「おう、ここが寝子島かい兄者!」
「おう、そうだとも弟よ!」
その日、寝子島に二人の鬼が上陸した。
赤い鬼は兄の
赤太郎。
青い鬼は弟の
青次郎。
頭には二本の角を生やし、トラジマのパンツを履いた、いかにも鬼! といった出で立ちの鬼たちだった。
「いいところじゃないか、兄者!」
「そうだろうとも、弟よ!」
兄弟は美しい寝子島の風景を見回して、愉快そうにからからと笑う。
近頃は霊界から訪れるあやかしも少なくないし、鬼の一人や二人は珍しくもない。
しかし、この二人が寝子島へとやってくるのには、少々問題があった。
鬼の兄弟は、
とてつもなく巨大だったのだ。
「世界は切り分けたぜ」
テオの猫パンチによって、現実の寝子島はひとまず危険から遠ざけられたが、のんびりしてもいられない。
赤い鬼と青い鬼……山のような巨体の鬼たちが、金棒を振るって寝子島を破壊し始めたのだ。まるで怪獣映画だ。
テオいわく、あまり大規模に破壊されてしまうと、現実の寝子島にも影響が出てしまうという。
「がっはっは! そうら、人間どもよ! 言うてみい!」
「鬼は外、福は内、とな! わっはっは!」
「なんで今頃、鬼なんッスか?」
今は11月。節分でもあるまいに……と
古尾 桐子は首を傾げるが、そもそも寝子島の時空は少しばかり歪んでいる。
今時期に鬼がやってきても、少しも不思議ではないのである。
テオが苛立ちまじりに尻尾をぺしぺしとしながら言う。
「ヤツらは
豆まきの相手がしたいらしい。思いっきり付き合ってやれば、霊界に帰るだろう。寝子島が壊される前に頼むぜ」
「って言ったって、どうすりゃいいんッスか? 豆なんてぶつけても、どうにもならないんじゃ」
「ああ。だからヤツらには、
魔滅(まめ)をぶつけてやれ!」
うず高く積まれているのはどう見ても普通の豆にしか見えないが、特別な豆であるらしい。
「魔滅まきするッス!」
寝子島の存亡をかけた鬼退治の、はじまり、はじまり。
陣杏里です、よろしくお願いします。
古尾 桐子さん、ガイドへ登場していただきありがとうございます。
参加していただける際は、ガイドのイメージによらず、自由にアクションをお書きください。
概要
テオが切り分けた別世界の寝子島を舞台に、
巨大な鬼たちとの魔滅(まめ)まきへ挑んでいただきます。
別世界とはいえ、あまりにも鬼による破壊が進んでしまうと、
現実の寝子島にも影響が出てしまいます。
そうなる前に、魔滅を浴びせて鬼たちを撃退しましょう。
魔滅まき決戦です!
もれいびのろっこん、ほしびとの星の力、あやかしの特殊能力は、自由に使用可能です。
加えて、皆さんには武器として、以下の魔滅が用意されています。
どれも強力な逸品で、同時に扱えるのは2つまでです。
☆魔滅
いわゆる豆。投げつければ燃える弾丸となって飛翔し、鬼を攻撃できます。
投げ方によって飛ぶ軌道を変えることができます。七色の変化球を食らえー!
☆魔滅鉄砲
圧縮した魔滅の砲弾を発射する大砲です。
ロケットランチャーのように構え、よ~く狙ってファイヤー!
☆枝魔滅
魔滅の房がたくさんついている神聖な木の枝です。
剣のように振るって攻撃します。剣風を巻き起こしてズバーッ!
☆魔滅大福
美味しそうな大福です。食べると身体能力がぐおおっとアップ!
風のように走り、ビルを飛び越え、巨大な鬼の攻撃も受け止めることができます。
☆魔滅柴
子犬の姿をした神さまで、頼れる相棒です。
あなたを守り、あなたの指示に従って鬼を攻撃してくれます。ワンワン!
鬼の兄弟は、それぞれに特徴があるようです。
◆赤太郎
赤鬼の赤太郎は、力自慢。動きは鈍いけど、金棒の一撃は山を割るほど。
弱点は額。
◆青次郎
青鬼の青次郎は、巨体のわりに俊敏で素早い身のこなしが厄介。
弱点は背中。
みんなで協力してもいいですし、ひとりでストイックに頑張るのもいいでしょう。
相手は強力で巨大な鬼たちです。魔滅まき決戦、心して挑んでください!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
ご参加をお待ちしています!