2月となり立春を迎えた寝子島では、今年も恒例のマラソン大会が開かれようとしていた。
毎年、変わったテーマで話題となる島の風物詩。今回のテーマは、
【お花がいっぱい】と決定した。
「まあ……とても綺麗ですね……」
御巫 時子が歩いているのは当日のマラソンコースとなる道で、両脇には2月に見頃を迎える花々が鉢に植えられ、ずらりと並んでいる。スイセン、パンジー、プリムラ、シクラメンと彩り豊かで人々の目を楽しませた。
「このように華やかな道を走るのは、爽快と思うのですが……大変そうですね」
それとなく下見に訪れて軽い溜め息を吐いた。
時子が想いを寄せる
五十嵐 尚輝はマラソン大会で、この道を走るという。彼の不健康な見た目を心配した同僚教師が出場を誘い、押しの強さもあって断り切れなかったらしい。
そのことで時子は迷っている。体力に自信はあまりない。沿道から応援する方が似合っているように思う。
一方で別の考えが頭に浮かぶ。彼の息遣いが隣から聞こえる位置で、花々に囲まれた香しい通りを走るのは、きっと気持ちが良いのではないかと。
「迷いますね……」
走る彼を眺めて応援するのも、併走するのも、どちらも素敵で想像するだけで心が弾む。抱えた不安を上回り、時子は静かに微笑んだ。
花でいっぱいのマラソンロードを走るのは、とても心地よいことだろう。
無料で誰もが参加できる。あなたも気軽にエントリーして、一足早い春を感じてみてはいかがだろうか。
久しぶりのシナリオは公式のマラソン大会になりました。
陸上部に所属していたこともあって張り切って務めさせていただきます。
御巫 時子さん、ガイドへご登場いただきありがとうございます。
ご参加の際はガイドに縛られず、自由にアクションを綴ってください。
概要
毎年恒例のマラソン大会、今年のテーマはお花がいっぱい。
花の咲き乱れるフラワーロードを走ります。
ひと、もれいび、ほしびとにあやかし、誰でも無料で参加可能です。
自分で申し込むのはもちろん、街でサンマさんやマンボウくん、リッカルド町長などに出会い、
ちょっと強引に誘われて参加させられてしまう……なんてこともあるかもしれません。
美しい花たちに彩られる寝子島を疾走するのはきっと、気持ちがいいですよ。
どなたでもお気軽にどうぞ!
<お花と走ろう!>
今回の大会では、スタート時に花を一輪受け取ることができます。
花を持ったままコースを走り、見事ゴールした後、おうちに飾ったり誰かに花を渡したりすると、
花言葉に込めた願いが叶うかも……?
ぜひチャレンジしてみてください。
<2月の花の一例>
下記にない花、花言葉でも構いません。
・パンジー(花言葉:黄色は『つつましい幸せ』、青は『誠実な愛』、紫は『誠実』など)
・スイセン(花言葉:白は『尊敬』、オレンジは『希望』、黄色は『愛にこたえて』など)
・プリムラ(花言葉:赤は『美の象徴』、紫は『信頼』など)
・シクラメン(花言葉:白は『清純』、ピンクは『あこがれ』、赤は『絆』など)
・クリスマスローズ(花言葉:『追憶』、『なぐさめ』、『私を忘れないで』など)
マラソン大会の前日までの準備風景、当日のスタートからゴールまで、
その後にお花を誰かに渡すシーンなど、アクションは自由にお書きください。
コースについて
コースは、通常どおりのマラソンコースを走る『ふつうコース』と、
神魂の影響でたいへんなことになった『とんでもコース』があります。
なにげない日常、刺激的な非日常、どちらでもお楽しみいただけます。
(どちらかをお選びください)
◆A:ふつうコース
スタートは寝子島高校のグラウンド。
旧市街方面へ走り、参道商店街を抜けて寝子島駅へ。
寝子島街道を進んでシーサイドタウン、星ヶ丘地区へと進み、星ヶ丘寮でターン。
その後、再び寝子島高校へと戻ります。
各ポイントには水分補給所が設けられていますので、足を止めず上手く受け取りましょう。
神魂の影響には関わらず、普通にマラソン大会を満喫したい方はこちらへどうぞ。
◆B:とんでもコース
花の美しさに嫉妬するキノコ怪人や植物怪獣、巨大ホウセンカが跋扈する異世界となっています。
お花を持って走っていると、怪人や怪獣がそれを狙って襲いかかってきます。
避けたりかいくぐったり、やっつけたりしてお花を死守しましょう。
現実からは切り離された空間なので、何かが壊れたり壊してしまったりしても大丈夫。
思いっきりどうぞ。
なおとんでもコースでは、他者の妨害も大アリがルールです。
あくまで正々堂々走るもよし、邪魔に徹するもよし(特定の人物の場合はGA推奨)!
ろっこんも自由に使用できます。
<キノコ怪人>
でっかいキノコに手足が生えています。
動きは遅いけど数が多く、大勢で襲いかかってきます。
頭から胞子を散布して、近づく者をキノコ人間にしてしまいます。
キノコ人間になると、頭からキノコが生えて、キノコ怪人の仲間になってしまいます。
他人の持っている花が憎らしく思えたり、破壊衝動に走ったりします。
どうにか正気を保ちつつコースを完走するか、マラソン大会が終了すればもとに戻ります。
<植物怪獣>
全長数十メートルの巨大怪獣がコース上に居座り、
近づく者を蔓草の触手で攻撃します。
口からとてつもない水圧のジェット水流を吐き出すこともあるようです。
コースのどこを走っていても攻撃される可能性があり、油断できません。
足元は蔓草の足になっていて、隙間があり通り抜けることもできるかも。
ただし唐突な足踏みには注意。
<巨大ホウセンカ>
数メートルの大きさで道端に根を下ろし、走る振動で実が弾けて種を飛ばしてきます。
個々の種の大きさは拳大で、かなりの速さで飛び散ります。
直撃を避けて走るのは極めて困難を伴います。振動を起こさない工夫が必要になるでしょう。
ろっこんで対処、または驚異的な速さで歩くのか。それなりの工夫が問われます。
コースを外れて走ると強制的に戻される力が働きます。突風や苦手な虫の大群に襲われたり。
とにかくがんばって踏破してください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
寝子高の先生は、選手として参加していたり、スタッフや救護班として働いていることもあります。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
ご参加をお待ちしています!