目に新しい光景や新鮮な体験を求めているのなら、お門違いも良いところだ。すぐにも回れ右して帰るのが良い。
帰り道が分からない? なるほどここを訪れる者は往々にして何かに迷っているものだ。
ならばその目で見据え進むしかない。なに、心配することはない。退屈などしないさ。
努々、忘れぬことだ。古きにこそ、秘されしものにこそ枢要は宿ることを。
瞳に映るもの全て、己が心層に楚々と根差す根源たることを。
例えそれが如何におぞましき異類異形であろうとも。
回る回る。メリーゴーラウンドは回る。
花風 冴来を乗せて回る。
一巡りすれば無為な回転にも意味が生まれるだろうか、否。
「かわいそうな子……」
いくら回ろうといくら巡ろうと、誰に顧みられることもない。
捨てられたことを認められず、それでも回り続けてか細く思い出を繋ぐだけが、彼にただひとつ許された営みだ。
もっともここに遺棄されたのは物質でなく記憶に過ぎないが、冴来にとてメリーゴーラウンドの垂れ流す軋みは空言ではない。
古く、深く、心層へ秘されし枢要をたどる営みだけが、深淵よりの脱出へ光明を見い出さしめるのだから。
こんにちは。網です。どうぞよろしくお願いします。
いつも執筆が遅れてしまって申し訳ありません。
皆さんの心の中、深層心理を具体化した世界を描きます。
皆さんはお一人で、あるいは家族や友人恋人などとご一緒に、心の中の世界に囚われています。
そこはあなた自身の心の世界かもしれませんし、誰かの心の世界かもしれません。
心の世界では、あらゆるものが誇張され、しばしば超現実的な物体や風景として表現されます。
記憶の中の人も、動物も、建物も、あなたの持ち物も、そのままの姿で登場するとは限りません。
それらには全て、心の世界の持ち主の深層心理が反映されています。
あなたの表面的な物の見方は、深層心理で感じている印象とは、まるで違っているかもしれません。
例えば、親しい友人が巨大な怪物として登場することもあれば、
苦手だと思っている人が、実に頼もしく自分を導いてくれる、なんてこともあるかもしれません。
アクションでは、
・あなたの心の世界の風景をざっくりと
・あなたが特に描写してほしい事柄、物体、人物など
・それらに抱いている、表層的な感情と深層的な感情
などをお書きください。
実際にどのような姿、正確、性質で表現されるのかはマスターが判断しますが、
詳しくご指定いただくのもOKです。
描きたい内容は、コメディでも、ホラーでも、ラブロマンスでも、何でもOKです。
自由にご指定ください。
複数人で参加する場合は、GAを組んだ全員で、誰か一人の心の世界に入ります。
なお、NPCの心の世界は、今回のシナリオでは描けません。ご了承ください。
Xキャラクターの心の世界は、【パーソナル】のみ可とします。
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターについては、口調など必要なキャラクター設定を、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
それでは、ご参加をお待ちしています。