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猫鳴館、修繕強化週間
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●トゥリャトゥリャ(以下略)
屋根チームがほのぼのと屋根を直していたその頃――。
緑のコートに身を包んだテロリスト・
草薙 龍八
は天井裏や壁の隙間、土台の下を丹念に調べていた。先日のネズミ騒動時にはエロ本テロリストとして使命を果たした彼はいま、こう考えていた。
エロ本テロリスト……略して
エロリスト
として修繕をしないとな……と。
さらに。次やるときは警戒されるだろうから下見目的で……と考え、隠し通路がないか調べていたのである。
「築60年だと『安保闘争』も経験……30年前の廃寮騒ぎと併せて考えるに、闘争の拠点として結構時代時代で修繕と言う名で改造されてる確率は高いな……逃走用の外部へ抜け出せる隠し通路があるか? あれば修繕、なければ作るまでだが……」
果たして――隠し通路は存在した。
龍八が丹念に壁を触って歩いたところ、地面に近いある一部がスライドして開くようになっていたのである。猫鳴館にはいまも天井裏や押入れなどに隠し通路を作る者たちが存在するが、仕掛け部分の傷みやベニヤ板が張られた内部の埃の具合から察するに、最近作られたものではなく、相当昔に作られ忘れ去られていたものである可能性が高い。
龍八は素早く辺りを見回し、誰も見ていないのを確認すると、するりとその隠し通路に潜り込む。
暗い通路は非常に狭く、四つん這いになって進むのがやっとだ。
通路はやがて行き止まりになった。
正面には小指が入るかどうかという小さな丸い穴が一つ開いている。
「ククク。これが……『安保闘争』の遺産……!」
龍八はその穴を覗き込む――。
――そこはシャワー室だった。
外への脱出口を期待していた龍八の思惑とは裏腹に、隠し通路はただひたすらに、シャワー室の覗き穴に繋がっていた。
穴の向こうでは、
逆巻 天野
がお湯のでない蛇口と格闘していた。ちなみにジャージを着衣している。
「……皆頑張ってるし。僕にも出来ることしよう」
自分に向かってそう言った天野だったが、次の瞬間、突然蛇口から熱湯が噴出した。
「――っ!!」
熱湯といってもシャワーのそれだから、せいぜい45度といったところだろうけれど、天野は見事に頭からそれを被ってしまう。ジャージが水浸しになる。
「くっ、……んの、止まれ……っ!」
お湯と格闘する天野。
そこに現れたのは
常盤 四月
だった。
溢れるシャワーを見、すっかり水も滴る何とやら状態の天野を見た四月は、きゅっきゅっと無言で元栓を閉めた。
「あ、ありがとう……助かったよ。不器用でごめん……」
天野がそういう。四月は天野の眼鏡を見、濡れて張り付いたジャージの皺を見た。それから、その中性的な艶っぽさに、瞳をきらきらっと輝かせると、手にしていた鉛筆をマイクのように差し出した。
「
猫鳴館の魅力を語ってください!
」
「は……?」
唐突な質問にきょとんとしていると、四月はさらに質問をぶつけてきた。
「
やっぱり下着は自分で洗うんですか?
」
天野のトーンが一段下がる。
「当たり前だろ、寮なんだから……他人に洗って貰う方が問題だろ……」
四月は相手がむすっとしても、ものともせず、
「メモメモ……下着は自分で洗う、っと……ありがとう~!」
それだけいうと、ばびゅーんとその場を立ち去ってしまった。
残された天野は唖然、である。
「何、今の……新手の逆セクハラ……?」
◆
常盤 四月
。猫鳴館に新たな恐怖を齎そうとしている彼女のプロフィールを紹介しておこう。
職業、女子高生漫画家(ただし腐)。小5でプロデビューし、現在は何本もの連載を抱えている。だが恥ずかしいので友達にはそのことは内緒だ。
恋愛ものは苦手だがBLは別腹。ちなみに眼鏡受け命。「鬼畜攻め×眼鏡受け萌えー!!」とのこと。
彼女が猫鳴館を訪れたのは、新作漫画のためだった。取り壊される前に取材に来たのである。
以上を踏まえて、彼女の思考を
ピンク字
で表現させていただく。
猫鳴館って今度新作に出す、主人公たちが住んでるアパートのイメージにぴったりなんだよね。
寮生から下着は自分で洗うという言質を取った四月はうきうきしながら猫鳴館内を見て回っていた。
寮生の部屋や食堂を確認。
さらに押入れや畳の下を漁ってエロ本をチェック。
もーっ、男子ってフケツ!
この本は没収ね!
先日ネズミ騒動の折に、
草薙 龍八
のエロ本テロによって、猫鳴館のエロ本はごっそり焚き上げにあっていた。つまり、四月が手にしたのは、そんな苦悩の果てに男子生徒たちがわずかな小遣いの中から努力の汗と血の涙でもって新たに買い揃えたものだったのだ。
代わりに私が出した単行本を忍ばせておくよ。
宣伝? 細かい事は気にしない!
内容は同じ寮に住んでる同士が夜這いをかけたりかけられたりの特濃ボーイズラブだよ!
今夜のオカズ……もとい今後の参考にしてね!
死者に鞭打つ、とはまさにこのことだろう……。
こうして四月は男子の部屋を次々と常盤色に染めてゆく。
最後に四月が開けた部屋は、自治会長
海原 茂
の部屋だった。
四月は押入れを開け、そこにあった1冊の本を手に取った。
『おちこぼれ姫のアブナイ温泉紹介』……会長曰く旅行ガイドのおちこぼれ姫シリーズの一冊のようだ。
四月はその本を自分の単行本と差し替える。次の瞬間、その世話好きな性格が本領を発揮した。
何々、改造?
あたしにできることなら協力するよー。
よし!
腕まくりして押入れを改造!
布団も枕も壁紙もラブホの如くピンク一色に染め上げる!
四月はそれをやり遂げた。改造に邪魔だった箪笥も廊下に出した。
そこに、自分の単行本の代わりに回収したエロ本を突っ込む。お蔭で手ぶらで帰れそうだ。
四月は完成したピンクゾーンを満足そうに眺めてこう思う。
寮暮らしってやっぱ大変でしょ。
周りの目があっておちおち逢引もできないし。
特に同性カップルは……。
そんなシャイな君達の為にはりきっちゃった!
四月は押入れの戸に「愛の巣」と書いた。
さらにテープレコーダーも仕込んだ。
後日回収にくればバッチリ!
レコーダーに録音されるだろう愛の声を妄想して、四月の表情が緩む。
――こうして、彼女は当初の目的を果たし、満足して猫鳴館を去って行った。
成功の要因は二つ。ひとつは修繕強化週間中で、寮生以外の学生がうろうろしていても怪しまれない状況だったこと。もうひとつは、彼女の見た目がごく普通の女子高生だったために、まさかそんな大それたことを仕出かしていようとは誰も思わなかったことである。
さらに、自分が漫画家であることを公言していなかったために、単行本から足が付くこともなかった。
こうして四月は、本人も知らぬ間に見事、第二のエロ本テロを成し遂げたのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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