
「折角の機会だからいろいろやってみたい気もするよな」
「うん。その気持ち、わかる。迷うよね。あーっ、でも！」
　ゆりは勢いよく冊子をパラパラめくって、
「あたし、適当に突撃することにするわ。ここだ！」
　バシッと冊子を止めてそこに決めると、早速歩いていった。
　ゆりの勇敢な後ろ姿を見送って、秋生は冊子に目を落とす。どこかわくわくした面持ちで。

「さあて、俺はどうすっかなー」

運営部より

本シナリオのリアクション公開は、都合により予定日を超えることがありますので、
ご了承の上ご参加くださいますようお願いいたします。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

カターレ

マスターコメント

こんにちは。
今回は小中学生対象の職業体験イベント……という名の大人と子供の交流シナリオです。
職業体験してみたい小中学生のみなさんはもちろん、
受け入れ先となる小中学生を迎え入れるお店やコミュニティの大人のみなさんや、
そこでバイトしている『せんぱい』にあたる高校・大学生のみなさんにもご参加いただけたら嬉しいです。

＜小中学生のみなさんへ＞
　職業体験学習イベント参加者ということになります。
　小学生は学校の推薦行事、中学生は社会科の授業でもあります。

●職業体験学習イベント
　日時：９月の土曜日　午前１０時～午後４時
　参加対象年齢：小学校１年生～中学校３年生
　内容：お仕事体験させてくれるお店にお邪魔します。
　臙脂色の『職業体験中』というワッペンをつけていると、
　受け入れ先のお店や職場でお仕事させてもらえます。
　時間が限られているので、体験したいお仕事は１～２個に絞ってください。

＜大人～大学生・高校生バイトのみなさんへ＞
　お店や職場を受け入れ先として、小中学生の職業体験をサポートします。

●体験学習受け入れ先
　内容：小中学生に、簡単なお仕事を体験してもらいます。
　お仕事の内容を紹介してみせたり、こうやってやるんだよ、と教えてあげたりします。
　この日は、子どもたちが付けているのと同じ臙脂色の『職業体験できます』ポスターを
　お店の入り口に貼って参加者が来るのを待ちます。

　受け入れ先となってくださるお店やコミュニティを募集します。
　シナリオ参加が決定しましたら、コメントページに受け入れ先として名乗りを上げていただけると、
　小中学生のみなさんがアクションを掛けやすくなると思われますので、ぜひお願いします。

＜体験学習受け入れ先＞
　みなさんのお店やコミュニティの他に、こちらのお店を体験学習先に選ぶこともできます。

　大衆食堂『うみねこ』……魚戸ケンゾウ、ハルコ夫妻が切り盛りする寝子島漁港そばの食堂。
　　　　　　　　　　　　　海鮮かき揚げが評判。土曜日は寝子高１年鳴鏡院総悟君もバイトしている。
　　　　　　　　　　　　　詳しくはこちらのシナリオをご参照ください。

＜参加ＮＰＣ＞
　三宅ゆり……寝子島中学３年生。折角なのでいろいろな職業を体験してみたいと思っているようです。
　　　　　　　（※どこかの受け入れ先に体験しに行く場合があります）
　
　
　ご参加お待ちしております。

サンプルアクション（1）

サンプルアクション（2）