『起動せよ、我が同胞よ』
一切の光無き空間で空気が震えるような声が響く。
すると、無造作に積まれていたカプセルギアの残骸達が独りでに宙に浮いたかと思えば昏い緑の炎のようなものを纏いそれが消え去った後はパーツに変遷し、同じように出現したパーツが更に組み合わさっていき一つのカプセルギアとなる。
そうしてその場に幾つものカプセルギアが誕生した。それらのカプセルギアは時折パーツの節々から昏い緑の炎が噴き出ていた。
『目覚めたか、同胞よ』
『はっ。我らが創造主よ』
空気が震えるような声の呼びかけに応え、一斉に跪くカプセルギア達。不思議なのは全く同時に言葉を発しているところだ。
『既に理解していようが今ここにいるのは全てがお前だ。人間共が操るカプセルギアは多数に渡る。それに対抗する為に同胞達には複数の身体を与えている。これらを持って人間共にギアバトルを挑み奴等のカプセルギアを破壊せよ!』
『はっ』
『面倒な事よ。一々ギアバトル等というものを挑まねばならぬとはな。だが、この世界のルールに縛られる以上は仕方ない事ではある』
『問題ありません、創造主よ。要はギアバトルとやらで奴等に勝利さえすれば良いのでしょう』
『その通りだ。では、往けい! ミノタウロスよ!』
『はっ! 我らが昏き皇帝ディープスの名の下に!』
「なぁ、知ってるか? 最近変なカプセルギアが出没するって噂、知ってるか?」
「変なカプセルギア?」
本日の授業が全て終了し帰り支度をしていた
環 的子の耳にクラスメイトのそんな噂話が聞こえてくる。
「何でも緑の炎みたいなのが出てるカプセルギアで、そいつに負けるとカプセルギアが破壊されるらしいぜ」
「え? それってまたあのユグドラシルとかいう連中の仕業か?」
「いや、それが何かカプセルギアだけでバトルを挑んでくるとかって話もあるんだよな」
それを聞いた的子は自らの眉間に皺を寄せて考え込む。
「カプセルギアを破壊するカプセルギア? ちょっと気になるなぁ」
こうしてクラスメイトが噂話をしているという事は、恐らくは他にも目撃情報があったりするのだろうと的子は思った。
カプセルギアを愛する1人として放置しておける事ではない。家に帰ったらネットで詳しい情報を調べてみようと考えるのであった。
だが、この時点での的子は知らなかった。
カプセルギアを破壊するカプセルギア。昏き皇帝ディープス率いる深淵の帝国との戦いの幕開けである事を。
こんにちは、昂祈です。
まずは、環 的子さん。ガイドに登場して頂きありがとうございました!
もし、参加して頂けるようでしたら、アクションについてはご自由に考えて頂いて大丈夫です!
『カプセルギア』とは?
『携帯戦記カプセルギア』とは、頭や腕、足などを組み替えてカスタマイズできる、
全高10cm程度の小さなロボットのこと!
スマートフォンにインストールした専用アプリで、ラジコンのように自由に動かすことができます。
詳しくは『携帯戦記カプセルギア 第一話「運命の出会い!!」』の説明をご覧ください。
概要
はい、という事でガイドを見て解るように今回はカプセルギアのシナリオとなっています。
内容としてはカプセルギアでのガチンコ対決。
相手は全てのカプセルギアの破壊こそが目的の謎のカプセルギア達。
今回はその尖兵たるカプセルギアが現れます。
○敵について
名前はミノタウロス。
その名が現す通り牛頭をした巨人の形をしたカプセルギア。
大きさは大体普通のカプセルギアの1.5倍くらいとなっています。
何体ものミノタウロスがおり、寝子島各地へ同時に出現します。
なお、操っているギアマスターの姿は見当たりません。
ネットや噂話を介してミノタウロスが持つ性能が判明しており、以下の通りとなります。
手には武骨な大槌を携えており、それを軽々と振り回すパワーを持っており一撃はかなり重い。
また直線のみだがかなりの速度のダッシュを行う事が可能で、油断しているとダッシュで詰められてからの大槌の一撃を貰うかも。
特殊攻撃として高くジャンプしてから地面を大槌で叩くストンプがある。
時折パーツの所々から噴き出ている昏い緑の炎の勢いが強くなったらストンプの兆候。
ストンプが行われた時にそのまま地面に立っていると数秒動けなくなるので、何かしらの対策が必要でしょう。
今回ギアマスターの皆さんの前に現れるのは全てこのミノタウロスの同個体であり、意識も全て統一されています。
頑張って撃破してください。
カプセルギアの遊び方
1.カプセルギアの作り方
2.購入や操作の方法
3.アクション提出の手順
参考:くわしい情報の紹介