今日は、
お三夜まつりのクライマックス。
寝子島駅からは観光客がわらわらと吐き出されていく。
そんな中、駅の裏のゴミ捨て場には、こっそり異様な動物たちの姿があることを誰も知らない……。
猫とネズミがそれぞれ列を作って、チュウチュウチュウ。にゃあにゃあにゃあ。
どこからともなく聞こえる音楽にあわせ、行進している。
壁を見ると、猫とネズミが争っているアニメのポスターが貼られていて、大きくこう書いてある。
『猫とネズミの運動会』
猫とネズミの列の間を、1匹の大きな黒猫が1匹の白ネズミを背中に乗せて、ずんずん歩く。
にゃっ! と捨てられた棚に猫パンチを繰り出すと、コロンと何かが落ちてきた。
大きな三角形の、黄色くて美味しそうなチーズだ。
「あれが、あれが噂の『お三夜さま御用達の高級チーズ』チュウ?」
「めっちゃおいしそうだチュウ! 食べたいチュウ!」
「俺はあれを食べて、世界一のネズミになるんだチュウ! 俺はネズミをやめるチュウ~!」
ネズミたちから歓声があがるが、猫たちも声をあげる。
「食べさせるわけないにゃあ!」
「お三夜さまのチーズは、お三夜さまに食べていただくにゃあ~!」
「この島は猫の島にゃあ。ネズミはネズミの国に帰るがいいにゃあ~~!」
一触即発の猫とネズミ。
そこに黒猫と白ネズミが割って入る。
「さあ、はじめよう!
毎年恒例の『お三夜まつり、猫とネズミの運動会』。
『お三夜さま御用達の高級チーズ』を奪いあうのにゃあ~(チュウ~)!」
人間はお三夜まつりの真っ最中ですが、猫とネズミはこっそり運動会を楽しみます。
真剣に戦いますが、お三夜まつりのときの恒例イベントなので、
猫もネズミも後腐れなしで仲良く楽しくやりあうことになってます。
▼あなたの状況など
さて、あなたは猫かネズミ、どちらかになってしまいました。
これはあなたの「分身」で、本来のあなたはお三夜まつりを人間として普通に楽しんでいることでしょう。
(→【お三夜】ワッショイ! 寝子島お三夜まつり!)
このシナリオに参加が確定したら、コメントページであいさつの書き込みをしてください。
最初の書き込みの右のサイコロが、奇数なら猫、偶数ならネズミです。
どちらになったか「キャラクターの行動」欄の冒頭に記入してください。
思考能力は、基本的に人間のままですが、猫やネズミの好みの影響を受けています。
猫は、お腹をもふもふされると気持ちよくなってしまいますし、
ネズミは、チーズに目がありません。
猫もネズミも、不思議なことにお互いに話をすることができます。
猫やネズミの仲間同士で相談しても、しなくても大丈夫です。
全体的にコメディチックなバトルになるので、あまり難しく考えすぎないで楽しんでください。
▼ネズミのあなた
寝子島神社本殿にある「お三夜さま御用達の高級チーズ」を食べることが勝利条件です。
お三夜さまは、運動会であることはわかってるのでチーズを食べても怒りませんし、
むしろご利益があると言われていますので、心置きなくどうぞ。
スタート地点は「寝子島駅」で、商店街を通って神社に向かいます。
参道商店街は人が多く、見つかると踏んづけられたり追いかけられたりするのでご注意!
コースを大きく変更すると失格ですが、「杜の湯」に寄ることはできます。
杜の湯にうまく忍び込んでひとっ風呂浴びると……
そのあと一定時間ネズミのニオイや姿を消す不思議効果があります。
下水道は通ってもいいですが、1回(1分間)のみです。
猫はよっぽどのことがない限り、いないはずです。
猫にがぶっと噛みつかれるか、3回以上猫パンチを食らったら、再起不能で敗北です。
猫よりも有利な点は、小さいことと汚いところが平気なところでしょうか。
小さな穴があれば、出入りできます。
旧市街のたいていの家や店は通ることができます。
チーズに目がないので、途中で見かけてしまうと、つい食べようとしてしまいます。
▼猫のあなた
「お三夜さま御用達の高級チーズ」を守ること(またはネズミをみんな再起不能にすること)が勝利条件です。
スタート地点は「寝子島駅」以外のお好きなところです。
駅前広場で迎え撃ってもいいし、商店街でも神社の境内でも杜の湯でもいいです。
お三夜まつりで観光客が多く、猫を見つけるともふもふしてきます。
寝子島の観光に一役買わないといけないので、もふもふを拒否することはできません。
もふもふされると気持ちよくなってしまって、しばらく動けなくなります。
勝負は昼間、日が暮れるまでです。
では、仲良く楽しみましょう。