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久保田先生の女子力アップ大作戦! 外見編!
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寝子島ティアラにぶらりと買い物に来た
仙藤 紫
。少女から大人になったばかりの知的な美人だ。春らしい菫色のニットにふんわりと軽い白のロングスカートを合わせ、くっきりした鎖骨を引き立てるような華奢なネックレスを付けている。
紫はスッと背筋を伸ばしてある1点を凝視していた。ティアラ内にある噴水広場の休憩スペースで赤い髪の美少女・
丹羽 紅葉
に慰められている久保田先生を発見したのだ。卒業前に久保田先生の女子力アップに付き合って手芸部に同行した経緯があるため、久保田先生が何に嘆いているのかたやすく想像できる。
(単純に考えて女子力アップのために服を買いに来たのね……あの赤い髪の子は後輩かしら。
……何にせよ、先生がいるのに挨拶もしないのはおかしいわね)
紫は静かに歩くと久保田先生の背中に声をかけ、
「久保田先――」
「女子力の高い紫ちゃん!?!? お願い! 私をプロデュースして!」
挨拶が終わる前に、今回も久保田先生に食い気味に女子力アップの依頼をされた。
先方が相当焦っているのが伝わりすぎて顔には出さないが少しひいてしまった。
「こんにちは。あの、寝子高の方ですよね。運動会などでお見かけしたような……。丹羽と言います」
久保田先生の傍に控えていた紅葉が紫と目を合わせ、微笑みを添えながら軽く頭を下げる。
「こんにちは。仙藤よ。先月卒業したばかり。久保田先生、今回もだいぶお困りのようね」
紫の言葉に、紅葉は困ったような笑顔で「はい」と答えて久保田先生に気の毒そうな視線を向ける。久保田先生はずーんと悩んだり、唐突に恥ずかしそうにして頭をぶんぶん振ったり、薄笑いを浮かべて空を仰いだりしている。
(放置しづらいわ)
久保田先生が突飛な行動をとるほど紫の心は落ち着いていった。
「仙藤先輩。私、これから久保田先生を最近できたカフェにお連れするところだったんです。もしお時間が大丈夫でしたら、先輩もご一緒にいかがでしょうか」
「いいわ。予定もなかったし、久しぶりに先生とも話をしたかったの」
「よかったです。ありがとうございます」
紅葉の肩からわずかに力が抜けた。
紅葉の案内でカフェに向かう途中、紫はニコニコと久保田先生に話しかけている紅葉に感心していた。
(綺麗で素敵な女の子ね。久保田先生がこの子に女子力を教わりたくなる気持ちがわかるわ)
紅葉は蝶と花のイラストが描かれたお姫様のドレスを連想させるようなワンピースを着ていた。
パニエで膨らんだスカートの裾は繊細なフリルで飾られており、華奢な腰を絞めるリボンは背中で大きく蝶結びにされていた。タイツ、靴、髪飾りに至るまで統一感があり、普段からオシャレが好きなのが伝わってくる。
紅葉が案内したのはアンティークな内装がおしゃれな、紅茶が楽しめるカフェだった。紅葉は久保田先生を奥に座らせ、凝ったデザインのメニュー表を中央に置いて弾むような声を出す。
「このパンケーキ美味しそうですね! トッピングもイチゴの赤とクリームの白がとってもかわいー♪ 先輩はどれにしますか?」
「美味しそうね。私はブルーベリーのパンケーキにしようかしら。飲み物はアールグレーにするわ。先生はどれにしますか」
「そ、そうね。私はキャラメルバナナにしよっかな!」
おしゃれなお店で注文を選んでいる間に久保田先生のテンションもだいぶ上がってきた。「ねえねえ、食べる前に写真撮ってもいい?」とうきうきした様子で紅葉たちに話しかける。注文が到着した後も写真を撮ったり味の感想を言ったりと楽しそうにはしゃいでいた。
「女同士でこういうふうにわいわいやるの楽しいなー。私、服を選ぶよりこういう時間の方が好きかも」
久保田先生が苦笑しながら話す。その様子を見て、紅葉が口の中で言葉を転がした後、躊躇いながら口を開いた。
「先生は今、おしゃれが楽しくないんですよね」
「え……っと。そうだね。そうかも。楽しいとは違うかも」
「もしかして、今日見た服の中にかわいい!って自然と笑顔になるものが見つからなかったんでしょうか」
「……!」
紅葉の言葉に久保田先生のフォークが止まる。
「言われてみれば、というか、服選びを楽しむって発想が無かったかも……」
「私は……元々フリルとかレースとか、女性らしい柔らかなラインや素材が好きで、ファッションにもそういった要素を入れるようにしてるんです」
紅葉が言葉を選びながら、最初はうつむきがちだった視線を少しずつ上げていく。やがて紅葉の瞳が久保田先生をとらえた。
「肌色や体形に合ってるだけじゃなくて、着心地が良くて、わくわくして……自信が持てる。そういう服を着ると自然と笑顔になれるんです」
「紅葉ちゃん……」
確かに紅葉の笑顔は輝いていた。
紅葉は元々かなりの美少女だが自分の意見をはっきり言えるようになってきたのは高校に入ってからのようだ。彼女が変わる手助けをしているひとつに、かわいい服の魔法があるのかもしれない。
