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●渡り廊下の死闘
南校舎1階油ゾーンに、蓮と夏朝、それから掃除を手伝ってくれている何人かのギャラリーが、掃除用具をもって駆け付けてくれた。油の後始末は、彼らがやってくれるという。
刀、絵梨菜、修の三人は礼を言うと、油まみれになってしまった雑巾を、蓮が差し出してくれた新しい雑巾に取り換え、レースに戻った。
その頃、先頭をゆく巴が南校舎と北校舎を繋ぐ渡り廊下に差し掛かっていた。
(なんだ?)
様子がおかしい。
雨でもないのに、渡り廊下が濡れている。
(ふん、廊下を水びたしにして滑って転ばせようっていう魂胆だね。そうはいかないさ、あたしの上靴は滑りにくい……)
がくんっと、腰が引っ張られる感覚。
「何ッ!?」
滑ったのではない。その逆だ! 巴の腰に付けられた紐の先の雑巾が、2枚とも。
「張り付いた、だと!?」
巴は紐を引っ張った。
剥がれない!
雑巾はまるで接着剤で張り付けられたかのようにべったりと、渡り廊下の床に張り付いているのだ!
後続が追い付いてくる。
「来なさんな!」
巴は思わず声を掛け――みんなが立ち止まったのを見て、しまった、と思った。うっかり正義面しちまったよ、どうせならみんなして罠に引っかかれば良かったんだ。――そんな後悔も束の間。
フッ、と柱の陰で微かな笑い声がした。
「そこかい!」
巴が右手に持っていた雑巾を投げつける。
その雑巾をパシッと受け止め、姿を現したのは――
エレノア・エインズワース
。
ギャラリーもいない。実況もない。
ろっこんを使うのに支障のない状況の渡り廊下。
エレノアは巴以外の雑巾を視界に入れながら口端を引き上げる。
彼女のろっこん<ネヴァー・パーツ・ラヴァーズ>は、手に持った容器で撒いた水を視界に入れることで、撒いた水を強力な瞬間接着剤へと変化させるもの。巴の雑巾は、エレノアが撒いた水でびしゃびしゃに濡れていた。その雑巾が、彼女のろっこんの餌食となってしまったのだ。
「踊り場では思わぬ邪魔が入って失敗しましたが、ここではうまく行きましたね」
くすくすとエレノアは嗤う。
「普通に掃除していた方が楽しく早く終わったかも……そういう皮肉なオチが好きなんですよ私。ふふふ、貴方方を妨害する理由は、たったそれだけのことなんです」
意外にも、この状況で奮起したのは、追いついてきた真央だった。
「ふんぬ~~! 体育科嘗めんなし!」
真央は、エレノアが撒いた水でびしゃびしゃの渡り廊下に飛び出し、力強く拭きすすみ始めた。
「後木の言うとおりだ! 体育科嘗めんなし!」
勇が続く。
「俺も行くぜ! 体育科嘗めんなし!」と博美が。
「なめんなし!」とシダも。
体育科の4人が、渡り廊下の海に橋を掛けるかのごとく勇敢に突き進んでゆく!
「「「「体育科嘗めんなし!」」」」
「アハ、ばかね」
エレノアは嗤い、<ネヴァー・パーツ・ラヴァーズ>を仕掛けようとした。
「待ちな! あんたの相手はこっちさ!」
巴が左手に持っていた最後の雑巾を投げつける。それはエレノアの顔面に見事にヒットした。
「くっ……!」
エレノアは駆け抜ける体育科メンバーの雑巾を視界に入れることは叶わなかった。
4人が駆け抜けたあと、渡り廊下の水たまりの真ん中にはしっかりとした道が出来上がっていた。
エレノアを警戒して様子を見ていた海、刀、絵梨菜、修がその後から続く。
◇
「えー、こちら北校舎実況の服部や。出走者がなかなかけえへんから、1階まで来てみたで。……と、今! 今ようやく先頭集団が渡り廊下を抜けて1階の廊下に入ってきました! 先頭は……先頭は、後木! 2番手集団は、橘、奈良橋、美穂戸や。その後ろから来る御剣、小山内、姫神、八神もほとんど差がない! 順位が大きく変動しとるでー!?」
剛は、最後のひとりがなかなか現れないことに気づいた。
「南校舎ではトップを独走していた桜崎の姿があらへん! いったい渡り廊下で何があったんや!?」
剛が渡り廊下へと向かうと、そこには、仁王立ちで対峙する巴とエレノアの姿があった。
「ハッ、やっちまったよ」
と、巴は自虐的な笑みを浮かべている。
「雑巾を全部投げちまった。あたしゃここでリタイアさ」
「おおっと、
桜崎 巴
、渡り廊下にてリタイアーッッ!!!」
そこに、南校舎の油ゾーンを片付け終えた夏朝と蓮が、姿を現した。
夏朝は、中央だけ拭かれた水まみれの廊下を見、それから不遜な笑みを浮かべているエレノアを見て、ここで起こった妨害行為を察した。
「みんなでお掃除頑張ってるのに、こんなことするの、だめだよ」
つかつかとエレノアに歩み寄ると、その頬を、パチリ!
「なっ」
エレノアは声を上げるが痛くはない。ただなにか、頬に違和感があるだけ。
違和感に触れてみる。
「……シール?」
それはねこ模様のシールだった。
次の瞬間。
「……くッ」
エレノアは膝をつく。
つきたくてついたのではない。傍目にはわからなかったろうが、身体が、急に重くなったのだ。
「なに……を……?」
ろっこんか? ……そのエレノアの予想は正しかった。夏朝のろっこん<重く軽く>の力だ。相変わらずの眠たそうな眼でわかりにくかったが、夏朝は妨害のために廊下を水びたしにしたことを怒っていたのだ。
「はい、雑巾」
夏朝は無表情にエレノアに雑巾を差し出した。
「自分で汚した分は自分で拭いてね」
蓮がエレノアに手を差し伸べる。
「あなたもきっと善き人で、レースを盛り上げてくださったのだろうと信じます。さあ、私たちも手伝いますから、一緒に校内を綺麗にしましょう」
午後4時の太陽が蓮の坊主頭の向こうにあり、その光がまるで後光のようにエレノアには見えた。
「フ……」
エレノアは、自嘲した。
そして、夏朝が差し出した雑巾を手に取ったのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
ハイペリー
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月10日
参加申し込みの期限
2013年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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