一輪の花を胸に抱くとする。
花は何を語るだろうか。花言葉というくらいだから、花は思いの外多弁なものだ。花弁の美麗や特異性、目にも鮮やかな色。香りの芳醇、あるいは刺激。蔓を鎧う棘。花蜜に毒。あらゆる手練手管を用いて花は他者の興味を惹く。
そんな花を誰しも探しているのではなかろうか。一見して特に用途のない、それが様式美であるからと取り付けられたTシャツの胸ポケットへ滑り込ませるのだ。他にそこへ収めるものなどあるだろうか?
芳しく、密やかに、鼻腔をツンと突くような、誰にも気づかれない程ささやかに、花は香る。連なり、円を成し、重なり、垂れ下がり、天を衝くように、咲き乱れる。
そんな花を一輪、誰しもが胸に抱かんと探すのだ。
まさしく深層にて
八神 修は回顧する。地の底か海中か、天の果てへ至ったか、いずれにせよ今この時彼を顧みる者は無い。
辿り着いてみれば孤独なものだ。物事を究るべく赴くがままに邁進し、行き着いたのは空虚な袋小路。なんとつまらないことだろう。
どこで人生を掛け違えたのだろう。求めるならば花が良かった。きっとそうだ。そう思えてならない。今となって初めて胸の内に黒く熱く沈み込む己が渇望を自覚する。そうであったなら独り、こんなところまで来ることもなかった。どうしようもない孤寂の熱無き炎に焦がれることもなかったろう。
瞼を伏せる。そこへ垣間見える花弁の常夜灯がごとき淡い輝きへ手を伸ばす。もはや届かぬと知りながら、強く遠く。
こんにちは。網です。
よろしくお願いします。
ガイドは多分、七夜 あおいに出会わなかった世界線の八神さんとかそんな感じではないかと思います。
ガイドはあくまでサンプルのようなものですので、もしご参加いただける場合は、
自由にアクションをおかけください。
皆さんの心の中、深層心理を具体化した世界を描きます。
皆さんはお一人で、あるいは家族や友人恋人などとご一緒に、心の中の世界に入り込んでいます。
そこはあなた自身の心の世界かもしれませんし、誰かの心の世界かもしれません。
心の世界では、あらゆるものが誇張され、しばしば超現実的な物体や風景として表現されます。
記憶の中の人も、動物も、建物も、あなたの持ち物も、そのままの姿で登場するとは限りません。
それらには全て、心の世界の持ち主の深層心理が反映されています。
あなたの表面的な物の見方は、深層心理で感じている印象とは、まるで違っているかもしれません。
例えば、親しい友人が巨大な怪物として登場することもあれば、
苦手だと思っている人が、実に頼もしく自分を導いてくれる、なんてこともあるかもしれません。
アクションでは、
・あなたの心の世界の風景をざっくりと
・あなたが特に描写してほしい事柄、物体、人物など
・それらに抱いている、表層的な感情と深層的な感情
などをお書きください。
実際にどのような姿、正確、性質で表現されるのかはマスターが判断しますが、
詳しくご指定いただくのもOKです。
描きたい内容は、コメディでも、ホラーでも、ラブロマンスでも、何でも構いません。
自由にご指定ください。
特定のマスターさんが扱うキャラクターを除き、NPCも登場可能です。
また、Xイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
ガイドのように、Xキャラが影響を受け、影響の無いPCさんを追い回す、といったアクションも可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
それでは、ご参加お待ちしています。