シナリオ「体感ホラー 『ねい子さんの呪いの館』」

体感ホラー『ねい子さんの呪いの館』

　９月となり夏の盛りは過ぎたとはいえ、寝子島にはまだまだ暑気が居すわっている。
　一服の清涼を求め、かき氷屋さんには行列ができ、コンビニアイスの売り上げも爆増中な今日この頃。
　暑さにビジネスチャンスを見い出したとある企業が、こんなイベントを打ち出した。

「体感型お化け屋敷？」
「『ねい子さんの呪いの館』……？」

　シーサイドタウンを二人で歩いていた大塚絽紗と高峰一馬は、道端で手渡されたチラシに踊るそんな文言を、思わず興味深く見つめた。

「最近よく聞きますね、こういうの。謎解き脱出ゲームとか、リアルお化け屋敷とか」
「へえ、流行りなんだな」

　昨今、リアルに再現されたシチュエーションに客が自ら飛び込んで楽しめる、体感型ゲームが好評を博している。
　このイベントもその一種であるらしく、チラシには『ねい子』なる人物の残した呪いが満ちる『館』にまつわる謎を解き、恐怖から脱出せよ！　とある。そういう設定の、リアル型お化け屋敷とのことだ。

　自衛隊に入隊した一馬と都内の大学へ通う絽紗の、今日は久しぶりの寝子島デート。
　ただ二人でそぞろ歩くのも楽しいが、せっかくだし何か特別なことをしてみるのも良いかもしれない。
　例えばこの、体感お化け屋敷で残暑をしのぐ納涼を味わったり、怖いのにかこつけておたがいをむぎゅっと抱き締めたり、つまりそういうことである。

「行ってみるか？」
「そうですね。ふふ、一馬君と一緒なら、怖くないかも？」
「ああ、大塚は俺が守ってやるさ」

　なんて、イチャイチャするのもいい。
　もちろん、チラシに描かれた『ねい子さん』とやらは実におどろおどろしく、純粋に恐怖を堪能することもできるだろう。

　体感型お化け屋敷イベント、これを機にあなたも、体感してみてはいかが？

運営部より

★おまけルール：１人で２人

　このシナリオは、１人のプレイヤーさまが複数のキャラクター（２人まで）で参加を申し込むことができます。
　ご自分のＰＣさん同士のＧＡなどもできますので、いつもとは違った楽しみ方もあわせてご利用ください。

　※同一プレイヤーによるグループ参加はできません。お１人ずつご参加ください。
　※最初の申し込み期限が過ぎたあと、参加者数が定員に満たない場合は、３人以上の参加も歓迎です。
　※通常のシナリオでは、最初の申し込み期限（抽選発生日時）までは１人まででお願いしております。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

カターレ

マスターコメント

　カターレです。よろしくお願いします！

　大塚絽紗さんと高峰一馬さん、ガイドに登場していただきましてありがとうございました。
　参加する場合はガイドのイメージにかかわらず、自由にアクションをどうぞ。

　概要

　体感型お化け屋敷で遊ぼう！　というシナリオです。
　シーサイドタウンの雑居ビル内のイベントフロアにて、
　『ねい子さんの呪いの館』というイベントが開催中です。
　フロアに再現されたリアルな恐怖の造形に、お客である皆さん自身が飛びこんで体感します。

　イベントには、２人以上の少人数での参加が推奨されています。
　カップルは参加料金の割引もありますので、オススメ。

　フロアにはいくつかの部屋があり、それぞれにテーマや謎、仕掛けなどが設定されています。
　ヒントをもとに条件を満たせば、次の部屋への扉が開きます。
　合計３つの部屋を突破すればクリア。

　
　＜部屋の例＞

　◆呪いの鏡の部屋
　　和の趣きある迷路に、いくつもの姿見が掲げられています。
　　ほとんどはただの鏡ですが、どれか一つには、館の主である『ねい子さん』の姿が映りこむのだとか？
　　周囲からは物音がしたり、ささやき声が聞こえます。

　　部屋内のどこかにある、ねい子さんが映りこむ鏡を探します。突然現れるのでドッキリに注意。
　　鏡の中のねい子さんがキーワードを教えてくれますので、それを出口に置いてある紙と鉛筆で書くと、
　　扉が開きます。
　　ねい子さんが語るキーワードは、参加者ごとに異なるようです。

　◆呪いの人形の部屋
　　四畳半ほどの小部屋。
　　四方の壁際には無数の日本人形が飾られており、時おり動いたり声を発したりします。
　　壁は特殊スクリーンになっており、人形から実体化した悪霊が姿を現し、脅かしてきます。

　　中央の卓に、ひらがな一文字が記された、いくつもののパネルがあります。
　　卓の真ん中にはへこみがあり、パネルを正しい順番ではめこむことができれば、
　　次の部屋への扉が開きます。
　　順番のヒントは、周囲の人形たちの服の柄に隠されているようです。

　◆ねい子さんの部屋
　　真っ赤に染められた長い廊下。
　　廊下は複数の区画に仕切られており、扉を開くと次の区画へ進めます。
　　それぞれの扉には、おびただしい数のお札が張り付けられています。
　　廊下の左右には割れた窓が連なり、亡者たちが手を伸ばして訪れる者を捕らえようとします。

　　廊下の入り口付近に置かれている、無数の鍵がつけられたキーホルダーを手にとるとスタート。
　　お札の張られた扉を開くには、正しい鍵を選び出さなければなりません。
　　背後からは悪霊『ねい子さん』の幻影が迫り、恐ろしい声をかけてきます。
　　区画を進むごとに声は大きくなり、数々の怪現象が頻発するようになります。

　　最後の扉を開くと、そこはねい子さんの部屋。
　　彼女がなぜ悪霊となってしまったのか、その秘密が隠されている……かもしれません。
　　（皆さんも予想してみてください）

　上記の他にも、いくつかの部屋があるようです。
　「こんな仕掛けをこんなふうにクリアしたい！」
　「こんな恐怖演出で泣いちゃうところが見たい！」
　といったご希望があれば、自由にご指定ください。

　あやかしやほしびとの方は、脅かす側としても参加できるかも？
　特技を活かしておばけ役として盛り上げれば、喜ばれそうです。

　なお、仕掛けや謎解きはあくまでもお化け屋敷の雰囲気を味わうためのものなので、
　ご参加の際は、難しく考えなくとも大丈夫です。
　どなたでもお気軽にご参加くださいませ！

　ＮＰＣについて

　登録済みのＮＰＣなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
　カップル割のご利用も大歓迎。

　Ｘイラストのキャラクターを描写する場合、
　ＰＣとＸキャラの２人あわせて「１人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。

　※Ｘキャラだけで１人分の描写とすることも可能です。
　　その場合は、ＰＣさん自身は描写がなく、Ｘキャラだけが描写されます。
　　Ｘキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。

　※Ｘキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
　　Ｘキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのＵＲＬだけ書いていただければ大丈夫です。

　以上になります。
　皆さまのご参加をお待ちしております。