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【渚の褌祭り、第三段!】
「いや、浜辺で何かお祭りがあるとは聞いてたよ? でも、これは違うでしょ……?」
夏の寝子ヶ浜海岸、海の家でアルバイト。
逆巻 天野
がこの場を訪れたのは、ただそれだけのはずでした。
カンカン照りの日差しの下、汗をかきながらの心地良い労働。天野は自分を待っているものは、つまりはそんなところだと考えていたのです。
それが、フタを開けてみれば、どうでしょう。
「祭りは祭りでも、水着コンテストで褌祭りって? 笑えないよ!」
きゅっと股間部に食い込むフィット感は、海水パンツのそれでは無く、というかそもそも、天野は水着なんて持って来てもいないのです。
褌! フンドシなのです。人目をはばからずに歩くには、いかにも心もとないその感覚。彼は事ここに至っても落ち着かず、そわそわとしておりました。
そもそもの発端は、この方。
「冴木に後木、北原か、強敵だな……しかし俺は優勝を目指す、目指さなければならない!」
剣道少年、
御剣 刀
でした。彼はスポーツで鍛えた己の肉体に自信アリ、堂々として、隠すそぶりもありません。
ついでに彼、コンテストへの参加にあたって、こんなことを言っておりました。
「優勝賞品の『美味いもの食い放題』! 逆巻、俺たちでかっさらうぞ!」
「だからさ御剣、優勝の副賞はサンマさんのフィギュアらしいって、さっきから言ってるよね? 聞いてるかい?」
「おっと、そろそろ出番みたいだな! 逆巻、準備は良いか!?」
「一つも良くないよ!」
聞いてませんでした。刀はどこから耳に入れてきたのか、優勝したら浜辺の美味しい物をいくらでも食べられる! なんて情報を心から信じ切っておりまして、天野が口を挟む、これっぽっちの余地も無いのでした。
残念ながら今回は、そういった賞品が用意されているということは無くて……賞を取っても、がっくりと落胆する刀の姿が目に浮かぶようですが、それはさておき。
彼らの以前にも、幾人かの褌着用者が出場しておりまして、いずれも会場のウケも良く、なかなかの強敵と言えます。
よって刀は、一人よりは二人! といういささか力技な理論に基づき、友人たる天野を半ば強引に誘い、こうして控え室にて待機中。といった次第でありました。
「半ばどころか完全に強制だし、誘うっていうかもう拉致だよねこれ」
「ん? 何か言ったか?」
天野は諦めの境地、深いため息と共に首を振りました。言っても無理、というのは、既に分かっていましたので。
ただまぁ、友人である、という一点に限ってみれば、天野も異論はありませんでしたけれど。
それにしても、天野が気になるのは、この褌。
「これ、水着コンテストだろ? 褌って……水着じゃなくて下着じゃないのか?」
大丈夫、水着用の褌というのも、ちゃあんとありますから。
「なあ、そんな水着で大丈」
「問題ない! さあ出番だ、準備は良いか、良いな、行くぞっ!!」
「せめて最後まで言わせろよ!? 準備は良いかって、良いわけないだろ!! こんなもの身につけて、心の準備なんて永遠にできるわけ……やめ、おい、まて、ちょ、引っ張るなおいいいいい!!」
気合充分な刀に、ぐいぐいと引き摺られていく天野。
まぁ……ナンですね。
頑張って! ちゃんと似合ってますから、褌!
●エントリーNo.34
御剣 刀
●エントリーNo.35
逆巻 天野
「さーさー前半戦、午前の部も残すところあと一組! 張り切ってどうぞー……っとっと、あれあれ? 何だかモメてる?」
「よーし気合を入れて行くぞ逆巻!」
「や、やめろやめてくれ、僕は行きたくな……おい聞けえええええ」
ずるずるずるずる。抵抗する天野ですが、こと身体能力にかけては、刀にはちょっと敵いません。
しばしの押し引きの末……舞台袖からずるりと引っ張り出されると、待ち受けている衆人環視!
