「『みんなの寝子島小説集』……ですか?」
その話を耳に、
綾辻 綾花はぱちぱちと瞳を瞬かせた。
場所は図書室、話し手は
早川 珪先生である。
「そう、『みんなの寝子島小説集』。面白い試みだよね」
言って、早川先生は読んでいた本の頁に栞を挟んだ。
どうやら、話に幾らか熱が入ってきたらしい。
「町のイベントでね、コンクール形式じゃなくて、応募された全ての小説を一冊の本にするんだ」
応募条件は特になく、内容に関わる部分での制約も少ない。
「テーマは『寝子島を舞台にした物語』。青春ものでも、ファンタジー風味でもいい」
「小説はよく読みますが……書く、となると難しいですよね」
「うん、そうだね。でも、自分の気持ちを小説に託すと思えばいいんじゃないかな」
「気持ちを、託す……」
「大切なのは文章が上手いかどうかじゃない。それに、何かわからないことがあれば相談して貰えたらって」
勿論、書き上げた作品を読ませてくれるのでも嬉しい、と早川先生は柔らかく笑う。
「なるべく沢山の人が参加してくれたらいいなと思ってるんだ。綾辻さんもどうかな?」
早川先生が差し出したイベントのチラシを手に、口元にもう一方の手を宛がう綾花。
(うーん、どうしようかな? ……あれ?)
その時、不思議な事が起こった。
書きたい! 書けるような気がする! という気持ちが、綾花の胸に湧き上がってきたのだ。
今日も今日とて、神魂は何をしでかすかわからない。さて。
――あなただけの小説、形にしてみませんか?
お世話になっております、巴めろと申します。
このページを開いてくださってありがとうございます!
綾辻 綾花さん、ガイドへの登場誠にありがとうございました!
もしこのシナリオにご参加いただける場合ですが、
ガイドは一例ですのでご自由にアクションをかけてくださいませ。
以下、シナリオの詳細でございます。
このシナリオの概要
町が中心となって作る『みんなの寝子島小説集』に載せる小説が広く募集されています。
コンクール形式でなく、応募された全ての小説が小説集に纏められるとか。
なお、神魂の悪戯で、「書きたい! 書ける気がする!」という気持ちが、
チラシやポスターなどを見るとむくむくと湧いてきてしまうようです。
なので、普段は好き好んで文章を書くようなキャラじゃないな……というPC様もお気軽にどうぞ!
PC様の書く文章を形にしよう! というのがシナリオのコンセプトの一つですので、
・うちのPCはきっと下手くそな小説を書くんだろうなあ。
・うちのPCはファンタジーが好きだからそういう話を書きそう!
・こっそり小説を書いてるPCだから、そこそこ上手な感じで!
などなどの設定や妄想を、これを機に形にさせていただけましたら幸いです。
応募条件は特になく、小学生から社会人まで幅広い層からの小説が求められています。
応募の形式(深く考えなくて大丈夫です)もかなり緩めなので、
寝子島外に暮らす方やほしびとさんからの応募も大歓迎でございます。
また、テーマは『寝子島を舞台にした物語』と決まっておりますが、
それ以外の内容に関わる部分での制約は少なく、
R指定が入るもの以外なら、青春ものからファンタジーまで何でもありです。
このシナリオでは、PC様が書く小説の一部(Aパート)と、
小説を書くに当たってのPC様の様子(Bパート)を描写いたします。
AパートとBパートのリアクションにおける割合は皆様のアクション次第となります。
Aパートについて
PC様がどんな風な小説を書くか、アクションにてご指定願えますと幸いです。
ご指定を可能な限り汲んで、PC様の小説(一部分となります)をリアクション上に描写させていただきます。
どんな内容の小説を書くか、文体はどんな感じか……等々、
うちのPCはこんな小説を書きそう! を詰め込んでいただければと存じます。
但し、「この作品のような文体で!」「この作家さんのイメージで!」等のご指定は採用いたしかねますので、
皆様の言葉で、PC様の文章を表現していただけますようお願いいたします。
ただ、難しく考えていただく必要は全くなく、
なんとなーくこんな内容でなんとなーく下手くそな文章! のような、
大体のイメージだけ指定して詳細をGMにお任せいただくのも勿論OKですし、
逆に、サンプルのようにそこそこしっかりめの指定にも応えられるよう力を尽くします!
なお、ご指定ない点はGMにお任せとなります。ご了承くださいませ。
小説には、NPCや、GAを組んでいるPC様をモデルにしたキャラを登場させることも可能です。
但し、実名を出すのはNGということでお願いいたします。
また、特定のマスターさんが主に担当しているNPCを登場させるのはお控えいただけますと幸いです。
地名などに関しましては、公共性の高いもの(例:寝子島、星ヶ丘駅、九夜山)はそのまま描写可能です。
判断に迷う場合はそのまま地名などをアクションにご記入いただけましたら、
描写は難しいと判断したものはこちらでぼかしますので気負い過ぎずにどうぞ。
なお、公式コミュニティ以外のコミュニティは、
実名を出せる・出せないにかかわらず、管理されているPC様のみが舞台とすることが可能です。
Bパートについて
上手く書けずに頭を悩ませる、自作の小説の出来に悦に入る……などなど、
小説を書くに当たってのPC様の様子も、このシナリオで描写が可能な範囲となります。
この部分も基本は個別描写ですが、
GAを組めば、友達の家で一緒にわいわい小説を書く、知人と小説を見せ合うことに……など、
2人以上で時間を過ごすことも可能となっております。
また、GAを組んだPC様と絡める他に、
ガイド本文に登場の早川 珪先生を始め、このシナリオでは登録NPCと時間を過ごすことも可能です。
但し、不自然な形での登場は採用いたしかねますのでご注意ください。
また、特定のマスターさんが主に担当しているNPCの描写はごく軽めのものとなりますので、
Aパート同様、今回は登場の希望をお控え願えますよう、よろしくお願いいたします。
それでは、皆様の小説と小説に纏わる時間、お待ちしております。
ご縁がありましたら、よろしくお願いいたします!