読書の秋。読書家として知られる
海原 茂は、本屋を訪れていた。
「ん、なんだこれは……」
いつも読んでいる落ちこぼれ姫シリーズの近くに、猫耳の女の子たちのイラストが描かれたポスターが貼ってあった。
「おや海原先輩、『にゃるげ』が気になるんですか?」
後ろから声をかけてきたのは
鷹取 洋二だ。
「いや、別に」
「またまた~。本当は興味津々のくせに~」
なんだかんだで仲のよい、いいコンビである。
「違う……なんだか見覚えがある気がしただけだ」
「ふむふむ。いわゆるギャルゲーというやつですね。ネコ耳やネコ尻尾の『にゃる』が可愛いくて人気。なるほど……先輩なら、この子なんてどうです?」
そこには巫女服をまとったネコ耳少女キャラが描かれていた。
茂はバカバカしい、とプイッとポスターから目を逸らして歩き出す。
人にぶつかりそうになって、顔をあげると……
「……え?」
目の前には、イラストそっくりのネコ耳巫女少女が立っていた。
少女とポスターを何度も見比べる茂と洋二。
かすかに微笑んだ少女は、首を傾けてひとこと。
「にゃる?」
『にゃるげ』と呼ばれるゲームのネコ耳美少女(にゃる)たちが、現実の世界に出現してしまいました!
にゃるげを知ってるPCさんも、知らないPCさんも、ご自由にご参加ください。
休日の寝子島であれば、どこでもアクション可能です。
ただ、あまり不自然な場所や無理のある設定はご遠慮ください。
ゲームのキャラなので、対応を間違えなければだいたいこちらの期待に沿った反応をしてくれます。
プレゼントをして好感度を上げ、デートに誘うこともできます。
なぜか現実世界の女の子に似ている「にゃる」もいます。
☆マイ
ロングの黒髪、巫女服を着ています。
クールなツンデレ。攻略は難しめです。
☆ノノ
アホ毛がチャームポイントの明るい子です。
仲良くなるのは簡単だけど、そこから先が難しい。
☆ミヤ
よくくしゃみをするドジっ子です。
攻略は比較的簡単な初心者向けのにゃるです。
☆フジコ
筋肉質でゴツいけど、美しいにゃるです。
美しいものには目がない、不思議なにゃるです。
ゲームだからか、同じキャラが複数いることもあります。
この4名以外でもお好きなタイプの子をアクションで指定できます。
なお、海原と鷹取はガイドだけの出演で本編には絡みません。
にゃるたちは、今日一日で現実世界から消えてしまうと思います。