……もはやせめて、余計な醜態はさらすまいと思ったのでしょうか。仕方なく、すごすごと天野は刀に続きます。
「まさかの! 三度のッ! フンドシスト登っ場!! それもイケメンが二人でとか、何これご褒美? ご褒美なの!? ビーチで褌はもはや常識、まさにその普及は待ったなし!」
司会者ハルさん、再び大興奮。実に分かりやすい人です。
「
御剣 刀
さんに
逆巻 天野
さん、鮮やかな赤褌に会場は釘付け! ってやつよねーこれ、御剣さんは剣道をやってらっしゃるそーで、この鍛え上げられた細マッチョボディは、厳しい鍛錬のタマモノ! 御剣さんのこの堂々たる立ちっぷりはもちろん、逆巻さんの中性的な佇まい、このちょっち儚げなカンジも、もーたまんない! 羽織ったパーカーからちらりと覗く胸板のこの感じ、お姉さんもーたまんないわ!」
司会者さんもそうですが、会場にはやっぱり、同じ感想を抱く観客、ことに女性たちももちろん多くいるわけでして。熱い視線、ほうっ……というしっとりとしたため息が、方々で漏れ聞こえてきます。
対照的な二人、ずいずいと先を行く刀に、その陰へ隠れるように歩く天野。
中央部へ到達すると、刀は爽やかな笑顔と共に、自己紹介。
「寝子高1年1組、
御剣 刀
! あーんど、1年3組
逆巻 天野
!」
実に男らしく、度胸の据わっている刀。物怖じなど微塵もせず、腕を組んだまま、見事な名乗りっぷりです。
客席からの応援に回っていた
森 蓮
も、
「実に、堂々としていますね」
と、感心することしきり。素直なメッセージを贈りました。
対する天野はと言いますと、ぺこりと小さく頭を下げたものの、
「…………」
特に語ることもなく、バツが悪そうに、居心地の悪そうな顔を浮かべています。
苦労性の巻き込まれ体質。今日は得意? のツッコミも冴えず、ひたすら目を伏せる天野でした。
刀の主張は、真っ直ぐ。何事にも強い意志を貫き通す彼ですから、『アツい主張』だって、思うところを正直に伝えるのみです。
「……俺はこの寝子島に来てから、色々なことを体験してきた。それが楽しくて、これから一体何が起こるのか、どんな体験をすることができるのか……俺はそんな期待に、ずっとワクワクしている」
真剣な眼差しは真摯な彼の心根を伝え、頼もしく心強い存在として、人々には受け止められたようです。
「この島に来て、良かった。俺は……寝子島が、大好きだ!!」
もちろん、この場にいる人々だって、同じ気持ち。この島が大好き! なのです。賛同の歓声に拍手を添えて、観客たちは彼へと伝え返しました。
会場の反応に、満足げにうなずく刀……と。
くいくい。
「…………」
黙って刀の褌の紐をくいくいと引きまして、傍らの天野が、目で訴えます。
彼は主張しているのです。
自己紹介も終わり、やるべきことはやっただろう。もうやめよう。帰ろう。早く帰ろう。一刻も早く、この場から立ち去ろう……!
と。
そんな切実なる天野の想いを込められた指先が、くいくいくい。
省みてくれない友人が、そんな天野の意思に気付いてくれることを願って、くいくいくいくい……しゅるっ。
「あっ」
「どうした逆巻? どうだ、これで食い放題ゲットだ……って、ちょ、おま!? 何やってんの!?」
間一髪! 刀が、がばっ、と解けそうになった褌を両手で押さえると。
いやーん♪ なんて、そんな惜しいハプニングも、会場のうら若き女子たちには好評のうちに、二人の出番は終わりました。
……その、帰り際。
「ふーっ。協力ありがとう逆巻、上手くいったな」
「あーそれは良かった良かった、君のおかげで今日は実に素敵な一日になったよ、全く」
「ああ、俺もだ! おっ、白沢先生にも好印象だったみたいだな」
「皮肉だよ、喜ぶなっ! ……って、え? 白沢先生?」
慣れない褌を締めてのステージ、恥ずかしさは最高潮。もはや羞恥という域は完全に通り越し、様々な感情が、半ば吐き気すら伴ってこみ上げ……終始舞い上がり気味だった天野は、気付いてはいなかったのです。
振り返った審査員席。
にこやかに手を振ってくれている、彼の担任の先生が……ずっとそこにいたことに。
「……………………ふっ」
ばたーんっ!
彼は倒れました。
「お、おい? どうした逆巻、大丈夫か!? おいっ、傷は浅いぞ! 逆巻、逆巻ーーーっ!!」
「うん? なんか、袖のほうでスゴイ音したけど。まーいっか、興奮のフンドシ男子オンステージ! でしたけれどもーっ。ここで再び、ゲスト審査員の登場! 飲み帰りの酔い覚ましに、浜辺を歩いてらっしゃるところを来ていただきました。午前の部をシメるナイスなコメントをお願いしまーす! 寝子島高校のセクシー理事長、
桜栄 あずさ
さんっ!」
「私にも参加して欲しいって、出場者じゃなくて審査員なの? まぁいいけどね、目の保養になったし。えーっと、
御剣 刀
君に、
逆巻 天野
君? 何だか流行ってるんですってね、褌。いいんじゃない? それが美少年のならなおさらね。いっそ水着コンテストより、褌コンテストにしちゃうっていうのはどう? あ、これウチの学校で、イベントにしたらどうかしらね?」
「うーん、実に話せる! 桜栄理事長ありがとうございましたーっ、さーてこれにて午前の部は終了! しばしのお昼休憩を挟みまして、また午後からのコンテスト再開となります。まだまだ先は長いからね、みんなバテないように、しっかりお腹を満たしてきてね! お姉さんも寝子ヶ浜スペシャルラーメンをガッツリいただいてこようと思いますっ、See you later♪」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
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