花粉症。
それは現代人を脅かす不治の病!
くしゃみ鼻水めのかゆみ、ムズムズさんが止まらない。
しかしそんな彼らを助けるのが現代の技術力で作られた……。
「花粉症グッズだ!」
風雲児 轟はマスクにゴーグルを装着し、ついでに目薬や飲み薬をずらりと握って振り返った。轟が花粉症なのかどうかは定かでないが、なんとなくつけてみたといった様子である。
「俺は思うんだ。このマスクとゴーグルをみんながつけるようになると、『あー、春だなー』と……しかし!」
轟は拳を握りしめた。
「春の風物詩であるはずの『花粉症グッズ』が駅前薬局から大量に盗まれてしまったんだ。心ある者がやることじゃない。これは間違いなく、悪の陰謀だ……!」
春の風物詩を脅かす悪の陰謀説。
これはなにも特撮脳な轟の空想というわけではない。
この寝子島では今現在、『春の風物詩』を狙ったフツウ妨害工作が行なわれているのだ。
その魔の手はこんなところにも……。
「お、お花が……春のお花が冬の花に変えられているのです……!」
椿 美咲紀は花壇の様子を見てがっくりとうなだれた。
「もしかして、これって最近ウワサの『イタズラさん』の仕業では……」
最近ねこったーではこんな噂が飛び交っていた。
顔が黒いもやもやで隠れた『イタズラさん』と呼ばれる存在が寝子島各地に現われ、人のフリをして季節の風物詩を奪ったり傷付けたりしているというのだ。
「けど顔が黒いもやもやに覆われてるなら、すっごく目立つ筈では? もしかして、ごくごく一部の人にしかもやもやが見えないんでしょうか……」
そう。そのまさかだった。
寝子島を突如襲った『イタズラさん』のフシギハザード。
彼らによって傷付けられる季節の風物詩たち。
君は独自の調査を行ない犯行現場を押さえ、『イタズラさん』をつかまえるのだ……!
こちらのシナリオは寝子島を舞台にしたフシギハザードと、それを調査・解決するみなさんのシナリオとなります。
調査する事件やその方法を自分で決めるスタイルですので、キャラクターにマッチした事件にチャレンジすることができます。
フシギ調査
キャラクターは独自の情報を元にイタズラさんの調査に乗り出します。
このときアクションでは『イタズラさんが起こしたいたずら』を書いて、『自分なりの調査方法』を書くようにして下さい。
(例:カフェから桜メニューが消えている? まさか、イタズラさんの仕業か……!)
(例:カフェの店員となって店に潜り込む。倉庫で怪しい動きをしている所を捕まえるぞ!)
例にあるような割とざっくりと、かつ強引なキッカケでかまいません。
内容に困ったら『他参加者と一緒に調査します』と書いていただければ、人手がいりそうなところにマッチングいたします。
勿論『○○くんと一緒に調査します!』といったプレイも大歓迎です。その際は調査する事件をすりあわせるようにしてくださいませ。
イタズラさん
『イタズラさん』とは、寝子島にある日突然わき出したフシギ存在です。
人間に『イタズラ人格』として取り憑き、本人が記憶していないところで勝手に動き回って特定のイタズラをします。
宿主は本能的にイタズラ人格とその行動を隠そうとするので見つけることは困難ですが、イタズラ人格が表に出たときだけは顔にもやもやがかかって見えます。
それがイタズラさんを見つける決定的な材料となるでしょう。
捕まえることができればイタズラさんは宿主から出て行くとされています。
これらの情報はねこったーやその他噂話などでキャラクターが知っていることにして構いません。