「ここは、どこかしら……?」
志筑 かりんは見知らぬ風景に途方に暮れていました。
迷うのには慣れていますが、ここはどう見ても寝子島ではないようです。
目の前にある、薔薇の花に囲まれた石壁の建物は、大きく、相当古く見えました。
キーッと扉がきしみながら開きました。
「……お願いがあります。助けていただけませんか」
かすかな声がするほうを見ると、そこには長い金髪の麗人が座っていました。
色白で、首まで覆われた長いドレスをまとい、手袋をしています。
「私はアストライア。この本の迷宮を管理するおとめ座のアステリズムです」
少しおどおどしたおとなしそうな感じでした。人見知りするのかもしれません。
「ここには星幽塔中の本が集められています。でも、地下書庫に黒い影が現れるようになって……本が蝕まれているんです」
そのかすかな声にほんの少しだけ何か違和感を感じつつ、かりんは困りました。
「あのー、ここ迷宮っていいましたよね? 私、方向音痴で……」
「大丈夫、迷宮の案内は私がするにゃ。黒い影をやっつけてほしいのにゃ」
そこへ、長靴をはいた可愛らしい猫耳、猫尻尾の少女が現れました。
顔は人間ですが目は猫っぽく、三毛の猫耳や尻尾が話すたびにぴょこぴょこ揺れます。
「スピカだにゃ。よろしくにゃ」
(この子かわいいな~)
かりんは、スピカのぴょこぴょこ揺れる耳から目が離せなくなるのでした。
こんにちは、天村です。
『星のサーカス団』の一員として星幽塔を担当することになりました。よろしくお願いします!
志筑 かりんさん、ガイドへの登場ありがとうございました。
もしご参加いただける際は、ガイドにとらわれずご自由にアクションをおかけください。
このシナリオは、ひと、もれいび、ほしびと、すべてのPCさんが参加できます。
本の迷宮は、いわば星幽塔の図書館です。
星幽塔で公にされているほとんどの本が集められているといいます。
アストライアによると、最近地下書庫に黒い影が現れ、本を蝕んでいくと言います。
地下書庫最深部のオーブに火をともせば、黒い影は退治できるのだとか。
通路は戦闘ができるくらいの広さはありますが、本の近くでは火気厳禁です。水も本を濡らさないよう気をつけて。
星幽塔の本の中には、ほしびとでないと理解できないものもあります。
羊皮紙に古い言語で書かれているものですが、星の力でほしびとの心に内容が直接響いてくるのです。
●一階
黒い影が出現しません。
ほしびと以外の人にも読める本が多いので、読書を楽しみたい人はこちらへどうぞ。
星幽塔の歴史や地理、伝説のお宝などについての本もあります。
壁に案内図がありますが、たまに書架が動き出し、道に迷うことがあります。
●地下書庫
黒い影をなんとかしたい方はこちらへ。
ここの本はほしびとでないと読めません。
一階より薄暗く、書架が動いたり別の階層からワープしてきたりするので案内がないと迷う確率が高いです。
最深部の地下5階にオーブがあるといいます。
登場NPC
・アストライア
おとめ座のアステリズム。
色白で、首まで覆われた長いドレスをまとった麗人。
一階の案内をしてくれます。
・スピカ
猫耳猫尻尾の獣人の少女。
地下書庫の案内をしてくれます。すばしっこい。
星の力
星幽塔にいると、星の力 と呼ばれる光が宿ります。
★ 基本的な説明は、こちらの 星の力とは をご確認ください。
▼今回から加わった星の力(こちらも利用できます)
・幻視の光(銀):物に宿った、作り手や持ち主の記憶や想いを垣間見ることができる。
星の力やその形状は、変化したりしなかったりいろいろなケースがあるようですが、
このシナリオの中では変化しませんので、このシナリオではひとつだけ選んでください。
ひとともれいびにはひとつだけですが、
ほしびとには、第二の星の力(虹)もあります。
★ 虹についての説明は、こちらの ほしびととは をご確認ください。
アクションでは、どの星の光をまとい、その光がどのような形になったかを
キャラクターの行動欄の冒頭に【○○の光/宿っている場所や武器の形状】のように書いてください。
衣装などにこだわりがあれば、それもあわせてご記入ください。
衣装とアイテムの持ち込みについて
塔に召喚されると、衣装もファンタジー風に変わります(まれに変わってないこともあります)
もちものは、そのPCが持っていて自然なものであれば、ある程度持ちこめます。
※【星幽塔】シナリオのアクション投稿時、作物アイテムを所持し、
【アイテム名】、【URL】を記載することで、
シナリオの中で作物(及びその加工品、料理など)を使用することができます。
※URLをお忘れなく!!!