「先生は……過去の失敗が原因で必要以上にコンプレックスを抱いているように見えるわ」
紫も言葉を重ねる。
「男性受けを第一に考えると先生の個性が活かせなくて違和感が出やすいと思う。先生自身も服を着ていて落ち着かないんじゃないかしら」
「うー。否定できないわ」
久保田先生はふたりの言葉にうんうん唸って、パンケーキを大きな口でばくりと頬張った。ハムスターのように頬を膨らませ、ごくりと飲み込む。
「確かに、ふたりの言う通りなんだよね。周りの目を意識し過ぎているのかも。でもさー、モテたいとは言わないけど、ちょっとくらい綺麗になったなって思われたいのも本音なのよー」
「……なるほど」
久保田先生の意見を受け止めつつ、紫は考えた。
久保田先生は元の素材は決して悪くない。
明るい雰囲気もあり年齢より少し若く見えるから、同窓会に行ったら今のままでもそれなりに人目を惹くと思う。
でも、私たちが言葉で伝えても納得してもらうのは難しい気がする……。
「いっそ、先生と同年代の男性から意見が貰えればいいのですが……」
「それ、いいアイデアね!」
「せ、先生。声が大きいです……!」
紫の呟きに久保田先生が両手を机に付けてバッと立ち上がる。急に大きな声を出したから店内の視線が集中してしまい、紅葉がなだめるように久保田先生の服の裾をひいた。
「ご、ごめーん。でも、ほんとにいいアイデアだと思ったの」
「私は提案したわけではないのですが」
「あっ。あの人とか私と年が近そう。ちょっと行ってくる!」
(忙しい人だわ)
呆気にとられる生徒ふたりを残して先生は店の前にあるバス停付近にいた和服の青年・
柏村 文也
に声をかけた。文也は付近で行われていた古書市からの帰りでそれなりの量が入った紙袋を手に持ち、バスが来るのを待っているところだった。
「すみませんっ。今、ちょっといいですかっ」
「僕ですか?」
「そーです! 唐突ですが28くらいの女性が同窓会に行く時ってどういう服がいいと思いますか?」
唐突過ぎる質問に驚く文也。目の前にいる女性は手荷物も持っておらず勿論知り合いでもない。だが、何やら必死なのは伝わってきた。
「お嬢さんなんだか面白いし、私の意見でよければお返事するよ。
そうだな……女性ならワンピースが定番じゃないかな。かっこよく見せたいならパンツスタイルもいいね。デキる女に見せるのさ」
「ふむふむ。あの、ところでパンツスタイルって男性から見てありなんでしょうか……?」
「どちらかと言えば女性受けのいいスタイルだろうけど、僕はワンピもパンツも好きだよ? 本当のところ、僕が一番推したいのは和服だけどね」
「和服!」
第3の選択肢に久保田先生の声が裏返る。
「浮いちゃうリスクがあるからおすすめはしづらいけど」
にこっ、と文也が人のいい笑顔を見せる。
おそらく文也は平素から和服を着ている人物なのだろう、と久保田先生は考えた。和装にこだわりのある人物なのだろうか。
「もしかして、お兄さんは日本文化に関わるお仕事をされているんでしょうか」
「半分あたりってとこかな? 僕はね、古書喫茶の店長をやってるんだよ。旧市街の参道商店街のあたりに店があるんだ」
古書、という単語に久保田先生が反応する。
「素敵ですね! 私、実は高校で現代文を教えているんです」
「おや。寝子高の先生?」
「はい」
「へー。お客さんには寝子高の子もいるよ。例えば――」
文也が紹介した何人かの生徒はすべて久保田先生が知っている生徒だった。彼らが通っているのはどんな店だろう。興味が沸いてくる。
「お嬢さんも旧市街にお立ち寄りの際はぜひ寄って行って。珍しい本も置いてるからさ」
文也に店の場所を教えてもらう。旧市街には生徒たちの家が多くあるため、大体の場所を聞けば店の場所が理解できた。
「そのあたりなら何度か行ったことがあります。風情のある場所ですよね」
「そうだね。いい場所だよ……とまあ、いろいろ言ったけどさ。服の話だけど、結局はお嬢さんらしい格好が一番だと思うよ。慣れないことしてボロが出るときついからさ。
ああ、ごめんよ。バスが来る」
目的地に向かうバスを見えて文也は袂から財布を出す。小銭の確認がまだだった。
「お時間いただいてありがとうございました! お店にも絶対寄らせてもらいます!」
「待ち時間が楽しくなってよかったよ。
ああ、そうだ。大事なことを忘れてた。一番大切なのは笑顔だよ。男は美人の笑顔に弱いものだからね!」
吊り目をいたずらっぽく和ませて言うと、文也は悠然とした足取りでバスに乗り車内から片手をあげて挨拶をする。バスはすぐに発車した。小さくなるバスに向かって久保田先生はぺこりと頭を下げた
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担当ゲームマスター
相馬 円
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月15日
参加申し込みの期限
2017年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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