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\ オーバータイム!/
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ラブレター☆パニック!
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●三角関係(1)●
【部室棟・陸上部部室】
混乱した頭で、何度も羽衣には謝り倒し。とにかく1人になろうと
郡 トモエ
が、跳び込んだ部室で開けたラブレターは、こんな文面だった。
あなたが好きです。
私と付き合って下さい。
「えっと……?」
トモエが便箋をどうひっくり返しても、それ以外のメッセージは見当たらない。
「随分簡素やな、うち……」
でも何しろ(神魂が気持ちを写し取ったとは言え)これが人生初の、自分のラブレターだ。ここはポジティブに気を取り直して、
「まぁ、でも手紙で書いたらこうなるかも。
やっぱりそういう告白って、うちなら直接相手にいうから上手くかけへんもん」
うんうん。そう自分を納得させ、そういえばまだ、宛て名を見てなかったやと、
「それで相手は誰になんやろ……って。えっ……」
便箋には、こう記されていた。
南波 太陽
さんへ
(──ああ、そうなんだ)
突然トモエは立ち上がって、また座る。誰もいない部室を見回し、また立ち上がる。ぐるぐるぐるぐるイスの周りを回り、鏡に映った自分の姿に、びくってなる。
(うち、あの人好きになっちゃったんだ)
何だかそうだと思うと、急に世界が変わったように恥ずかしい。
自分にとっての記念日にたまたま出会って、ちょっと照れくさい思い出を作った。
あの先輩とは、ただそれだけだったはずなのに。
トモエはその名前をそっと指でなぞって、便箋を折りたたみ、大切にそれを胸のポケットにしまう。
ああでも。
残念ながらきっと、この恋は実らない。
(だってうちはまだ、恋に恋している状態だと思うから──)
こうして思わぬ形で自分の気持ちを自覚することになり、でもどうしようかなぁ……とそれからもぐるぐると、部室の中を歩き回るトモエなのだった。
【南校舎1F:生徒玄関前】
全校生徒の恋心が、ラブレターとなって流出している。
噂やSNSを通じてその話を知り、駆け付けた多くの生徒たちで下駄箱前は、今やとんでもない騒ぎになっていた。
「ギャーー!? あたしのラブレターが開けられてるぅ!」
「いやいや見てない! 俺は見てないぞ……ってゲポア!」
「ハッハッハッ、さあ仔猫ちゃんからボク宛ての手紙は、いったい何通あるのかな?」
「うぅ、おいどん宛ての恋文が、まだ1通も見付からんですたい……(しくしく)」
「えっと……どうやらまた神魂の影響で、何やら事件が起きているみたいですね……」
そのボコスカな騒ぎを、昇降口の外から眺めながら、集まった生徒たちの話に耳を澄まし、状況把握につとめているのは、
哀坂 極夜
だ。
「フムなるほど、自分の意識が恋文となって現れる……ですか」
神魂の影響と言えばこの自分も、
こんな騒動
や
あんな騒動
に巻き込まれた経験はあるけれど、今回の騒ぎもまた、ひどい。個人情報の流出にも程がある。
「……いや、ちょっと待った」
クールにふるまっていた極夜の表情が、けれどもそこで、ぴたりと凍った。
「という事は……私の今の想いも……?」
即座に脳裏に思い浮かんだのは、
こんな騒ぎ
や
あんな騒ぎ
にも一緒に巻き込まれたあの先輩、
矢萩 咲
の凛とした立ち姿だ。
「ま、不味い……! 確かに咲先輩は好きですが……
また神魂に振り回されたくない……!」
もう自分で自分の気持ちをコントロールできない、あんな状況になるのは真っ平だ。
そう、
(告白するなら……自分の意志でしたい!)
キッパリとしたその想いを胸に、こうして極夜もまた、下駄箱の前の騒ぎに自ら参戦する。
「咲先輩の目に留まらないうちに何としても、回収しなくては……!」
【南校舎1F:1年2組の教室〜廊下】
「たはあ、ラブレターの海、ね。
こりゃまたどうして、健全にピンク色なコトが起きてんなぁ」
そうボヤきながら
七峯 亨
もまた、ひょいと廊下に出て騒ぎの様子を見る。真っ白に堆積したラブレターも、長身の彼にとっては腰高ぐらいの高さだ。
「この俺のもきっと、あるんだろうなぁ……いや恥ずかしいけど、
筆不精な俺じゃそもそも、ラブレターなんてアナログなもの書きそうにないし、
これはこれで悪くない機会なのかもしれないぜ」
封筒のプールを掻き分けながら、そして七峯はもう1つの可能性にも思い至る。
「それに、皆の気持ちって事は、姐さんのももしかしたらこの中に……?」
運よく見つかるなら、読んでみたい。
そう念じながらラブレターの海を捜索する、七峯の願いは、ほどなくして叶った。彼が姐さんと呼ぶ風紀委員──
矢萩 咲
の名が「差出人」として記された、封筒をついに探し当てたのだ。
「んっ? だが待て、こいつぁ……」
ただし、彼にも予想外のことが1つあった。
咲から別の人物に宛てられた手紙が、もう1通、重なるようにその場所にあったのだ。宛て名だけが異なる、全く同じ外見の2通をしばし見比べて。
七峯はまず自分宛ての方の封を、躊躇いなく破る。
広げた便箋のメッセージは、こうだった。
宿敵…ただそれだけの関係だったはず
なのに…何度も対峙してる内に大切な一人になっていた
私の攻撃を何度も受けて…真摯に想ってくれて…それがすごく愛しい
本物の私を信じてくれてありがとう♪
亨君大好き!
「大切な一人、か……」
読み終えた手紙はまず静かに懐へとしまい。そしてもう1通の咲からの封筒を、しばらくじっと眺める。同じ筆跡でそこに記された「宛て名」は、彼も良く知る人物──
哀坂 極夜
。彼の恋のライバルだ。
「いや、やーめたっと」
七峯はひらひらとその封筒を振り、同じくその1通も懐へと収めた。
姐さんから自分の恋敵へと送られた手紙。その内容が気にならないと言えば、嘘になるだろう。七峯はさっさとその中身を見ることも出来たし、クシャクシャに丸めてその手紙を捨て去ることも出来た。
けれど彼は、そうしなかった。
そしてその判断に、ほとんど迷いは無かったのだ。
(それは、男がする事じゃねぇ気がするからな──)
「……さ、行くか。多分、極夜も居るだろうが」
そうして七峯は2通のラブレターを胸に、彼の想い人の元へと向かう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月07日
参加申し込みの期限
2014年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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