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Melt Sinner
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何時も、同じ夢を見る。
夢だと分かっていながら、
高梨 彩葉
は記憶の中の行動をなぞっていく。夢なのだから、違う結末があっても良い。頭ではそう分かっているのに、論理的な思考はいつだって感情に負けて、流されてしまう。
小学校の頃、彩葉は友達から虐めを受けていた。虐められた理由は、今考えてみても大した理由ではない。彩葉が、友達の好きな男の子と仲良くしたから。たったそれだけ。でも、その当時の子からしてみれば、虐めを行うに値する理由だったことは間違いない。
彩葉にとって、その男の子はただのクラスメイトで、それ以上の感情なんてなかった。クラスメイトと仲良くするのは当たり前だと思っていたし、友達が好きだからという理由で変に避けるのもおかしいと思っていた。友達の、好きという感情は理解しながら、自分の中の常識に従った。それが間違っていたと、今でも思っていない。でも、友達の目には裏切りに映った。
無視は当たり前だった。まるで彩葉がその場にいないかのように扱われる、話しかけても答えてくれない、どうしても必要な時だけ、嫌な顔をしながら応対する。ノートや教科書には酷い落書きが書かれ、死ねや消えろのオンパレードで黒くなっていた。ノートなら、買いなおすことで対処できた。でも、教科書は流石に何度も買いなおすわけにはいかない。ペンで書かれた酷い中傷の下の文字を、必死になって読んだ。机にもよく落書きをされた。流石にペンで書かれる事はなかったが、登校して最初にする仕事が机の消しゴムかけになった。上履きを隠されても、持ち物を壊されても、彩葉は我慢していた。けれど、お弁当を床にぶちまけられた時は流石に我慢が出来なかった。
彩葉は意を決して教師に虐めの相談をしたのだが、教師は可哀想にという感想を述べるくらいで、何もしてくれなかった。せいぜい学級会で、皆仲良くするようにと釘を刺す程度だった。
忙しそうにしている家族には何も言えなかった。煩わせたくないと言う感情と、心配をかけたくないと言う感情、それ以上に、あの子に負けたくないと言う子供なりのプライドがあった。自分の力で、なんとかして虐めに勝ちたかった。けれど小学生だった彩葉には、彼女に打ち勝つだけの力はなくて、結局卒業するまで虐められ続けた。
中学になって、彩葉は決心した。今までの分を含めて、これからの未来をかけて、復讐しようと心に誓った。彼女を自分と同じ目に遭わせてやろうと、強く決意した。中学に入れば、別の小学校から来た子もいる。小学校の彩葉を知らない沢山の人達の中で、彩葉はいい優等生を演じ、周りの信頼を勝ち取った。見てみぬフリをしていた同じ小学校の子達も味方につけ、彩葉は優等生としての自分を必死に演じた。
そんなある日、彼女から屋上へと続く階段へと呼び出された。喋った内容はちゃんと覚えているようでいて、実際はボンヤリとしか思い出せない。けれど話しているうちに彼女が激昂して、彩葉を軽く突き飛ばした。それほどの衝撃があったわけではない、けれど彩葉は自分から落ちた。
夢はいつも、この繰り返しだった。……繰り返しのはずだった。何故かその日の夢は、違っていた。落ちていく彩葉の視界にはっきりと、彼女がこちらに手を伸ばしているのが見えた。まるで、彩葉を助けようとするかのように ――。
彩葉は飛び起きると、荒い息を整えるように深呼吸した。背中にはびっしょりと汗をかいており、額に張り付いた前髪が不快だった。彩葉はベッドから起きると、窓を開けた。空には丸い月が浮かんでおり、ヒンヤリとした風は心地良かった。どこからか、か細い歌声が聞こえてくる。心に染み入るような歌声に耳を澄ませ、彩葉は目を閉じた。
今更あの時の光景の一部が『見えた』からと言って、何だというのだろう。散々彩葉を虐めてきたくせに。お父さんが作ってくれたお弁当をわざと床に落としたくせに、無理矢理髪を切ったことだって、覚えている。あの時の悔しさや怒りは、今もまだ忘れていない。記憶の片隅で燻り続ける感情はどす黒く、今だに彼女を許してはいない。
……本当は、分かっている。彩葉のやったことは、最低なことだった。彩葉がわざと落ちた次の日、彼女は自殺未遂をした。未遂で良かったと、心の底から思う。そこまで追い詰めるつもりなんてなかった。今まで彩葉が味わっていた悔しさや悲しさを、味わわせたかっただけ。でも、どんなに正当な理由を述べたところで、彩葉がとんでもない過ちを犯したという事実は変わらない。本当に責められるべきは彼女ではなく、彩葉だ。復讐に燃え、わざと彼女を貶めるような事をした。今となってはもう、真実を彼女に伝える事も、謝る事も出来ない。
―― いや、本当にそうだろうか? 彼女は幸い、まだ生きている。
「でも、今更言ったところで、もう遅いよね……」
彩葉は小さく呟くと、窓をそっと閉じた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月13日
参加申し込みの期限
2014年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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