夏の夜空は、美しい。
散りばめられた星々はキラキラと輝き、完璧な満月が地上を淡く照らしている。
ねっとりと絡みつく空気はやや暑く、時折吹く風がヒンヤリと頬を撫でる。
既に時刻は丑三つ時を回り、虫でさえもひっそりと息を潜めている。
微かに聞こえてくる雑踏はあまりにも遠く、明かりの消えた家々の窓が静かに音を拒絶している。
青草の匂いを含んだ空気を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。
雑踏に紛れて聞こえて来た歌声に、耳を傾ける。
透き通るような声だった。歌詞の内容自体は聞き取れなかったが、物悲しい旋律だけは耳に残った。
心の奥を見透かすような、諭すような、そして全てを許すような、美しい声だった。
深く深く、記憶の底に沈殿していた罪の意識が呼び覚まされる。
この罪を、今更償おうとは思わない。
いや、償えない。もう、償うには時が経ち過ぎている。
許されない罪を、永遠に背負うのが罰だと言うのなら、それでも良い。
そう、思っていた。
けれど、時々思う。
―― この罪が、闇に溶けてしまえば良いのに、と……。
自分の犯した罪の内容と、それについての今の想いを書いてください。
過去の回想や苦悩の様子がリアクションになります。
時刻は丑三つ時、空が見える場所なら、どこで考え事をしていても構いません。
罪自体は、キャラクターさんがそれを“許されない罪”だと感じているのなら、どんなものでも構いません。
大切な約束を破ってしまった、友達に嘘をついてしまった、両親が大事にしていたお皿を割ってしまった等。
既にキャラクター登録されていて、今回のシナリオに不参加のキャラクターさんはリアクションで描写できません。
アクションに書かれていた場合は、マスタリングさせていただきますので、ご注意下さい。
夏の夜、罪の呵責に苦悩する一夜をお過ごし下さい。