自作イラストを描くのに必要な画材を買いに行こうと、
愛猫 萌々子は文房具店へ。
しばらく歩いていると、目の前に裸足で制服姿の髪の長い少女に出会った。
中学進学前に捨てられたぬいぐるみやクレヨンを持ち、髪が極端に長い等、実際の中学時代の萌々子とは少し異なる存在の『ももこ』だ。
神魂の影響か、それとも萌々子にしか見えないただの妄想なのかわからない。
ももこはぬいぐるみを抱えたまま、封筒を差し出した。
「私のことを見ないでいるつもりならそれでもいいですが、これだけは見てください」
差し出された封筒を見ているうちに、ももこの姿は消えていた。
「手紙……でしょうか」
白い封筒を開けると、そこには花柄とリボンがの便箋が入っていた。
便箋には、可愛らしい子供の字でこう書かれていた。
『10ねんごのわたしへ。
しょうがくせいになったももこです。
えはもっともっとうまくなりましたか?
おとうさまとおかあさまとおにいさまと、みんなでいっしょになれましたか?
きょうおかあさまにおとなになったらまんがかになるってはなししました。
おかあさまもももこはえがじょうずだからなれるよっていってくれました。
がんばってください! これからしゅくだいします。 ももこ』
「……これは、10年前の手紙?」
私、こんなことを書いたっけと思いながら、6歳の自分が書いた手紙を見返す。
10年間で状況が変わってしまっているが、6歳の萌々子は16歳の萌々子の未来が明るいものだと信じていたようだ。
「6歳の自分に励まされるなんて、ちょっと複雑ですね」
今の自分は、10年前の自分が思い描いている未来になっているのか。
そんなことも思ったりもした。
帰宅後。
6歳の頃の自分と同じように、萌々子は26歳の自分に宛てて手紙を書き始めた。
「10年後の私は、どうなっているのか楽しみですね」
こんにちは、カターレです。
愛猫 萌々子さん、シナリオガイドご登場、ありがとうございます。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
10年前の自分が書いた手紙を受け取る。
10年後の自分に手紙を書く。
どちらか、あるいは両方を描くシナリオです。
ほしびとの方などもご参加可能です。どなたでもお気軽に。
神魂の影響で、通常ではありえない受け取り方もあるようです。
受け取り方は
・郵便受けに自分宛ての手紙が投函。
・パソコンメールの受信トレイに差出人が10年前の自分のメールが。
・スマホメールの差出人が10年前の自分。
・SNSのDMの差出人が10年前の自分。
・伝書鳩が自宅に自分宛の手紙を届けに来た。
・家族からこんなものがあった、と受け取る。
などなど。
10年前、10年後の手紙の文章は自由にご指定することができます。
文章だけでなく、絵手紙や暗号といったものも可能です。
<Xキャラクター>について
手紙を差し出す、あるいは渡すといった側としてXイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上になります。皆さんのご参加をお待ちしています。