寒さつのる冬。
寝子島でも、朝起きると一面の銀世界ということは何度かあった。
寝子高1年の
立花 深紺灯は、雪国岩手の出身。
「寝子島でも、こんなに降ることあるんですね……」
ひさしぶりの大雪に故郷を思いつつ、辺りを見回す。
北海道出身の
澪乃 澄佳は「静かだね」と微笑み、振り向いて、
「こうして二人で歩くと、なんだか楽しいねえ」
と深紺灯の手をぎゅっと握った。
――道すがら。
楽しいのは雪が降ったからか、それとも二人で歩いているからか。
雪の降るような寒い日に、寄り添う者もいれば、寂しさを募らせる者もいる。今日はどんな一日になるだろう。
はじめましてまたはこんんちは保坂紫子と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
当シナリオは雪が降るほど寒い日の、通勤通学に関連するシーンをメインに置いております。
真っ直ぐ学校や職場に向かったり帰宅したりするのも良し、寄り道するのも良しです。
特に児童、学生、社会人の制限はありません。
また、寄り道する店の関係者など、自分自身が通勤通学していなくても構いません。
春の兆しを待ちわびる冬の日、寒空の下、あなたはどのように道を行き、帰るのでしょうか。