突然だが、あなたは神だ
新世界を作るにあたり、あなたは世界を創造する神のひとはしらに選ばれました。
あなたが望めばあらゆるものが生まれ、あらゆる形に変わります。
まだなにもないこの宇宙に、あなたが世界を作ってください。
たのみましたよ……。
――『新世界の栞 表面・裏面より』
読書中、不意に見つけた栞をキーにして異世界へと招かれた
七峯 亨。
彼は神ひとはしらとして、世界を創造する役目を託された。
託されたっていうか、栞に書いてある文章がそうであっただけで、急になにもない地平に飛ばされたようなものである。
「新世界って言われてもな……」
とりあえず甘いものでも食べたい。食べてから考えたい。
そう思ったら突然目の前にチーズタルトが現われた。ホイップクリームが乗ったワンホールタルトである。
ついでとばかりに円形の椅子とテーブル。さらについでとばかりに草原と青空が生まれた。
もうここまでくると何でもアリだ。
亨は一旦気持ちを落ち着けて、冷静に考えることにした。
「新しい世界って、本当になんでもいいんだよな? なら俺の理想を叶えるチャンスかもしれねえ」
にやりと笑い、まず亨は……。
ナタリア・シシロヴァは、同じく何も無い地平にいた。
図書室から借りてきた本から栞が落ちて、拾った時にはそこにいた。
なんとも突然の召喚ではあるが、神といわれて嫌な気持ちには……ならない、たぶん。
「もしやこれは、国家をイチから作るまたとないチャンスでは……」
色々と考えを巡らせてみる。
国家。宗教。人種。国土。文化や経済。売れ筋のチョコレートから平均寿命にいたるまで……なんでも決められるというのだ。
「ですが、おかしなものを作れば当然おかしな事態が起きるはず。折角任されたのですから、せめて……」
熟考し、ナタリアはまず……。
そんなこんなで新世界の神となったあなた。
あなたは同時に生まれた神々と一緒に、どんな世界を作りますか?
ごきげんよう、青空綿飴です。
この世界にはまだ何もありません。
なぜならあなたが創造するからです。
●世界について
まだなにもない異世界です。
あなたはひょんなことから『新世界の栞』を手に入れ、新世界の神として選ばれました。
この世界の神はあなたを含めて10名前後。つまるところ参加者の皆さんが神のすべてとなっております。
全員で協力して(もしくは勝手に)世界を作り上げたとき、役目を全うし、世界は勝手に動き始めます。
●世界の作り方
あなたの望む全てのものが、この世界では生み出すことができます。
それはモノであろうとヒトであろうとなにもかもです。
しかし唯一絶対のルールとして、あなたそのものをこの世界にとどめることはできません。
ついでにメタいルールとして、シナリオに参加していないキャラクター(NPC含む)をこの世界に生み出すこともできません。そこだけはお気をつけください。
あとはもう、フリーダムという言葉のなすがまま。おもうがままです。
●新世界のその後について
今回でいきなり滅ぶ可能性も捨てきれないので絶対とは言えませんが、続編シナリオとして世界のあれこれがシナリオ化する可能性があります。とてもあります。