『人間共め。ミノタウロスに続きガーゴイルをも撃破して見せたか……』
一切の光無き空間で昏き皇帝ディープスの声だけが響く。
その声には強い警戒心が現れていた。
ミノタウロス、
ガーゴイルという自らの眷属2体を撃破した人間を強敵だと認識したようだ。
『我が同胞との戦いを見る限り、人間共は自らのカプセルギアを良く把握しそれぞれに合った戦術を構築しているようだ』
その戦いぶりは人間の敵である昏き皇帝ディープスをしても見事と言わせるものも多かったようだ。
自らのカプセルギアだけでなく、敵であるディープスの眷属達の動きや戦術をも把握した立ち回りをする者さえいる程だった。
『だが、奴等のカプセルギアは人間の指示を受けて動く。つまり、そこをどうにかすればカプセルギア共は戦う事もままならぬというわけだ』
昏き皇帝ディープスとその眷属達は幾つかのルールに縛られている。
それ故に例えば、人間を直接攻撃するというような手段には出る事は出来ない。だが、そんな事をせずとも自らの力を用いればやりようはあるとディープスは考えていた。
『今回の作戦に相応しい存在を我が手によって創り出そう』
その言葉と同時に一切の光無き空間に昏い緑色をした光球が現れる。まるで蛍のように明滅したかと思えば高速で上に浮かび上がっていき、天井をすり抜けてどこかへと飛んでいった。
『人間共よ、貴様等を強き敵だと認めよう。次の手に対して貴様等がどう動くか、見させて貰おう』
「……
霧?」
「何かそうらしいぜ?」
源 竜世がクラスメイトに尋ねるもどうやらクラスメイトの彼も噂を知っているだけで、詳しくは知らないようだ。
竜世が今、聞いたばかりの噂とは『カプセルギアを所持して街中を歩いていると一人で動くカプセルギアと戦う事になり敗北するとカプセルギアを破壊される』というもの。
カプセルギアを破壊するカプセルギアというのは心当たりが竜世にもあった。恐らくは少し前に戦ったカプセルギアの同類だろうと。
だが、あの時とは少し違う点があるようであるのだ。
それが竜世が口にした霧だ。
何でも相手は人型のカプセルギアで、両手にダガー型の武器を持っているらしいのだが戦いが始まると濃い霧を辺りに生み出すらしいのだ。
それが一体どういう理屈によるものなのかは不明だが、問題はその霧によって視界が封じられる事にある。
「相手はどうやってかこちらを把握しているみたいで、一方的に攻撃されるらしいんだよな。竜世も気を付けろよ?」
「あぁ、解った」
真剣なまなざしでクラスメイトの忠告に頷く竜世。
ギアを破壊するギア。果たして何が目的でそんな事をするのか? まだ竜世にはまだ解らない。
だけど、たった1つだけ断言できる事はある。放ってはおけない、という事だ。
「今度もまた、オレが止めてやる!」
こんにちは、昂祈です。
まずは、源 竜世さん。ガイドに登場して頂きありがとうございました!
もし、参加して頂けるようでしたら、アクションについてはご自由に考えて頂いて大丈夫です!
※このシナリオは、小中学生以外の方でも、大学生でも社会人でも、ほしびとでも自由に参加可能です。
『カプセルギア』とは?
『携帯戦記カプセルギア』とは、頭や腕、足などを組み替えてカスタマイズできる、
全高10cm程度の小さなロボットのこと!
スマートフォンにインストールした専用アプリで、ラジコンのように自由に動かすことができます。
詳しくは、下記の『カプセルギアの遊び方』をご覧ください。
概要
という事で、アイランドウォーズ第3弾となります。
今回は前2つとはちょっと毛色が違う敵が相手となります!
なお、エピソード1、エピソード2に参加していない方でもまったく問題ありません。
今回からのご参加も大歓迎です。
その場合、
・前回も実はその場にいたよ
・前回の出来事は人から聞いて知ってるよ
・前回のことはなにもしらないけどがんばるよ
など、シナリオへの関わり方、きっかけは何でも構いませんので、ご自由にご参加ください。
敵について
名前はジャック・ザ・リッパー。
マスクを顔につけマントを纏った人型のカプセルギア。
過去2体同様に何体も同個体が存在しており、寝子島各地へ同時に出現します。
なお、操っているギアマスターの姿は見当たりません。
ネットや噂話を介してジャック・ザ・リッパーが持つ性能が判明しており、以下の通りとなります。
高速機動を得意としており、ただ速いだけでなく複雑な動きやフェイト等も交えて動く。
武器はダガーのみであり攻撃力はけして高くないものの、圧倒的な手数を誇る。
つまりは高速機動型手数の近接戦闘タイプという事になる。
だが、周辺全てを覆う程の霧を発生させる能力を持っており、戦闘開始と共にその能力を発動し辺りを濃霧に変える。
ジャック・ザ・リッパーは視認とは別の手段で霧の中でも正確に相手を認識する事が出来る為、圧倒的な優位性を得て攻撃を仕掛けてくる。
撃破するにはまず一方的に攻撃されるという状況を覆す必要がある。
一つ一つの攻撃力は高くはないと油断していればパーツを破壊され、直ぐに不利な状態となり敗北は免れないだろう。
ジャック・ザ・リッパーのように霧の中でも問題ない索敵手段を用意したり、相手の攻撃を敢えて受けてのカウンターや相手の位置が解らなくても問題がないような戦術を取る必要がある。
過去2体同様に全てのジャック・ザ・リッパーは意識が統一されています。
またキャラクターの皆様は知らない事ですが、今回のジャック・ザ・リッパーは今までの2体とは違い、ディープスがより強い力を用いて創り出した存在です。
その為、今までとは違う霧を生み出すという特殊な力を有しているのですが、それだけに撃破する事が出来た場合、今までと違い何かしらの情報を得られる可能性があります。
カプセルギアの遊び方
1.カプセルギアの作り方
2.購入や操作の方法
3.アクション提出の手順
参考:くわしい情報の紹介